Dandelife

Dandelife、あなたのライフストーリーをブランド化

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Dandelife社は、大変興味深い新しい「ソーシャルバイオグラフィー・ネットワーク」。今週ベータ版を公開した。ユーザーは自分たちのライフストーリーをテキスト、写真、ビデオそして年表で表現する。ビジネスモデルの一部として、ブランド化できるようなケーススタディや体験談を探している企業に対してユーザーのライフストーリーをラインセンス化するという。私はこの点に関しては、疑問をもっているのだが・・・。

同社は、マーケティング会社Red Door Interactive社のKelly Abbot氏とコンテンツマネジメント会社Quantum Art社のCEO Edward Shenderovich氏によって率いられている。アドバイザリーチームは有名人達で占められている。SocialText社の Ross Mayfield氏、iStockPhoto社のBruce Livingstone氏、A List ApartのJeffrey Zeldman氏、Red Door社のReid Carr氏、Userplane社のMike Jones氏。Dandelifeは、現在、自己資本のみで運営しているがエンジェル投資家を探しているという。

システムの機能面はとてもすばらしい。ストーリーはテキストで語られ、作者の思う通りにタイムラインをセットすることができる。作者自身もの一般公開されているFlickr上の写真やYouTube上のビデオを、ドラッグ&ドロップで追加することができる。タグもあればフィードもある-ほんとうにかっこいい!

本格的なソーシャルネットワーキングはまだ開発中だ。しかし、バイオグラフィーのタイムラインは新規投稿の際の”this reminds me of (~を思い出す)”機能や、人の名前による個別のタグクラスを通じて、互いにリンクされるようになる。ストーリーはお気に入りとしてマークでき、もっともポピュラーなアイテムはそれぞれのユーザーの年表上に大きめの文字で表示される。そして、パンくずリスト(ブレッドクラム)で個々のストーリをつなぐ。

このシステムの何がそんなに奇妙かって?ビジネスモデルだよ!ユーザーは、企業のブランド化に利用できるストーリーを企業スポンサー間での競売に提供する。企業はユーザーのストーリーを年次報告書中や広告といったオフサイトでケーススタディとして利用するためにライセンス化をしたり、またはタグによってアグリゲートされたカテゴリーをスポンサーすることもできる。Dandelifeは、ユーザーがストーリーの報酬を受け取れるように、ユーザーと企業間の間を取り持つブローカーのような役割を果たすシステムを作るつもりだと話す。同社はどんなユーザーのストーリーもラインセンス化する前にはユーザーの合意を得、そのことを確実にするためにどんな苦労も惜しまないという。その点はすばらしい。無料アカウントユーザーに対しても、ストーリーのライセンス化の前には合意を求められるだろうと思う。

たしかに、プライベートと仕事の境ははっきりしないし、たしかに、私たちは自分の執筆物やメディアコンテツをオンラインで収益化できる権利がある-しかし、自分のライフストーリーを企業のブランド化のために貸し出すのは、どうも不快である。まあ、私がアカウントのオプションをオフにすればいい話なのだが、なんかこのサービスいやな気分になるんだよな。

同社は、消費者から幅広く信頼されている企業(たとえば、食べ物、パーソナルケア製品など私たちが身に付けるものを製造している会社)にターゲットをしぼって連携するつもりだと述べた。もし、その企業の製品を摂取するほど信頼しているのなら、自分のライフストーリーの一部もその企業に売るほど信頼できる、ということだろうか!これは、MySpaceがしそうなことだ(もしできるのなら)。

もちろん、これらはすべてオプトインで、はじめから参加することや、カスタマーである企業に自分のストーリーをライセンス化することを誰も強いられているわけではない。オフライン・ワールドでしても居心地のわるいことを誰にも頼みたくない、Dandelifeはそう私に話した。そして、それは社会全体が向かう方向性といえる-私たちの生活内の目に見えない部分でさえも商品化する傾向ということである。世間知らずのことを言うつもりはない。あらゆるコミュニケーションの形態が、データマイニングの対象となりつつあるということを、私は知っているだけだ。

とは言うものの、Dandelifeはとてもよくデザインされたシステムだ。もし、同サイトが”思い出のマーケットプレイス”としてではなく、ストーリーで繋がるネットワークとして展開していくのであれば、たくさんの人が楽しんで使うのでは!?

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