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Spike the Vote: Diggをねらう別種のガン登場

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Diggはフロントページにリンクが出るだけでサイトに何万人という人が押し寄せてくる。となると、これで遊びたくなる人はいるもので、そんなシステムがいろいろ出ているが、中でも一番新しいのがSpike the Voteだ。これはリンク先を名指しで「恥を知れ」と茶々入れできるシステム。フロントページのコンテンツが大事だと思うなら、Diggもこうした外敵にしかるべき対応策を打っていかなくてはまずいだろう。

ここまで読んでUser/Submitterを思い出した人もいるだろう。今月はじめRead/Write Webが 紹介したあのサービスは、サイト発行者がDiggユーザーとサービスの両方に料金を払うシステムだった。ただ、ユーザーのアカウントが無効になるという部分に対処できなかったためサイトは数週間前に閉鎖された。先週二度目の正直で再オープンしたが、今のところまだ新規URLのサブミッションは受け付けていない模様だ。同じ市場を争うことになった場合、今回のSpike the Vote登場によりUser/Submitterに深刻なダメージがおよぶ可能性もあり、なかなか笑える展開になってきた。

Diggゲーマーの言い分は、自分たちはDiggの欠点を減らそうとしているだけ、ということで、これはよく口にする。欠点があるから早く直すようDiggにプレッシャーをかけてるだけなんだ、と。Digg のようなサイトを八百長にかけて利益を得るシステムを作っている人たちがこんな風に議論するのは耳障りなものだ。彼らが声を大にすれば大にするほど、こちらは真面目に受け取れなくなってくる。Diggにも問題はあるのは確かだが、彼らが自分らの儲けの道具になる欠陥が残っていくことよりむしろ改善を望んでいる、と本気で語っているとはとても思えない。

Spike the Voteのウリは“防弾チョッキで固めたDigg八百長”である。決済を請け負う代わり、ユーザーがシステムにURLをサブミットすると参加者全員にDiggの記事リストが配信されるのだが、そのうち80%はDiggからランダムにピックした本物を混ぜ込んでおり、Spike the Voteユーザーがゲーム用にサブミットしたリンクは残り20%。こうして参加者の身元が特定ができないようにしているのだ。
Spike the Voteはアカウントのリクエストを現在受付中で1000登録ユーザーに届き次第サービス開始の予定。アカウント登録が済んだら、「Digg八百長のノウハウをブログに書いて、このプロセスが迅速に進むよう是非ご協力ください」とサイトでは書いている。それは絶対やりたくないんだが。

ソーシャルメディアで動くお金が大きいことは誰の目にも明らかだし、尊厳・公正といったことは後回しで金儲けに走る人が出てくるのは予想の範囲内ではある。今ではベンチャーの後ろ盾があるPayPerPostや、もっと怪しいDigg八百長、ディスクロージャーが不十分で先週大きな問題になったEdelman/Walmartブログまで、こうした問題が一朝一夕に解決することはない。今はただ、こうした問題が広がればそれだけ一般の人がニューエコノミーのグレイな部分と合法的な部分との違いをしっかり見極めていかなくてはならない、ということだろう。線引きは常にクリアというわけではないが、僕はDiggが好きなので、お金でDiggを買った記事や八百長の記事があんまり増えてほしくはないけどね。

Spike the Voteが順調にいってDiggが落ちるか、それともUser/Submitterのような命運をたどるのか? 予想は難しいが、とりあえず登録ユーザー1000人に届いたところでサイトの動きをジックリ見ていかなきゃならないと思う。

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