Yahoo!と地方紙、相互救済なるか?

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AGLOCO、WEB1.0のゾンビ出現

今朝(米国時間11/20)、Yahoo! は多数の大手新聞チェーンと提携し、合計176紙を管理し、コンテンツと機能を共有することを発表した。米国内の地方紙と Yahoo!双方が危機状態にあるため、マーケットシェア、マインドシェアともに統制していくことができるとしたら驚くべきことである。今回の提携により、各社に大きな変化をもたらすだろうか? 僕はそうは思わない。

ブログの信頼性から動画の持つパワー、モバイルデバイスの持つ即時性、便利性を盛り込んだ“小規模で、素早く、低運営コストのローカルサイト”がもうすぐ誕生するであろう。「新聞」は変化に機敏に対応しない機関に対して、アクセスにおいてもうしばらく優位性を確保できるかもしれない。しかし、各社にとって快適と思えるスピー ド以上の速さで変化していくことが必要とされるだろう。

パートナーシップに含まれるのは以下の通り

  • ローカルコンテンツは、Yahoo!上の現APコンテンツ表示と類似の形式で掲載されるものと見られる。ロジカルだし賢明な動きだ。もっともローカル紙のコンテンツは繁栄していると言うにはほど遠い。おそらく、トラフィックの投入が改善の一助となるだろう。
  • ローカルジョブリスティングがYahoo! HotJobsに掲載される。気にとめる人は誰もいないのでは。オンライン・ジョブリスティングは急増中だ。集中化された1サイトに頼る求職者はいないだ ろう。包括的な不動産リスティングサイトを試してみることを想像してみてほしい。これもまた上手くいかない案であろう。
  • Yahooは、広告販売、サイト検索、マップそれにYahoo!ツールバーをローカルニュースサイトに提供。しかし、[ローカルニュース]サイト上のコンテンツがより遥かにダイナミックで魅力的にならない限り無意味な試みだろう。

NYTでは、 Googleの最近のより有名な出版機関少数とのパートナーシップ、それに過去の類似の試みの失敗例が比較されている。もちろんGoogleの新聞契約はラジオ広告販売など彼らが取り組んでいることの一つに過ぎない。今回のYahoo!のパートナーシップは規模として小さすぎるし時期として遅 すぎる。

これは新しい世界だし、これらの企業は双方とも途方もない競争に直面している。ローカルブログネットワークが一番の競合となるだろう。しかし、究極のところ読者が拡散化するウェブそのものが、このゲームに乗り込み始めたところではないだろうか。

ローカル紙に希望はあるのだろうか? 最も賢明なのは、カンザス州LawrenceのJournal Worldのような主要な例を見てみることだろう。同ローカル紙はオンライン上で極めて革新的な事をなし得てきた。ローカルミュージックブログから地域の子供たちのスポーツゲームのスケジュール変更を携帯に通知するサービス まで。希望はある。しかし、今日発表された古風なローカルサイトと巨大ポータル間の提携以上のパラダイムシフトが必要であろう。新メディアによって実現する事柄は、 ただただ非常にエキサイティングだ。今回の提携は古いメディア産業の大量出血に対する対応処置として間に合わせに貼られたちっぽけなバンドエイドとして歴史に残るだろう。

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