動画全訳:Web 2.0 トップ討論会「Web 2.0はバブルなのか?」

次の記事

Browzarは単なるアドウェアブラウザか?

8月9日付けエントリー「Web 2.0:24分のドキュメンタリー」の動画ファイル全訳を日本語版独占で公開いたします。動画ファイルは右のサムネイルをクリック。下記のスクリプトとあわせてご覧ください。

「バブルらしき動きは確かにあるね」
「おそらくバブルでしょ」
「アドセンス、Ajax、ゴーマ二ズム・・・」

Web 2.0とは何なのか?
内部からこの問題を見つめるシリコンバレーのスタートアップ企業13社のCEOにMichael Arringtonが迫る!



今日はシリコンバレーで注目のWeb 2.0系スタートアップ企業の方々を大勢お迎えし、Web2.0がホットか、ホットじゃないのか、今後について話を伺ってみましょう。ではまず今、私たちはバブルなのか? バブルならWeb1.0のバブルとどう違うのか、同じならその理由からお願いします。


Aaron Cohen (
Bolt):ユーザ発信型メディア分野への投資が何もかも”バブル投資”と、頭から決めてかからないようにしています。もっとも、バブルらしき動きがあることは私たちにも分かってますけどね。


Scott Milener (Browster): Web2.0 はバブルではないでしょう。Web 1.0は明らかにバブルでした。そこから学んだんです。バブルと違って今度は注意に注意を重ねて成長している。Web 2.0のビッグ・バンは本物です。今は技術もユーザ発信型コンテンツも実証性のあるビジネスモデルも揃っている。Web 1.0のバブルでみんなが永久に続くと思っていた成長、それが始まろうとしています。


Auren Hoffman (Rapleaf): おそらくバブルでしょ。今は投資バブルです。株式バブルはそれほど大きくない。Web 2.0はたぶん続いてあと約2ヶ月、かな。


(笑)


Gautam Godhwani (
Simply Hired): Web 2.0はまだバブルではないですよ。

Chris Alden (Rojo): 今と6年前のウェブを比べたらファンダメンタルはずっとずっと強固です。オンライン広告は大体2倍。ネット上ではビジネスも利用者も増え、ビジネス・コストは劇的に下がった。バブルの問題はネット企業のファイナンスと投資の問題です、根本の問題と混ぜてはいけない。ファンダメンタルは強い。かつてないネット・ブームが今まさに起こっています。

Joe Kraus (JotSpot): 仮にそうだとしてもWeb 1.0のバブルとはかなり違う。最初のバブル崩壊で打撃を受けたのはリテールの投資家筋でした。あまりにも早く会社が上場するもんだから、うちの父母や祖父母のような人でもコンセプトだけ一人前でインフレ起こしちゃってる会社の株に手が出せたんです。

Jonathan Abrams (Socializr): 1999年の最初のドットコム・バブルは大きかったです。それこそ世界的規模で起こった。関わった人みんなが共犯だった。今のはもっともっと小さいですね。Web 2.0バブルと言っても例えば53,000人とか、Josh Kopelman(訳注:TechCrunchのエンジェル)がTechCrunch購読数として挙げる小さな集団の中で起こってるサブカルチャーの話。

今は20万ドルもあれば会社は始められる。ベンチャー投資のフローは以前より金額もバリュエーションも低くなっているね。


Keith Teare (
edgeio):Web 2.0はマーケット用語。バブルは経済的なイベントです。Web 2.0が話題になっているのは確かですが、バブルとか、そんな兆候はないですね。

Steven Marder (Eurekster):今は動画アップロードひとつに30社も40社もあって似たりよったりのことしてるのに揃いも揃って注目企業だったりする。ポテンシャルは大きいから成功する企業が出るだろうけども、差別化を図るのは本当に厳しい。

Michael Tanne (Wink): 買収で頭一つ抜けたいと考えている企業は多いんですが、実際に買収される企業は少ないし買収額もかなり低い。Web 2.0はWeb 1.0と経済状況が全く違うので根本的に異なるんですが、バブる要素があるとしたら、それは主に金融市場だと思いますね。あとひとつ、Web 2.0やハイテク企業を作るプロセスの効率化が進んだ結果、今は誰も彼もが会社を作りたがっている。人を雇うのはとても大変です。これはどの企業も同じでしょう。特に今はGoogleや他の企業が毎週何百人も雇っている。

Web 2.0の定義とは?


