Netscapeに巨大な赤信号

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Diggについてあまり知られていない事実は、比較的少数のユーザーの投稿がDiggのトップページの大きな部分を占めていることだ。Netscapeは最近Diggのクローンとして再出発したが、Diggのトップ投稿者に金を払って自分のサイトに乗り換えさせようとしている。 Netscape部門を運営するJason Calacanisは今日(米国時間7/18)少し前に自分のブログでDiggのトップ投稿者に対し、DiggからNetscapeに乗り換えてニュースを投稿すれば月額1000ドルを提供すると申し出ている。

このことからいくつかのことが見てとれる。NetscapeはDiggに比べてはるかに巨大なユーザーベースを持っているが、Diggの急成長に対してまったく何の影響を与えることもできなかった。AOLはNetscapeに大金を投じたので、当然早く良い結果を見たいと思っている。しかし、期待通りの結果は出て来ていない。Jasonのポストはむしろ絶望的なあがきを表していると思う。

この戦術がうまくいくかどうかはわからない。Diggのアキレス腱というべき弱みはかくもわずかの活発なユーザーがかくも巨大な成功をDiggにもたらしたところにある。しかし、これらの活発なユーザーがDiggを捨ててNetscapeに乗り換えたとしても、間違いなく他のユーザーがその穴を埋めるだろう。Netscapeは多少の人的資産を得られるかもしれないが、Diggはおそらく繁栄を続けるはずである。

結局のところ、Netscapeは現在ウェブ上で起きているもっとも興味ある文化的実験の魂のない抜け殻を再現したにとどまっている。Netscapeの実験は、Diggのことを理解していないし(まだ今のところ)気にもしていない何百万人というインターネットのメインストリームユーザー(元のNetscapeのPortalユーザー)の目の前に投出されただけ。ただ言えるとすると、Netscapeの合計ページビューが今回の変更の後に低下してしまっている、それも大幅な低下だったということに、賭けても良いくらいだということ。Diggからユーザーを買い取ってもこれを変えることはまったくできないだろう。

どうやらAOLはひどい厄介ごとを抱え込んでしまったようである。誰が悪かったのかという話になったときに、Jasonが指をさされる役回りになるのではないかと いう思いを禁じえない。

Titanic Netscapeの船上デッキチェアは並べ替えが始まっているようだ。

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