MobiTVの$100M(1億ドル)について考える

次の記事

Geeseeのサイト間チャット、ローンチ

数日前にMobiTV が前回の$70M (7000万ドル)という巨額の資金調達に加えて今回また$30M(3000万ドル)を調達したことに関してちょっとした議論が起きている。 携帯電話にテレビ番組を流すというだけのスタートアップにしてはたいへんな金額ではある。これは本質的に[ビジネスモデルとしては]ケーブルテレビに過ぎ ない。ただしこの場合、相手は2インチのテレビしかもっていないわけだが。Mathew Ingram のようなジャーナリストはMobiTVがなぜこれほどの資金が必要なのか、はっきりと疑問の声を上げている

しかしここにはそれ以上のものがあるのかもしれない。今やテレビ業界全体は混乱状態にあるのだ。MobiTV は近い将来、何か大きな発表をするのではないかと思っている。

YouTube によって、オンラインでユーザーにテレビの動画クリップを配信するサービスに値段がついた。 人気テレビ番組の大部分は今や合法的に iTunesからダウンロードできる。Appleから近く発表されるデバイスiTVはユーザーが普通のテレビでこういう番組が視聴できるようにする。大量のスタートアップがオンラインテレビ市場で新たなニッチを勝ち取ろうと殺到中だ。すべての大手ネットワーク局自身もオンラインサービスを始めている。 オンラインTVガイド市場でさえホットで、投資が流れ込んでいる

しかし本当の革命はテレビの視聴をタイムシフトさせることも含めて、ケーブルから解き放ち、IP上に移行させることにある。われわれはこの点を追求する2つのプロジェクト、The Venice ProjectTIOTI をカバーしてきた。しかし今のところ十分テストずみのプラットフォーム、放送局との配信契約と良好な関係がすでに存在する、などの点でMobiTV 以上に有望に存在はなかった。これらは競走上の大きな優位性となる。

テレビを携帯で配信すること自体にはそれほどの意味はないと私は思う。いずれにしてもニッチサービスに過ぎず、一般ユーザー全体を巻き込む巨大なマーケッ トにはなりそうもない。しかしインターネット経由でテレビ番組を配信し、ユーザーが普通のテレビ、パソコン、モバイル機器で視聴できるようにすること―こ れこそ本当に大ヒットするサービスとなるだろう。

MobiTV はこの点について、ほとんど知られていないサービスを すでに提供している。ユーザーは24のチャンネルをパソコンで視聴できるが、これはAT&TのWi-Fi ホットスポット専用のサービスで、それではあまり役に立たない。しかしもしMobiTVが首尾よくネットワーク局、ケーブル局とサービス拡大の交渉をまと めることができ、消費者にブロードバンドを通じてテレビ番組を配信することができるようになれば、状況を革命的に変えるサービスを手にすることになる。

それでは$100M (1億ドル)は何のために必要だったのか? たぶん金で解決しなければならない問題を金で解決するために必要なのだろう。[この資金調達で]今やMobiTV社の評価価値は巨大なものになったから、 [必要な相手に]株式を与えるという選択肢が可能となった。これはNetflix社が映画の新しい[通販DVD]レンタルマーケットを開く際に取った方法 である。(映画配給会社に株式を与えた)。また現在YouTube も似たようなことをしている。もし現行のやり方で事業の行き詰まりを見、現在の栄華が終わりに近づいていることに気付いているなら、来るべきものを受け入れるのにも、いちばん儲かる道を選ぶということはあり得る。

[原文へ]