Jonathan Abrams (
Socializr): ごめん、ウェブ・トゥー・ポイント… 定義が多過ぎて、もう何が何だか分かんないね。AJAXとマッシュアップ、タグ、そういう流行りの新技術をウンと使ってる企業とサイトは時としてWeb 2.0と呼ばれることがある。

Chris Alden (Rojo): ウェブ・トゥー・ドット・オーは、ワン・ドット・オーの2倍いい。 2倍旨くてカロリー半分。Web 2ドット・オーは消費者にやさしい。文字通り誰でも出版できてプロフィールが作れて、新しいツールと技術でコミュニケーションできる世界さ。

Jeremny Verba(Piczo): 今の10代、20代は、自分たちがウェブ媒体の世代だって言ってるし。

David Sifry (Technorati): Web 2 ドット・オーは”人”。そこが一番の違い。

Aaron Cohen (Bolt): 生まれつきのスターウォーズ・ファンからするとWeb 2.0で一番重要なのはBoltもMySpaceも XangaもLiveJournalもYouTubeも全部まとめて”共和国”だってこと。”帝国”は無論、ネットワークTV。今はみんな一丸になってネットワークTVからドルをむしり取ろうとしている。

Auren Hoffman (Rapleaf): Web 2.0。小人が巨人に戦いを挑むことと、それを支援すること。アーリーアダプターはもう数千人なんてレベルじゃない。数百万人規模です。ありとあらゆる産業で小人が巨人を倒す戦いが起こっている。その逆は見つけるのが大変なぐらいだ。

Scott Milener (Browster): Web 2.0と言っても元はただの呼び名だったりする。バブルが崩壊して、もう低迷状態じゃないんだってことを言うのに新しい言葉がワンセットで必要だった。 ジャーナリストがそれに飛びついて経営者らもこれを使って、それはベンチャー投資家にとっても都合が良かった。

Gautam Godhwani (Simply Hired): 人と人の繋がりがどんどんネットに動いて人脈と知り合いをベースに物事を決めることができるようになった。

Matt Sanchez (Video Egg)Web 2.0。僕にとってはウェブ開発と技術の分岐点ですね。

プロセスから摩擦を取り除いて料金を下げる。できればゼロまでね。で、ウェブのコンテンツ発行や読み取りにかかる時間を減らして…そんなようなことですよね。摩擦を減らすことを考えない企業はWeb 2.0企業じゃない。私にとっては。

Steven Marder (Eurekster):今の出版社はコンテンツを見せてユーザーを迎え入れ、情報をすり合わせて共有し、集団知の向上に役立てています。10年、20年前の中央集中型出版モデルとは大分趣が異なる。

Keith Teare (edgeio): Web 2.0で2番目に大事なのはカタチと中身を分けて考えることですね。2004年頃までは楽観主義の終焉、イノベーションの終焉がテーマのような状況でした。誰もファンドを出してくれなかった。Web 2.0で楽観主義が復活した。

ビジネス、技術、ユーザーのトレンドはどうだろう?


Aaron Cohen (
Bolt):オープンな主義・戦略。コンテンツを開いて変更を受け入れ、コンテンツはユーザー自身が管理する、という姿勢が基本にきている。

Scott Milener (Browster): ユーザーが直接他のユーザーと対話を始めた。出版社からユーザーに流すのではなく。今の子どもたちはWeb 1.0では考えられなかったような世界で育っている。

Auren Hoffman (Rapleaf): Linuxのような素晴らしいものを作る時間が僕らにはあった。Wikipediaもブログも。時間はたっぷりある。TV見たり受け身ですごしてきた時間を今は能動的に使って何かものを作ることができる。

