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映画ダウンロードサービス比較: iTunes 対 その他大勢

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この夏、Apple が新しい映画のダウンロード販売ストアをリリースするという噂が賑やかになってきたときからTechcrunchでは各種の映画ダウンロードをサービスのテストを始めた。今やわれわれはこのうちの3つのサービスの常連になっている。Michael Arrington は iTunes にハマっているが、これは彼が映画や音楽を iPod に落としたいからだ。Nik Cubrilovic はMovielink のファンで、私は Guba が大変安いので気に入っている。NetflixでDVDを通販レンタルしたり、Blockbuster[DVD レンタルの大手チェーン]に毎週通ったりするのは面倒だ、ダウンロードを試してみたいと感じているユーザーは、下記の中からお気に入りのサービスが見つかるかもしれない。

Mac ユーザーの場合選択は簡単だ。MacをサポートしているのはiTunes だけだ。PCユーザーの場合、CinemaNowMovielinkGubaAmazon UnboxiTunes.のどれでも利用できる。 ただし、 iTunes と Amazon Unbox 以外のサービスではInternet Explorer の使用が必須となる。

DRM [デジタル著作権管理] はどのサービスを利用する場合でも厄介な問題だ。同意ボタンを押す前に「使用の条件」を注意深く読むこと。特に Amazon Unbox の場合、使用条件は極端に厳しい。DRM がかかっていると映画をDVDに焼いたり他のコンピュータに移したりできないので、これが多くのユーザーを遠ざける原因となっている。こういうユーザーはDVDを購入して(DRMを外して)リップするか、bittorentからゲットしてしまう。

それぞれのサービスについての詳細は以下に。

Guba

Usenet のサービスだったが6月に Waner Bros. と、7月にSonyと映画販売契約を結んだのを機に独立した。GUBA は価格の安さと他のユーザーをこのサイトに誘導した際の紹介料で競争している。GUBAは有料の買取やレンタルの他に、ユーザー制作のビデオ、Usenet ビデオなどの無料ビデオも扱っている。Usenet ビデオは iPod と PSPフォーマットでもダウンロードできる。

CinemaNow

CinemaNow は最近 “Too Fast Too Furious” をDVDと同時にオンラインでリリースしたことで話題になった。これは業界の初の試みだった。またこのサービスでは一部のタイトルについては、ほとんどあらゆるDVDプレイヤーで再生可能な“Burn-to-DVD”(DVDに映画をコピーできる)機能を提供している。CinemaNow が契約している映画会社は、Disney、Fox、Lionsgate、NBC Universal、Sony、Warner Bros. の各社。他の大部分のサービスと同様 CinemaNow もWindows PC プラス Internet Explorer が必要。

MovieLink

ハリウッドの大手映画会社のジョイントベンチャーだけに、Movielink はライバルと比べてダントツに新作のラインナップも速く、ライブラリの総タイトル数も多い。主なパートナーはMGM、Paramount、Sony、Universal、Warner Brothers、Disney、Sundance Channel、BBC、National Geographicの各社。GUBA のように全てが一様に安いというわけにはいかないが、詳しく見ていくと、軍人向け、学生向け、特別企画などいろいろなディスカウントのプロモーションがある。ここのカタログがいちばん充実しているので、われわれはまずMovielink を最初に訪問してタイトルを探す。

Amazon Unbox

Amazon Unboxについては ローンチ前ローンチ後の2度にわたって記事にしている。最初にローンチしてからUboxは各方面からの批判にさらされた。特にBoinBoing からはユーザーに友好的でないライセンス条項を強く批判された。Unbox はメタデータ[映画、番組に関する情報]では群を抜いて充実している。あらすじ、リリース日時などの情報、スチル写真、ユーザーによる評価などが付加されている。Unboxが販売するのは20th Century Fox、Fox Searchlight、Lionsgate、Paramount、Sony、Universal、Warner Brosの各社の作品。

