MySpace、さりげない変更でビデオサービスをアピール

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News CorpはGoogleのYouTube買収について不安に思っていることを以前、記事に取り上げた。過去数週間というもの、News CorpはYouTubeに対して、一方的なPR戦争を仕掛けてきた。News CorpのCOOであるPeter Cherninの「YouTubeのトラフィックの60-70%はMySpaceからのもの(YouTubeはこの意見は不正確だとし、MySpaceからのYouTubeへのビデオトラフィックは全体ではほんの5%に過ぎないと述べている)」という最近のコメントから、Googleとの契約締結前にYouTubeを買収しようと土壇場までNews Corpが努力したことを伝えるWall Street Journalの記事まで。ビデオクリップの持つ重要性(ユーザー生成コンテンツと著作権を持つコンテンツ両方とも)を考えると、News Corp.は最大のライバル(YouTube)が同時にMySpaceでの最大の収入源であることに困惑している。

今週末、わずかな変更がMySpaceのホームページとMySpaceユーザーページに加えられ、MySpace Videosが目立つようになり、アクセスも簡単になった。ホームページのトップ、左側に4つのビデオが表示、MySpaceでビデオを見始めるようにユーザーの注目を集めるようになっている。ユーザーのプロフィールページはVideo Spaceと呼ばれるセクションが現在設けられ、もしアップロードしたビデオがあれば自動的にそのビデオが表示されるようになっている。また、“Video Spaceセクション”内で見たビデオを自分のプロフィールに追加するオプションもある。ちょうど、MySpaceユーザー達が“MySpace Music”内のアーティストの楽曲を自分のプロフィールに加えられ、自身の個性をさらに表現出来るのと同様に。ビデオを見た人たちには、ビデオについてテキストでコメント可能なオプションもある(YouTubeではテキスト、ビデオ両方でコメントできる)。

これらの変更はMySpaceビデオ利用において重要な効果をもたらすであろう。MySpaceは同社のビデオ・サービスをユーザーに利用してもらうの為の努力を今まであまりしていなかった。MySpace Videoを知らなかったユーザーも、今ではほぼ確実に目にするだろう。それに、MySpace Videoは本当に使いやすくなった。ユーザーはビデオをアップロードするだけでよい、そうしたら、ビデオは自動的にMySpaceプロフィールページに表示される。一方、YouTubeでは、ビデオをアップロードしなくてはいけないし、HTMLの埋め込み用にembedコードをコピー、そして、自分のMySpaceプロフィールページにペーストしなくてはいけない。

MySpaceはユーザーのプロフィールからYouTubeビデオを遮断することがいつでも可能だ(ちょうどjavascriptとFlashウィジェットにリンクしている外部サイトへのリンクを禁止したように)。MySpaceのビデオアップロードシステム利用をユーザーに強いることもだ。もちろん、リスクがないわけではない。Facebookが最近経験したようにユーザーからの反発を受ける可能性はある。もっとも、MySpaceユーザー達がプロフィールページを作成し、友だちリスト(にリストする友だち)作りを続けるために費やした多大な時間を考えると、他のソーシャル・ネットワーキング・サービスサイトにさっさと乗り換えるよりは、MySpaceのビデオシステムを利用するのに落ち着くというのが大半だろう。

最近のHitWiseデータによれば、ビジター数におけるマーケット・シェアでは、YouTubeが45.46%のマーケット・シェアを持ち、ナンバー1オンライン・ビデオサイト。MySpace.com Videosは22.99%でナンバー2。一方、ビデオ・ストリームとユニークユーザーではMySpaceがナンバー1だとcomScoreはレポートしている。

編集者からのメモ 本記事はゲスト
寄稿者のSteve Polandによって執筆されたもの。SteveはVested Venturesのファウンダー、ウェブストラテジーコンサルタント。同社はウェブサイトコンサルティング、インターネット・マーケティング、それにハイエンド・カスタム・ウェブ開発を専門に手がける。Steveには本サイトに定期的に記事を書いてもらいたいと思っている。

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