IE-7

IE7に付けて欲しかった10の機能

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一部でレポートされていた話とは違って、Internet Explorer 7は明日(米国時間10/10)の”Patch Tuesday”(訳注:Microsoftがセキュリティーパッチをリリースする第2火曜日のこと)の更新で自動的にWindowsユーザーに配られることはなさそうだ。IE 7チームのブログを見たところでは木曜日以降のいつかになりそうだ。どちらにしても、記事として取り上げるには今がちょうどいいタイミングだろう。IEのベータ版には大いに改善すべき点がいろいろあった。そのほとんどは、メジャーでないが先進的なブラウザーにひらめきをもらったもの。単に個々のユーザー向けに役立つ“もう一つの”ブラウザーを提供するよりも、IEの巨大マーケットシェアならではのネットワーク効果を利用したイノベーションを多数投機する方がずっと面白いだろう。

まずはじめにいいニュースの概要を紹介してから、「IE 7にこれがあれば僕はエキサイトしたのにトップ10」を書くことにする。


いいニュース

IE 7は、これまでのバージョンと比べて見た目ははるかによくなった。Release Canditate 1の画面をまだ見ていない人は、この記事の最後に画面イメージがあるので見てほしい。Flock(訳注:Firefoxベースの次世代ブラウザー)によく似たところもある、ホントに。

タブ・ブラウジングができる。タブはとても使いやすくて、全部のタブのプレビューを1度に見られるのがすごくいい。タブを開きすぎる人は喜ぶだろう。

ブラウザーでRSSフィードが購読できる。OPMLファイルのインポートやエクスポートも簡単。フルフィードが送られてくれば見られし、フィードリーダーの設定もある程度細かくできる(エンクロージャーの自動ダウンロードや個別にリフレッシュをスケジュールできるなど)が、この新しい実装のRSSにはまだ大きな問題がある。IE 7にRSSが入るということは、ローテクの人たちの間にRSSが爆発的に広まるということだ、という人は多いけれでも、僕にはまだわからない。詳しくは後ほど。

ようやくブラウザーの隅に検索ボックスが付いたし、大々的に言われてきたフィッシング対策も。IEを開いた時に前回開いていたタブが開くようにするのも簡単だ。

Windows .NETメッセンジャーとの統合もあるが、これについても後ほど。

この機能だけがもう少し違っていれば…

まだまだ欠点は多い。全体としては[今回のバージョンは]改善だといえるし、少なくともタブ・ブラウジングが世界中に広まることだけでも有難い。もうこれだけ新機能が追加されているのに、まだ機能を詰め込みたいのか、と言われるかもしれないが、ぼくが欲しいのはほんの少し、あとは今あるものをもっとよくしてほしいだけ。

現実的なものから夢のようなものまで、僕が世界最大ブラウザーの最新版に期待するのはこれだ。

1. 使えるRSSリーダー

フィード全部や、フォルダー内のフィードをまとめて”river of news”方式で読むことができないと、ブラウザーのお気に入りをクリックしていくだけになってしまう。ひとつひとつフィードをクリックしては読んでいくやり方は、RSSの持つ可能性からはかけ離れたもので、今のIE 7のフィード表示は、記事が途中で切れていたり、ロクにデザインもないようなページを1枚づつめくっていくやり方。エンクロージャーを自動ダウンロードするオプションがこの実装のRSS機能の中で唯一成功している部分だ。

2. ワンクリックのRSS購読

ウソだと思うかもしれないが、このブラウザーではページにフィードが見つかると、ユーザーはまずそのフィードを表示して、もう1度クリックしないと購読できない。僕としては、今いるドメインにあるフィードを全部見られれるようになるといいな、と空想していたのだけれども、まずは、さっさと簡単に購読できるようにしてもらいたい。

3. お気に入りのタギングとオンラインアクセス

タギングは便利なしくみだ。1つの項目をいろんな見方で探せるように分類できる。お気に入りやフィードを整理するのにはフォルダーの方がいい、という人も多いだろうが、タグが使えたらもっと便利になるはず。もうひとつ、外出先からでもお気に入りやフィードをオンラインでアクセスできたら、誰もが喜ぶだろう。ソーシャルブックマークと呼ばれているものでは、みんなのブックマークを、どのパソコンからでもアクセスできるのだ、という話を聞いて目を輝かせる人がいないか見ていよう。

4. ドラッグアンドドロップで整理

フォルダーを使えというのなら、せめて入れたり出したりしやすくしてほしい。他のRSSリーダーではほとんどできている。

5. フィードリーダーでマルチメディア

Bloglinesなどいくつかのリーダーでは、ユーザーインターフェースの中でビデオを再生できる。IE 7は、フィードに埋め込まれたファイルは外してから表示する。

6. ソーシャルなコメント

IEほどまでに市場を独占しているのなら、ユーザーがみんなで自分が見たページについて情報交換できるようにすることにも意味があるはずだ。StumbleUponのページや、あちこちでやろうとしている、wikiサイドバーのどれかをURL毎に割り当てるものを見てほしい。IEの市場シェアはユーザーに支えられて広がる方が、Microsoftの収益のためにだけ広がるよりもいいと思う。

7. P2P

PSPもブラウザーでやれば強力だ。最新版のOperaをにはBitTorrentが内蔵されている。いや、わかってます、IEでそれをやるのが現実的でないってことは。でも、意味はあると思わないか? DRMロック付のP2Pシステムでも高速ダウンロードにはいいかもしれない。

8. ユーザが扱えるアテンションデータのサポート

AttentionTrust.orgのFireFoxプラグインを見てほしい。ネット上のみんなの成果を集めてきて、活用したりいいものを誰かに見せたりすることは、いつか基本的人権のひとつと考えられる日が来るかもしれない。夢のような話ではあるけれども、この方向にMicrosoftがいつか、ではなく早いうちに進んでくれると素晴らしい。

9. クロスプラットホームのIM完全互換性

Windows Live Messengerは7月に Yahoo! Messenger with VoiceとIMの互換性を発表した。IMのクロスプラットホームの互換性はいろいろなIMプロバイダーから、いくつか発表されている。IE 7のIMはYahoo!とさえ繋がる様子がない。ヘタな芝居をやっていないでクロスプラットホームのIMソフトを作るなり買うなりできなかったのだろうか。これって無理な注文?

10. 標準化

IE 7はこれまでのIEのバージョンの中ではいちばん標準に忠実だと言われているけれども、イジワルをやめてせめてWC3完全互換を目指してくれていると嬉しい。しかし、巷では「IE 7が来るから、自分のアプリケーションがちゃんと動くかどうかテストをしないと」という警報が鳴っている。標準は、革新のための共通の場を作りあげる。それだけのことだ。

10.5 Officeをオンラインで

突飛すぎてトップ10にも入らなかったけれども、GoogleやZohoたちスタートアップとやっていることを見てほしい。あれが未来だ。できる限りのことをブラウザーからやらせてほしい。どこか決まった場所というものから解放されたい、ネットワークの威力を活かすべきところで活かしたいのだ。

メジャーな新製品の解説記事で「あればよかったのに」的感想を述べるのはフェアではないかもしれないけれど、IEを受け入れる市場の巨大さと、そこ以外のウェブで起こっている驚くべき革新を考えれば、いいニュースの感想はこの記事のはじめに書いたので十分だと思っている。結論としては、IEは他のみんなのすることもしっかり見つつ、もっと速く動けということ。

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