Zohoバーチャルオフィス、明日スタート。Googleと争う

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オンライン生産性ツールのZohoは、さまざまなサービスを統一したZoho Virtual Officeを、明日(米国時間10/11)のOffice 2.0コンファレンスでリリースする。バーチャルオフィスZohoXは、既にサービス稼動中の10種類以上のZohoサービスの大部分にウェブメールとカレンダーなどがいくつか加わったものになるだろう。全貌は水曜日に明らかになるが、小さな画面イメージはこの記事の最後にある。サービスは個人での利用は無料、中小のビジネスではユーザー当たり$9。複数のユーザーが離れた場所から1つのワークスペースをアクセスでき、会社別の管理者とユーザーリストを作って、企業間でのコラボレーションすることも、まもなく可能になる。

Zohoはみんなが思いつくような生産性アプリケーションはほとんど何でもオンラインで提供していて、私が聞いたところでは現在入っていない機能のほとんどはもうすぐ入るそう。Zohoはウェブ会議用のWebEx Connectパートナーシップにも参加している。以前のZohoの記事(日本語)はここ

Zohoは先週Zoho Writer、Zoho Sheet、Zoho Show、Zoho Planner、Zoho Creator、Zoho Chatについては一括サインオンできるようになったところ。残りのサービスもまもなく一括サインオンできるようになる予定。Zohoの製品はどれも具合が良い。先週のInfoworldのウェブベースの生産性向上サービスのレビューで、Zohoは「他に大きく水をあけている」とのこと。

Zohoに、怪物Google Officeの恐怖の陰をどう思うか聞いてみた。そんなものはまだ存在していないという話はともかく、Zohoとして目指しているのは、デスクトップアプリケーションなみのユーザビリティー。つまり、Outlookベースで仕事をしている人たちが今すぐGMailに移行したいとは思わないだろう、ということだ。この戦略はやってみる価値がある。Zohoはオンライン生産性の空間に力強い第一歩を踏み出して、マーケットのいい位置につけていると思う。

60人からなるこの会社によると、Zohoにはすでに10万人以上ののユニークユーザーがいる。一括サインオンになったのだからZoho ShowとZoho Writerのユーザーを2度数えてはいないということだろう。今週Zohoバーチャルオフィスがリリースされれば、ユーザー数は大きく跳ね上がるかもしれない。

新サービス

新しいリリースで加わった最新の単体ツールはZoho Webmailだ。新しくメールアカウントを取るのではなく、Zohoユーザーは複数のPOPアカウントをZohoインターフェースに繋ぐことができる。ユーザーインターフェースはOutlook風からGmail風までワンクリックで変えられる。EメールはAjaxのドロップダウンボックスでプレビューでき、階層化されたフォルダーに入れてスレッド表示もできる。メールアカウント毎に1GBのディスクが無料で使える。ウェブメールにはRSS購読機能もまもなく提供される。

このウェブメールはZohoの新しいカレンダーやタスクリスト、メモ機能 などと密接に連繋している。メールをもとにイベントやノートを作ると、作った項目には元のメールへのリンクが付く。カレンダーの機能は豊富でiCalとのインポート・エクスポートはサポート済みで、RSS購読は開発中とのこと。

メール、カレンダー、タスクマネージャーはグループ会議やフォーラム機能ともよく連繋している。グループフォーラムの中からZoho ChatでIMしたり、イベントやタスク、書類を共有したりできる。

バーチャルデスクトップ

新機能、元からある豊富なサービス群とも全て、バーチャルオフィスのテスクトップ画面を通じて管理される。これは、よく整理されたダッシュボードのようで、さまざまな機能から最新の情報を取ってきたり、各機能への入口になっている。

ファイルはダウンロードせずに編集できて、複数バージョン保存できる。MP3ファイルはバーチャルオフィスの中で聞くこともできる。今のところいろいろなZohoサービスがバーチャルオフィスのフレームの中で開いているが、数週間のうちには、Zoho WriterやZoho Showなど全サービスの機能がデスクトップ画面で直接使えるようになる。

サイドバーにはバーチャルオフィスの中に表示したいページのリンクのリストを置くことができる。Google RSSリーダを使ってデモをしてくれたところ、そのリンクからZohoアプリに行って戻ってくるのもうまく動いていた。

ダッシュボードのスキンや、ヘッダーのリンク、会社のロゴなどをカスタマイズして入れることができる。WAPでモバイルアクセスも可能。

上に書いたものは、僕がデモを使ってみてどれもそこそこうまく動いていた。あとは時間とともによくなっていくだろう。ユーザーインターフェースはAjaxをうまく使っていて、レスポンスは良い。Zohoバーチャルオフィスはあふれるばかりの生産性ソフトを1か所にうまく統一させている。詰め込みすぎだとは少しも感じなかった。

Zohoの将来

この会社は動きが速いので、将来のプランも見ておかないといけない。ユーザーが期待してよさそうなものをいくつかあげてみる。

  • Zoho CRMのバーチャルオフィスとの統合
  • EchoSignとの提携により、esignatureのリクエストをZoho Writerの中から使えるようになる (数週間のうち)
  • Outlook、Thunderbirdとの同期用プラグイン
  • 全機能でSkypeと統合(たぶん3か月先)
  • 新Zoho製品あと6種(半年にかけて)

今「コンピューティング」は雲に向かっているところ。Zohoはその中で重要なプレーヤーの位置を守っている。懸念されているようなセキュリティーやレスポンス、システムの安定性などの問題は、業界全体で解決していくところだし、ユーザーが増えるにつれて多くの会社で研究開発に資源が投入されるか、非常に先進的なスタートアップを買収するかして強化されていくと思う。例えばSeattleのスタートアップMyPWは、ウェブサービス用の消費者向けセキュリティーサービスのプロバイダーだ。たった今、電話で話した別の会社のことは金曜日に書くつもりだがZohoのようなサービス向けに、ローカルディスクとの同期用APIを無料で提供しようと考えているそうだ。

Office 2.0コンファレンスは、大変盛り上がっているけれども、Zohoの座を脅かすものは果して出てくるのだろうか。

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