Apple iTunes

予測どおり、iTunesは映画のダウンロードサービスをこの9月に開始した。まず Disney 映画をフィーチャーし、最初の1週間だけで 100万ドル の売り上げを記録した。iTunes 7 は7.0バージョンがバグだらけと批判されたが、7.0.1で修正された。いずれにしても iTunes の破竹の進撃は止まらない。おそらく近いうちに Apple は契約映画会社を増やすことに成功するだろう。

要約

映画会社はさまざまサービスと複数の契約を結ぼうとしており、中期的に見れば、サービス間で内容・価格に大きな違いはなくなっている。Walmartその他の小売り店も独自のサービスを展開中で、おそらく店内に設置したキオスクで DVD を焼くサービスも含まれることになるだろう。ダウンロードサービスが次第にポピュラーになるにつれて、DVDの大規模小売り業者、特にWalmart と Target はDVDの卸値をさらに値引きするよう今後も強く映画会社に働きかけるだろう。こういった多様なサービス間の競争が最終的に消費者に対する価格を引き下げるように働くことを期待したい。

サービス間の詳細な比較については以下の表を参考に。

われわれのオススメ: Mac ユーザーには iTunes 以外選択肢がない。Windows ユーザーに対しては、Movielink がタイトルの豊富さでは優る。Guba は価格がいちばん安い (実のところ販売自体では赤字になっている)。 CinemaNow はDVDにコピーできる burn-to-DVD サービスを法外な価格で提供している。一部のユーザーには魅力があるのかもしれないが、普通にDVDを買ってしまったほうが得ではないだろうか。

さらに追加コメント: iTunes 以外のサービスのレンタル契約の条項によると、レンタルの有効期限は最初の再生から24時間以内またはレンタル開始から30日以内のいずれか先に到来した時期、と定められている。映画の総数はカタログ登載の数または実際にサイトでアクセス可能な映画の数の場合とがある(この場合、数は時間とともに変動する)。レンタル数のトップ10は、IMDBのデータベースによると、“The Sentinel”、 “Take the Lead”、“Poseidon”、“Friends with Money”、“RV”、“Inside Man”、“Akeelah and the Bee”、“Scary Movie 4”、“Silent Hill”、“Just My Luck”となっている。

実際にこれらのサービスを利用してみて、レンタル価格$0.99 のGUBAがいちばんお得だと私は思う。これだけ安ければダウンロードに時間がかかるのも、レンタルが終わってからファイルを削除しなければならないのも我慢できる。他のレンタルサービスの$2.99や$3.99などというのは正当な価格とは思えない。それなら近所のBlockbuster や通販レンタルの Netflix を利用するだろう。(※ BlockbusterとNetflixの料金体系は下記参照)。こういうサービスの運営者は、ハードディスクを占領し、レンタル条項は制限だらけ、ダウンロードに1-2時間もかかってその間通信の帯域を食われる、というような不便なダウンロードサービスにユーザーがこんな料金を支払うと本気で思っているのだろうか? 信じられない話だ。しかし長期的に見れば、なんといっても注目すべきサービスはiTunes だろうと思う。現在のところカタログに載っている映画の数は他に比べてずっと少ないが、簡単にiPodに移せることなど、ライセンス的にデジタル版映画としていちばんメリットがある。今のところ、私はお気に入りの映画のコレクションには依然としてDVDを使うつもりだ。しかし一度だけ見れば十分な映画の場合はデジタルでレンタルする。この分野のサービスで私が本当にあればいいと思うのは通販レンタルのNetflixのデジタル版だ。つまり月額の定額契約で自動的にレンタル、ダウンロードできて、その後は自動的にハードディスクからファイルが削除されるようなサービスである。

参照:
Netflixの料金体系は、一度に一本のDVDをレンタルで(月々のレンタル本数に制限無し)月々$9.99、一度に二本まで(制限無し)$14.99、、一度に三本まで(制限無し)$17.99。BlockbusterもNetflixのビジネスモデルを採用してBlockbuster Onlineを展開。料金体系はNetflixと一緒。

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