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GrandCentralは電話の人気を取り戻せるか

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Webベースの電話管理サービスGrandCentralは、ここDEMOにてサービスを開始する。これは僕が知っている中でいちばん面白いVOIPの使い方だ。GrandCentralにサインアップしてVOIPの電話番号をもらうと、かかってくる電話や、音声メールの数多くの機能をウェブ上で使えるようになる。これが、その一部のリスト。

  • 電話の着信音は相手の番号を登録してあるグループ別に鳴り分けさせられる。
  • 音声メールの応答メッセージを友人、家族、仕事によって変えられる。
  • 音声メールは永久保存。
  • 音声メールはを聞いたり、返事したりするには数回クリックするだけ。
  • 音声メールのメッセージは、リアルタイムで聞くことができて、ワンクリックで直接話し始められる。
  • テレアポ等の迷惑電話はスパムフォルダー行きで2度目以降かけてきてもベルは鳴らない。
  • GrandCentralのシステムから、メッセージの発信元と、自分の両方を呼び出させられる。
  • 通話の一部を電話のボタンひとつで録音できる。
  • 電話は通話中いつでも切り換えられる。

何度もかかってくる相手にしか使えない機能もあるが、そうでないものもある。かなり魅力的な機能が揃っていると思う。

今アカウントを作ると60日間は無料(クレジットカード不要)で、その後の料金は1000分で$25、または、月額$15で使用無制限。さらに、「月に100分間無料オプション」というものもあるけれど、これが使えるのはGrandCentralを気に入らなくて他の番号にかけてもらう時くらいだろう。データのポータビリティーについて詳しくは後ほど。

GrandCentralは、Craig WalkerとVincent Paquetによって設立された。ふたりとも、去年Yahoo!に買収されたVOIPサービスDialpad Communicationsの元役員。Minor Venturesから$4M(400万ドル)の出資を受けている。自分たちは「アンチ電話会社になりたい」と言っているが、人と仲良くなるにはこれが一番。似たようなサービスを提供する会社は以前からあるが、GrandCentralはVOIPでの過去の成功と比較的最近のブロードバンドの普及とがあいまって、いい位置につけていると考えている。

それはそれとして
、ファウンダーたちに読者が知りたそうなことをいくつか聞いてみた。解約した時に自分のデータを持っていけるのかということと、将来の方向性について。

データのポータビリティー 「生涯1ナンバー」というのはスローガンとしては結構だけれども、GrandCentralの自分のアカウントに重要な情報がたまっていくとなると、それを取り出すことができるのかどうかを知りたい。携帯電話の番号は会社(キャリア)を変えても持っていけるようになったが、VOIPの番号はサービスを解約すると今のところ他社のサービスに持っていくことはできないそうだ。現在OutlookやCSV形式の電話帳データをインポートできるが、同社によるとシステム使用中に取り込んだ電話番号をエクスポートする機能を開発中とのこと。音声メールのMP3データと添付したメタデータの一括エクスポートも、期待してよいだろう。

GrandCentralが電話管理サービスでウェブを最大限に活用しようと考えているのなら、できる限りのオープン化と、ユーザーのデータの所有権を尊重することは、要望リストに当然入っているベきだ。こうした期待に答えるつもりでいると同社は言っていた。

今後の方向性。近いうちに、通話の他にFAXの受信もGrandCentralでできるようになる。さらに、サイト上でソーシャル・ネットワークのような機能を付加することも視野に入れている。GrandCentralの中で写真やビデオや音声を共有する人たちを見るようになるのかもしれない。ちなみに、このサービスの音声録音機能では録音されることについての警告は会話している両方の話者に対しては行わない。同社によると、米国のほとんどの州では一方の話者が同意すればよいとのことで、地域の法に従う責任はGrandCentralのユーザーにあることになる。「GrandCentralでの通話でいちばん面白かった録音メッセージ」のDigg方式のレーティングを見るのは面白そうだが、それなりの反発が来る可能性もある。どんな電話でも盗聴する方法はいくらでもあるとはいうものの、これは特に簡単すぎる。ちょっとお茶目な楽しみが少し減ったとしても、録音の警告は通話者全員に対して必須にするべきだと思う。

全体的にみてGrandCentralはすばらしいサービスだ。僕もアカウントを取ったので使うのが楽しみ。他の音声メールをウェブで管理するサービスでは、まだまだ電話機の操作が面倒すぎるけれども、VOIPを間に入れたのは実にうまいやり方だ。

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