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テレビ番組は何処へ向うか?

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FleaFlicker、ちょっと良さそうなファンタジースポーツサイト

インターネットやiTune上でのテレビのメジャーネットワークの動きについての以前の記事(ダウンロード型テレビ、、)のフォローアップ。メジャーネットワーク以外のテレビ番組の取組み、それらがWEB上でどのように扱われているかの例を詳しく調べてみた。

yahoo, google, youtube等についてはわれわれはこの記事(ビデオ版Flickrの比較)で詳しく扱っているのでここでは触れない。その代わり、いままであまり知られていないサービスにスポットを当てた。

以前の記事で扱ったサイトとこれから論じるサイトでは多くの特徴(Flashを利用している点など)が共通しているので、その間の線引きは難しい。相違点のひとつは前述のサイトはユーザーのために誰も番組編成をしていないが、これから述べるサイトでは何らかの番組編成を行っている―どんな内容の番組をサイトで提供し、いつ配信するかを決定する人がいる。オンラインTVではどちらのアプローチを取る余地も存在するが、現在大部分の注目とベンチャー資金はビデオポータル事業に向かっている。私は最終的には番組編成型に対してもスタートアップ業界で同様の動きが出てくるだろうと思う。

この手の番組にはもう年だ!!!(I’m Too Old For This)

驚くことではないが、オンラインテレビ番組の多くはMTV Overdriveのように25歳以下を対象にしている。しかし次のような番組はわれわれにも楽しめるだろう。たとえばBloombergTVMLB.tvは内容もさることながら、オンラインでありながら通常のチャンネルを視聴するような雰囲気のつくりになっている。

若い世代のマーケットではMTV の影響が顕著だ。ManiaTVFuse.tvMusicplusTVそれにCurrentTVなどはそれぞれに特色は出しているが、成功のカギを握るのは、音楽、ニュース、鋭さ、それに加えて政治的、社会的な問題意識などをコンビネーションになると思われる。

ManiaTv

おや、Tom Green[MTV出身のコメディアン]はこんなところにいたのか。ManiaTvが楽しめたから結局私もそれほど年というわけでもないのだろう。Freak Showがオススメ。最近半年のビデオサイトの爆発ぶりを考えるともっと視聴者を集めていないのが不思議なくらい面白い番組がここでいろいろ見られる。 こういう番組がもっとあってもいいと思うが、Alexaの数字を見るかぎり、大失敗ではないもののブレークしてるとはいえない。現在の視聴者数で必要な利益が出るのかどうか私には分からないが、少なくとも莫大な制作費の心配をする必要はないようだ。

CurrentTV

CurrentはAl Gore氏がかかわっていることでがよく知られているが、社会的、政治的な関心が高く社会的活動にも積極的な層に向いている。オリジナル番組も揃え、コミュニティー活動に積極的に参加しており、使えるサイトだと思うのだが、離陸していない. 今のところトラフィック量は顕微鏡的で、Al Goreムービーがカンフル剤になるかもしれないが、まだその効果も現れていない。次の大統領選はヒートアップしてくるだろうか? 分からない。私は米国における重要な問題に関する政治的二極化傾向はすでにいくところまで行ったと言ってきた。おそらくもっとも大きな問題は知的な傾向の違いだろう。友だちにロバのエロビデオを見せるのは簡単だが、学校で禁欲を教育するビデオは誰も見ない。

iBlueTV

番組づくりへのアプローチではiBlueがちょっとひねったアプローチをしていておもしろい。IBlueサイトではいくつかのチャンネルでストリーム配信をしている。モトクロス大会からインディー制作物、SFまでいろいろあるようだ。ひまつぶしに好適な素材だと思う。すくなくともレーザーショーが好きな大学生などは気に入るに違いない。

これが楽しめないほどの年ではない!!!(I’m NOT Too Old For This)

名作テレビ番組と古い映画 (長年にわたるゴールデンアワー以外の時間帯の埋め草番組の典型) もWEBに居所を見出した。最近のGubaとWarnerのような提携はレトロ番組を活性化させる動きといえる。現在AOLIn2TVでこのジャンルをリードしている。”Batman”の漫画から”Eight Is Enough” [8人の子供がいる家庭を扱ったホームコメディー]まで42本の “クラシック”番組を放映している。番組は比較的低画質のストリーム配信ないし高画質版(Hi-Q)によるフルスクリーン表示で見ることができる。古い番組の一部には照明が悪くてHi-Qが必要なものがある。私は”Spencer For Hire”[R.ParkerのスペンサーシリーズのTV化]のあるエピソードをストリーム版で見たが、夜の場面では主役のスペンサーと敵役の区別がつかなかった。.