Chris Alden (Rojo): Web 2.0メディアは(一方通行の交流の)聴講ではない。(二社間の交流の)対話です。

David Sifry(Technorati): 消費者と作り手の垣根が消えつつある。消費経済ではなく、これからは参加経済ですね。きっと10年後に振り返ったら、こう言ってるでしょう。「ベガスでCESなんてデカいショーがあったの覚えてる? 当時は自分を自分でコンスーマ(消費者)なんてヒドい呼び方してたんだよね」

Gautam Godhwani (Simply Hired): これからは、あらゆるサイトが一つに融合し、あるサイトの一部が他のサイトで見れたり、その逆のことができるようになる。

Joe Kraus (JotSpot): 雇い方も変わりましたね。Exciteなんかはどんどん雇ったけど。

Jonathan Abrams (Socializr): オープンソースのソフトと安価なハードのおかげで技術革新は格段にやり易くなりました。新しく何か始めることも。

Michael Tanne (Wink): FirefoxブラウザもJavaScriptによく対応しているし。

Joe Kraus (JotSpot): AJAXもね。 (身震いして) …と言っただけでゾクッと来るんだが。

(笑)


Gautam Godhwani (
Simply Hired): 勝てる分野は検索、ツール(アプリ)、コンテンツ、コミュニティの4つ。

AJAXもFlashもバトルが沸き起こってますね。あと面白そうなのがAJAXとFlashの間にくるアプリ。これはAdobeのFlexプラットフォーム上にできるでしょう。ページのリフレッシュも要らなくて、あたかもデスクトップのようにユーザーがアプリと直接対話できる環境が実現されます。

Joe Kraus (JotSpot): 1994年に検索をテストしていた頃には、目の前に検索ボックスを置いてもそれが何なのか誰もピンとこなかった。「なんか探してよ」と言うと「はあ?」。「なんでもいいから」、「何が探したいか分からない」。で、結局自分の名前をタイプする。つまり何を探していいか最初は見当もつかなかった。今みたいに何でも探す状況になるのに大体8年かかった。クエリーの長さも1.1ワードから今は2.8ワード。これはもう信じられないことです。こんな短期間のうちに検索ボリュームが3倍になるんですからね。

Steve Lurie(Browster): Web 1.0もWeb 2.0も共通する部分はあるんですが、2.0の方がエキサイティングかな。理由は2つ。一つは数。ユーザー数は確実に増えた。中国のネット利用人口はここ数年でゼロから1億2000万人。世界では今、10億人の大台に近づいている。これは大きい。

Michael Tanne (Wink): 人口構成も変わりましたね。アーリーアダプター(早期採用者)と言えばギークだけども、2000年代生まれは全員テクノロジーと共に生まれ育った世代です。

Steve Lurie(Browster): オンラインの時間が増えれば他の時間が減る。特にTVは大きな打撃です。

Keith Teare (edgeio): これはもう、ナップスターからずっと続いてることです。コンテンツ所有者は自分たちの情報を囲い込むのではなく外に出して生まれる価値の大きさに目覚めてきた。

Web 2.0のビジネスモデルで重要なことは? それが自分の会社にとってどういう意味を持つ?


Jeremy Verba(Piczo):1円、5円の単位で消費を拾うのは賢くない。あれは自殺行為です。

Scott Milener (Browster): ウェブのビジネスモデルは広告がベースでしょうね。サービス料取ると必ず誰かが自分とソックリ同じことを、もっと改善して無料でやっちゃいますからね。

Chris Alden (Rojo): うちが今やろうとしてるのは”フィード・マーケティング”です。RSSフィードは発行購読のメカニズムですけど、コンテンツ配信と同時にマーケティングのチャンネルにもなるというのが、当社の考えです。

Jonathan Abrams (Socializr): ブランディング広告みたいなものをTVからネットに移す場合、問題はリンクよりマシな、なんかうまい手法はないかってことだね。リンクはブランティングには不向きだから。かと言ってポップアップ、バナー…そういうムリヤリ見せるというのは、発想そのものがもう古い。

