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LiveJournal、スポンサー付きのコミュニティーや機能を推進

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LiveJournalは外部企業がスポンサーするコミュニティーサービスを近く開始すると発表した。 参加者にはスポンサーから特別な機能や特典が提供される。LiveJournalはSixApartが運営するソーシャルネットワークサービスだが、ここ数ヶ月かけてゆっくり計画の浸透を図っていた。公式に発表されたのは今日(米国時間9/29)が初めて。初期のユーザーの反応は極めて否定的。

スポンサー付きコミュニティーでは、スポンサーはメンバーに限定版の映画の予告編やボーナストラック、トラベル情報、各種裏技集、特別バーゲン情報などの特典をグループのメンバーに提供していく。おかしいのは、こういう「特典」のほとんどはすでにインターネット上でいくらでも無料で手に入ることだ。このアイディアにも可能性はあるし、ソーシャルネットワークの多くはどうしてもこういう道に進んでいくことになるのだろう。しかしユーザーに本当に納得を得られるかどうか、難しい戦略だと思う。

計画の次の部分はもっと現実味がある。スポンサーはLiveJournalが現在まだ提供していない追加機能をコミュニティーのユーザーに提供する。最初の機能はAmp’dMobileの提供によるSMSだ。これは意味があるし、こういった形でスポンサーとの提携が何か創造的なかたちで提供されていくとよいと思う。

予想される問題が2つある。ひとつは、ユーザーがMySpaceの代替サービスと考えていたLiveJournalが急速に広告で埋まっていくのを見て反感を覚えるあまり、スポンサー付きで提供される機能を無視して、いわば風呂の水ごと赤ん坊を流してしまわないかというものだ。LiveJournalは現在有料アカウントの提供を始めている。こうなるとユーザーは間違いなくサービスに料金を払うからには広告は見たくないと感じるだろう。ところが、新しいスポンサーつきSMSサービスは有料アカウントのみに提供される。これは乱用されるのを防ぐためには合理的かもしれないが、金を払っているのに広告を見なければならないことに対するユーザーの反応が気がかりだ。

ソーシャルネットワークサイトというのは、一山いくらの価値あるいは10億ドルの価値があるものなのか? 見方によりけりだが、利益の追求と飽きっぽいユーザーを楽しませておく努力の間で難しいバランスをもとめられている。

2番目の問題は、スポンサーを求める戦略がオープンAPIの精神と矛盾してこないかというものだ。LiveJournalはMetaWeblog APIでもBlogger APIでもなく、独自のAPIを使っている。使いやすいと評判な割には、実際にはあまり使われていない。外部のプラットフォームへ融合させることにより収益を狙うLiveJournalだが、これは同社のAPIへアクセスするのに何か人工的な制限があるということだろうか? それともこのAPIは誰でも使えるのだが、たまたまスポンサー企業だけがこれを利用して自らのアプリケーションをSixApartのLiveJournalに直接組み込んでユーザーに提供しようとしているに過ぎないのだろうか? この点が問題となるかも興味深い。

オンラインソーシャルネットワークはもちろん非常に多くのページビューを生み出している。しかしそのユーザーは広告をひんぱんにクリックしているのだろうかという点に何度も疑問の声があげられてきた。Hitwiseによれば、MySpaceは小売り業へのトラフィックでMSN Searchを上回っているということだ。しかしコンバージョンレート(訳注:実際注文に結びつく割合)はまた別問題。スポンサー付きコミュニティーというのは全部でないにしても多くのソーシャルネットワークが向かっていく方向になるかもしれない。スポンサー提供の追加機能というのは大いに興味あるアイディアだ。これがうまく行くようならあちこちで似たようなシステムを目にするようになるだろう。もしかするとMySpaceの機能するIMもスポンサーがつくことになるかもしれない。

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