Last.fm、新機能搭載で再デビュー

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楽曲レコメンデーション・サービスのLast.fmが今朝(米国時間11/1)、デスクトップ・クライアントに加えFlashプレイヤー、インディー系アーティストの無料MP3、おすすめコンサートのチケットのアフィリエイト販売など新機能をわんさか搭載して再ローンチ。Last.fmの過去エントリはここ(英語)。
ただでさえ秀逸なサービスに新機能は何から何までスマート。Flashプレイヤー導入によりユーザビリティに改良が加わり、ライバルのPandoraに 対抗できるぐらいサービス利用の敷居も下がった。手持ちのインテルマックだとFirefox 2.0のテキストのフィールドがFlash利用でフリーズしてしまうので僕個人は使わないしAirTunesで聴く方が好きだけど、そうでない人にとって はすごくスマートな機能だろう。

サイトでは新たに無料MP3ファイルも提供、インディーレーベルの楽曲を視聴&ダウンロードできるようになった。同社によればサービスにはインディ 系レーベル計24,000社が参画、各々が自社の楽曲をLast.fmにアップロードするらしい。ただしプレイヤーおすすめの無料MP3サービスからオプ トアウトはできない。iLikeのiTunes対応プラグインの記事でも書いたように、いわゆる“インディー系バンド”と呼ばれる人たちが手がける音楽は“滅茶ウマ”の水準までいかない作品がほとんどなことが分かる。ちなみにILikeGarageBand.comのコミュニティ弾劾処理を採用したのに対し、Last.fmは自分と好みが似ている他ユーザーの傾向をベースにレコメンデーションする楽曲を選ぶし、PandoraはPandoraで類似の曲の旋律のクォリティを分析してレコメンデーションを行っている。

さて、新機能で一番の注目はコンサートチケットの販売。現金化を考えた場合これほどロジカルな方法もない。これは音楽レコメンのエンジ ンなら今どこでも早期導入を望んでいることだろう。Last.fmではユーザーが聴いているアーティストのチケット販売リンクを提供するほか、所在地最寄 りのエリアで上演日程が迫ればサービスが自動的にレコメンデーションを出してくれる。協賛チケット再販業者は未公開だが、Ticketmasterと、あとはイン ディ系ミュージシャンの動向追跡に強い企業が加わっているという話だ。

理屈の上では インディ系ミュージシャン支援の動きは無条件にすべて支援していきたいところだけども僕自身の経験上、これはとても困難なことだ。インディのパンクは素晴 らしいけど、それ 以外のジャンルとなると、契約の取れないミュージシャンの作品は僕の聴きたい音楽ではない。こうしたインディー系バンド重視の動きは全て、経済上の必要性 から生まれたもののように思えてならないぐらいだ。試しに今この場でGarageBandの本日のオススメとPodsafeMusicNetworkを聴いてみるといい。どっちも全部通しで聴けない曲ばかりである。正直なところ、どうだろう。皆さんも僕と同じじゃないかと思う。

僕の希望はこう。ユーザーの音楽傾向と楽曲クォリティーの両方をベースに自分にピッタリの曲をレコメンデーションしてくれるiTunes対応プラグイン。もちろん“インディー・ミュージック”は自分が望めばオプトアウトできる。関連性の高いコンサートのチケットに関する無料・格安 ファイル、その他モロモロの付加価値の高い商品アイテムへのアクセスもあったら文句なしだ。

HypeMachine がアグリゲートしているようなMP3ブログの情報は本当に素晴らしい。こういったインディー楽曲のレコメンデーションプラグイン全てを対象にしても敵わないぐらいだ。

Read/Write Webも、今回の新機能に関してレビューを掲載している。 Richard MacManusによると「(今回の改良により)Last.fmは現在ウェブ上に存在する最も魅力的なオンライン楽曲サービスになる」と述べている。

【日本語版コメント】
Last.fmは7月中旬よりエキサイトとの提携により日本版も公開されている。

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