Michael Tanne (Wink): バイラル・マーケティングも激変しています。昔はボーナスだった。今は不可欠だ。ネットのクチコミは普通のクチコミとは比べものにならないぐらい速い。

Keith Teare (edgeio): リンク広告をサイトに置くのを嫌がる人は、まずいない。リンクはあればあるほどいい。金払っても欲しいぐらい。リンク入れて情報配るのはタダだしね。

Steve Lurie(Browster): 途中で余計な邪魔が入らないモデルは成功します。Google見たら分かるように。検索タームの関連広告、だから面白い。あれは伸びるね。

Scott Milener (Browster): FriendsterはJonathan Abrams (Socializr)の発案で生まれたSNSだが、人的ネットワークは有料という発想を打ち砕いた。

ユーザー発信型の世界におけるパブリッシャー(出版社)の役割りとは?


David Sifry (Technorati):これだけクリエイターが増えてくると重要なのは「誰を信用していいのか?」という問題になってくるね。

Gautam Godhwani (Simply Hired): 王者はコンテンツ。ただし出版社は従来使ってきたコンテンツ・ソースに頼るだけではダメで、今これだけ注目が集まっているロングテールのコンテンツも統合していけたら大きなビジネスチャンスをモノにできるでしょう。文字通り無限のコンテンツ・ソースを吸い上げで訴求し、融合させた中から、もっと人の心に強く訴えかけるモノを生み出していく、ということです。

Scott Milener (Browster): 出版社の役割り…たぶん普通の人よりは質の高いコンテンツを編集・企画し、事実の裏を取り、現場にいち早く駆けつけ、あとたぶん普通より質の高い動画、そんなような役割りは残っていくだろうね。

Chris Alden (Rojo):ブログは出版のスーパーセット。出版社と肩を並べるブロガーもいる。TechCrunchは僕から見たらメディア・ブランドです。

Michael Tanne (Wink): ウェブは出版と通信、両方の役割りを担っていますね。出版はどんどん変わっています。その役割りは情報のアグリゲーションとプラットフォームの提供、この2つだと思いますね。

Chris Alden (Rojo): 現在のネット出版では一人のプレーヤーが全プロセスを支配する、ということが無いんです。出版社は全プロセスの支配者ではなく、梱包業者というか、僕はコンテンツのキュレーター(学芸員)という呼び方が気に入っているんだけども、そういう役割りに移行していきます。

出版社の置かれた状況は厳しいですね。 ユーザーとアマチュアがこれだけ素晴らしいコンテンツを外で作ってるんですから。特にブログ。


Joe Kraus (
JotSpot):自社サイトで出版社がやっていることは庭仕事ですよ。うちの会社では最近eBayを丸ごとwikiのコミュニティとして強化する仕事をやったんですが、その意味ではeBayももう出版社と言っていい。もっとも、コンテンツは全部コミュニティにあるので、eBayがやっていることはコミュニティ全体を台無しにする投稿がないよう目を光らせて、コミュニティがきちんと回っていくよう手入れする、要はwikiの庭師みたいな役目です。出版社もeBayもアイディアの種を撒いて雑草を抜いて見回って、また草を抜く…これは面白くて簡単に止められない仕事ですよ!

(笑)


Joe Kraus (
JotSpot):投稿の種を撒いて、コミュニティを台無しにする雑草を抜く。

Matt Sanches (Video Egg): つまりここで皆が話しているのは全員が出版社で、全員がメディア消費者という状況ですよね。僕はでも、それイコール既存メディアに発言権が無くなる、という意味では全然ないと思いますけど。

Michael Tanne (Wink): 出版は変わっている。情報をアグリゲートして、みんなにプラットフォームを提供することが出版の果たす役割りだと思っています。みんなに自己表現のアウトレットを提供するLiveJournalやflickr、YouTubeのようにね。ただ優れたストーリーテラーは相変わらず必要です。出版社は一般の人が露出を確保できるようサポートしなきゃならない。 今は自己表現するのに、わざわざスタジオと契約を結んで報酬1000万ドルを確保しなくてはダメ、ということはない。YouTubeにとりあえず投げて反応を確かめることができる。優れた才能、作家、ストーリーテラー、クリエイターを発掘する上で妨げになる要素、これは減っていますね。