同じような傾向で、ゲリラ的なサイトに好みがあるならRetrovision.tvAmericafreeTVなどをチェックしてみるとよいかもしれない。 古いテレビ番組と映画を扱っている。しかし、覚えておいてほしいのは広告料でまかなわれている趣味的サイトだということだ。そこにあるもので我慢するしかない。完璧なものを望んではいけない。

アグレゲーター(Aggregator)

伝統的なケーブルTVのようにコンテント集積サービスを提供するサイトがある。多くは無料サイトだが、MeeVeeのように直接無料のストリームへ接続できるもの、MobiTVVDC (Windowsのみ)あるいはJumpTv のように定期利用料を取りハブとしてそこから多数のチャンネルを見れるようするものがある。

VDC

VDCは基本的にケーブルTVのモデル(と過去最悪のロゴデザイン)をインターネットに持ち込んだ。音声も画像も高品質でUIも使いやすい。しかし 毎月11.95ドルの料金のわりにチャンネルの数はまだ十分ではない。現在視聴可能な20かそこらのチャンネルの大半はニュースやショッピング関連で、最近TLC、DiscoverそれにAnimal Planetが加わった(ただし当面モバイルのみ。)ラインアップの拡充を行う予定としているので、現在準備がされているものと思う。それは成功の確率を高めるではあろうが、VDCの抱えるより大きな問題はケーブルテレビをWEBに持ってくるというビジネスモデルにあると思う。ちょっと伺うが、あなたはケーブルテレビをもう1本契約したいだろうか?2つ目のケーブルTVにどういう実質的利点があるのだろう。Slingbox やOrbのようなサービスを使えば家庭のケーブルテレビをコンピュータや携帯で見ることができるようになる。ケーブルTVが安くなりWEBで見られるようになるのはよいが、私は従来のテレビと同等レベルのラインアップが提供されるのでなければ、そういうサービスに乗り換えたり追加したりしないだろう。

JumpTV

JumpTVは世界各地の数百ものチャンネルを集積している。1チャンネルあたり毎月9.95ドルの利用料ではかなり高価につきかねない。そこでJumpはパッケージ契約を提供している。 たとえばアラビア語パッケージは20チャンネルで22.95ドル/月だ。長期的にはこのニッチマーケットはJumpにとって有利な収益源になるのではないか思っている。WEBテレビとしてはいっけん地味なサイトだが、これほど多数の人々が母国を離れて生活していることを考えると、これは消費者のニーズを確実に満たすサービスだ。Alexaで13,000位ぐらいのトラフィックランキングだが、トレンドは着実に上向いているので、需要があることをうかがわせる。おそらくワールドカップはさらにトラフィックに好影響を与えただろう。.

MobiTV

MobiTVはついにこの分野で今まででもっとも説得力のあるサービスを提供しはじめたようだ。ケーブルテレビ゙的な50チャンネルが携帯電話で購読できる。さらに最近、AT&TのWi-Fiホットスポット接続可能なあらゆるデバイスで購読できるようになった。もし仮にどのISPプロバイダからウェブ経由でもこのサービスがアクセス可能になるとすれば、従来のケーブルや衛星テレビの購読を続ける理由に重大な疑問がつきつけられることになる。

要約

インターネットがもたらした巨大なコンテンツ革命は、まさにここでは扱わないと私が述べたようなサイト―Youtubeなど―で実現している。今や誰もが安価に、数分のうちにコンテンツをアップロードし共有し、場合によっては変更することもできる。その結果、われわれアマチュアが自分たちの作ったコンテントを数年前には考えられなかったスケールで閲覧、共有している。少なくとも100,000本のビデオクリップが毎日YouTubeのようなサイトにアップされており、数字はさらに急速に増加を続けている。

しかしこのこのことはわれわれの慣れ親しんできたようなテレビ番組が消えようとしていることを意味するものではない。それどころか、数年前に比べてテレビ番組の質は全体的に向上しているといいたい。これはおそらくビデオ共有WEBサイトとの競争を意識した結果だろう。しかも一部のテレビ番組プロデューサーは(たとえば”Lost” )番組の放映と放映の合間にWEBから大きな利益を得ている。やがて次の段階としてはテレビが単に眺めるだけのものから脱してある程度の双方向性を備えるようになり、番組内容に変更できるようになると思う。 テレビCMの世界では当たり前になっている現象だから、番組制作の過程でもいずれ当たり前になるのではないか”In Men We Trust”を見てみるとよい。広告されているとおりなら、番組の中のもうひとつの番組を見て話の筋を決めることができるようになる。これこそ内容をメディアの形式に適応させるということだ。インターネットが得意な二つの特性―双方向性とソーシャルネットワーキングがその後押しをする。

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