特報―Zookoda、オークションで売りに出る
自社を売りに出すのに投資銀行に代理させることができる会社もあるが、(最近の例ではGrouper、Napster など) 、多くの苦闘する、ないし単に数十万ドルで自社を売りたいウェブ関連のスタートアップにとって、eBayが換金の最後の頼みの綱となりつつある。昨年以来、少なくとも6社のWeb 2.0企業がeBayで自社を売ろうと試みており、先月までにそのうちの4社が実際にオークションを行っている。ちなみに、eBayでは2006年7月にDiggのユーザープロフィール が822ドルで売れている。
左の表はそのオークションデータの一部だ。実際に落札された場合についてはその価格と日付けを含めてある。3社 (jux2、DigForIt、Kiko) が落札されており、2社(Madhens、Huckabuck) は不成功、1社(Crispads) は最低価格9万ドルで売りに出ているが、まだ入札者がいない。
オーストラリアのメールとマーケティングのサービス企業Zookodaが次のオークションによる売却希望会社だ。現在のサービスは2006年3月13日に開始されている。4月にリリースされたバージョン2はTechCrunchがカバーしている。 Zookoda.comのドメイン名と関連するサービス一切(ソースコード、画像、ブログ、パートナーのウェブサイト、管理用ウェブサイト、データベー ス、サーバー、関連ドキュメント)、それに加えて引き継ぎに伴なうコンサルテーション一切、がオークションにかけられている。しかし、上記の6社とは違 い、ZookodaはeBay上ではなく、直接オークションを開いている。共同ファウンダーのNick McNaughtonを先ほどIMで取材したところでは、「われわれは自分たちの運命についてある程度のコントロールを及ぼしたい。つまり、われわれなりの判断を加えて適切なパートナーを選びたい」 とのこと。Zookodaはパートナーを選択するにあたって通常のeBayのルールに縛られない。単に最高価格を提示したものが自動的に落札するということではなく、支払い条件におけるキャッシュの比率その他を考慮してより適切と認めた相手を選ぶことができる (例えば、適切な相手を選ぶのに最低価格の入札者を選ぶこともありえる)。
Zookodaの売却に関するさらに詳しい情報はここに。購入希望の申し出は9月25日から10月6日まで受け付けている。参加者に対して、このサービスについてデューディリジェンスを行う機会が設けられる。最終入札締め切りは10月13日。オークションへの参加はこのページから。
Nickは最低希望価格を明らかにしなかったが、Zookodaには5,000人の熱心なブログユーザーがおり、非常に機能豊富なサービスであることを考えると、すくなくともいくつかの希望者が出ることは間違いないだろう。
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