Keith Teare (edgeio): Web 2.0以前の時代で興味深いのは、報酬が仲介業者にいったことです。音楽産業を見ても分かるように報酬を手にするのはアーティストではなくレーベル。動画産業も一緒で報酬が転がり込むのは作り手ではなく配信業者の懐でした。

David Sifry (Technorati): 製作プロデューサーがいて、消費者がいる。実際メディア企業にとって最良の消費者というは、椅子に括りつけでコンテンツを食わせてもらってキャッシュの糞をする従順な消費者のことなんだなぁ。

(笑)皆さんは自分の会社がWeb 2.0の企業だと思いますか? それとも違う? そう思う理由も、お願いします。


Chris Alden (
Rojo):Rojoはブログを一ヶ所に集めて簡単に管理して読める場所です。ユーザー発信型、つまりブログのコンテンツをアグリゲートしてるわけで、Web 2.0と威張れる要素は多いですね。

Steve Lurie(Browster): 答えはイエス。Browsterはオフショア開発と、広告ネットワーク関連のビジネスモデル構築を促進する仕事をしていますから、Web 2.0企業でしょうね。うちは外に出て広告を売る必要はないんです。ウェブはもう我々の生活の一部。より快速&簡単なブラウズ法に対する需要が高まっており、ブロードバンド利用も急速に拡大しています。時間がセーブできることは誰だって嬉しいもの。既存の広告ネットワーク経由でそれを貨幣化することが可能なのです。どれもWeb 2.0っぽい話ですよね。その枠組みを超えた発展を目指しています。

アーリーアダプターの市場規模はどの程度だろう?


Aaron Cohen (
Bolt):アーリー系とマスの間の垣根は劇的に小さくなっています。うちの動画サイトBoltや YouTubeを使っている人は大勢いたんですが、Lazy Sunday(訳注)のヒットでYouTubeだけが急に注目されてしまった。ユニークビジターは6ヶ月前100万人だったのが今は1200万人。これはとんでもない増加率です。ウェブ史上最速の成長スピードですね。これはMySpaceも敵わない。まあ、MySpace側にも問題はあるんです。MySpaceは共和国側の勢力で残るような気がしますね。事業がオープンな点を危惧しているところがあるから。Rupert Murdoch(訳注:Rupert MurdochはNews Corp.社のCEO)がダースベーダーにならないことを祈ってますがね。

訳注:2006年2月、NBCの人気コメディー番組「Saturday Night Live」で放送された”Lazy Sunday”のクリップがYouTubeにアップロードされ、アクセスが殺到した。著作権侵害をめぐり物議を醸すが、結局はこの一連がYouTubeの知名度アップへと繋がり人気に火をつけた。

(笑)


David Sifry
(Technorati):
( アーリーアダプターの市場規模は)うーん、55,000人だとか何とか言う人もいるけど、最初の100万人までは比較的容易に達成できると思うんだ。

Steven Marder (Eurekster): 全市場のおそらく10%、ユーザー数で言うと1000~1500万人でしょう。

Gautam Godhwani (Simply Hired): ネットで見た場合、ユーザー数千万人の大台に乗っていることは間違いないね。

Jeremy Verba (Piczo): 一定期間内に100万人の半分から4分の3まで確保できて、その人たちが定期的に戻ってきてサービスなり製品を使ってくれるなら、かなりすごいと思いますね。

Michael Tanne (Wink): しかしハイテク系の集団相手に早い段階で成功を収めたからと言って、即それがメインストリームの成功に繋がるかというと、それはまた別の話という気がするけどね。

Scott Milener (Browster): 自分がいいと思った技術は何でも手当たり次第に試してみるアーリーアダプター市場は、たぶん100万人ぐらいかな。

うちの読者はRSSフィードが購読者8万人、それにブログに直接来るビジター数が1日10万人。そんな規模ですね。ただ面白いのは読者の60%が自分のブログを持っていること。そこからさらに多くの読者に情報を広めているんですね。なのでアーリーアダプターの規模は意外と大きい。数十万人から数百万人の規模であることは間違いなさそうです。

Chris Alden (Rojo): 弊社のサービスRojoはWeb 2.0系のコミュニティが対象なんですが、市場規模は数百万人と見ています。たぶん1桁×百万人。

Michael Tanne (Wink): 昔ながらのアーリーアダプターは25万人前後かな。

Keith Teare (edgeio): 主流のアダプターがいて、アーリーアダプターは100万人。クレイジーなアダプターが10万人。で、みんなTechCrunchを読んでいる。

Web 2.0のスタートアップに流れ込んでくるベンチャー投資マネーについては、どうだろう? 多過ぎる? 評価はどうか?


Michael Tanne (
Wink):買収を出口戦略に据えている企業は多いが、実際そうなる企業の数は少ないし、あったとしても流入投資額に比べプライスはかなり低いと思うね。ビジネスモデルを考えて利益が出るような継続的事業を構築するのは企業次第だね。

Joe Kraus (JotSpot): 今はVCをするには最悪のタイミングだと思っていたが、逆に最高のタイミングだと思うようになりましたね。今なら早期リスクもかなりの部分までファンドしてくれるエンジェルがいるし、非常に良いタイミングで介入してくれます。彼らの支払額は少し多め。でもリスクが軽減した分、実際の持ち出しは減っているでしょう。

David Sifry(Technorati): 起業家にとって面白いのは、バレーでは何か一つでも良いアイディアが自分にあると、たくさん良いアイディアを合わせるよりも遥かに多くのお金が入ってくること。 これは今も変わっていない。2001年も2002年も、これは同じだった。

Steven Marder (Eurekster): 2.0対1.0の対比で言うなら、今は価値を育む時間がたっぷりあるところが違うよね。ベータで何かローンチしても実際の製品化まで少し時間をとって様子を見ることができる。1.0の時のように半年で上場という話ではなくなった。

Scott Milener (Browster): Web 1.0ではいかに早くIPOするか、そのスピードが全てみたいなところがありましたね。収入もゼロで、あったとしてもほんの僅かなのにファンドが大量にあるだけでIPOができてしまう。みんな頭の中ではそれが致命傷なことは分かっていた。やがて市場が暴落した。Web 1.0のIPOがあんなに簡単でなかったら、ゆっくり堅実に成長していたと思います。今はゆっくり堅実にファンドと雇用が調達できる範囲内で成長していて、狂気の入り込む隙はない。でもユーザーの方は必ずしも成長がスローというわけではないんですね。

David Sifry (Technorati): 使用ブラウザですか? Flockを使っていますね。

Joe Kraus (JotSpot): ウェブソフト構築の会社では特にFirefox派でIEは敬遠な会社が多い。ところが見る側は大体がIEなので、そこが問題なんです。もうカルチャーの違いでしょうね。Jotspotの時はIEを使うよう、いつも社員に注意しなくてはいけなかった。別に好きというわけではないんですが、他の人みんなが使っているのでしょうがなく。昔はFirefox仕様で作ってからIEに対応させていたんですが、今はIEをまず作ってFirefoxに対応させています。

Gautam Godhwani (Simply Hired): 実を言うと何種類か使い分けてます。IEとFirefoxを行ったり来たり。うちとしては両方で確認した方がいいという結論なもんで。

Chris Alden (Rojo): (笑) Firefoxは私も使ってます。まあ、それでもQAは必要ですね。みんなFirefoxだったらIEの心配はないんですけど。メインはFirefoxでIEは必要に迫られた時だけ使う感じですね。

Scott Milener (Browster): FirefoxとIE。どちらもBrowsterのプラグインつきです。ウェブの半分ぐらいはBrowsterで見ています。BrowsterユーザーがBrowsterで閲覧するページは約20%。これは増えてますね。

_______END_______