チャットにおける6つの新しいアイディア

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インスタントメッセージ(IM)は今やウェブの日常生活の一部になっている。私は何をしたいか、誰と話したいかによっていくつかのサービスを使い分けている。AIMは古い友人たちと接触を保つのにたいへん便利だ。Meebo とか eBuddy は携帯などどこからでもログインできる。 Skype はビジネスの用件向き。それぞれのサービスによって強い機能が異なるので、こういう使い分けをしている。MeeboSkypeWablet、またAOLに買収されたUserplane などの各社はウェブのインスタントメッセージサービスの次世代を目指して機能の強化に取り組んでいる。

リアルタイムのコミュニケーションはウェブで現在もっとも革新が進んでいる分野のひとつだ。ウェブのIMの分野で注目すべき最新のアイディアとその実例となるサービスを以下に紹介する。

1. インターオペラビリティー
当初AIM と ICQが成功を収めた後、いくつものチャットサービスがスタートした。たとえば、TrillianGaimAdiumMiranda などは異なるプロトコル間でもコミュニケーションできるようプログラムを開発した。[これを嫌った]AOLがAIMに小さな変更を加えては[他サービスとの]コミュニケーションを妨害しようとするいたちごっこの時期がしばらく続いた後、新しいチャットサービスにはクロスプラットフォームの相互運用性が確立されていった。Yahoo Messenger や Windows Live Messenger はこの夏、インターオペラビリティーをサポートすることを発表した。AOLに も今やデベロパー向けのオープンAPIがあり、Google Talk はオープンなJabber プロトコル上で作動している。明らかにオープンな標準化はこの分野に根付いたといえる。

2. ブラウザー利用のチャット

AIM Express はダウンロードしてインストールする専用クライアントの代わりにブラウザーを利用する試みの早い例のひとつだった。MeeboeBuddy のようなサービスはAjax技術と新しいプロトコルの導入によってチャットの内容をより豊富なものにした。MeeboにはSequoia が資金を提供 ($3-4M[3-400万ドル]と噂される)、eBuddyにはLowland が (500万ユーロ)を提供、この資金をベースに、両社は引き続きチャット分野の開発に力を入れている。Meeboはさらに、ユーザーが自分のウェブサイトにチャット機能を導入できるようにエンベッド可能なウィジェットMeeboMe をスピンオフさせた。Meebo のユーザー数はわれわれが去年の12月に 紹介して以来、着実に増加している。ログイン数とメッセージ数は5倍に成長、それぞれ毎日120万ログイン、7000万メッセージを数えている。.Meebo は月間450万ユニークユーザー、70万ユーザーアカウントがあると発表している。 ソーシャルサイトのブレークに伴なって、ブラウザーベースの IM はユーザーが訪問しているウェブのあらゆる場所でチャットをポピュラーなものにした。

3. Location Based Chat
IMプログラムはインターネット上でユーザーをより緊密に結びつけた。RadiusIMMeetroの ような新しいプログラムは現実世界のユーザーの位置をチャットの要素に導入した。RadiusIM は Ajax アプリケーションで、Meetro はダウンロードするクライアントプログラムだ。どちらのサービスもユーザーは自分の所在地とプロフィールを入力することで新しい友人をその地域で、それどころか別の国ででも作るのに役立てることができる。他の実験的試みと違って、位置情報ベースのチャットはこれ以外のプラットフォームではまだあまりポピュ ラーにはなっていない。他のプラットフォームでは依然、ユーザーが作成した「友人」リストをベースにしたチャットが主流である。

4. 柔軟なアイデンティティーの設定
ウェブ上に個人のプロフィールを公開するのがポピュラーになるにつれて、プライベートと仕事でプロフィールを使い分けたいという必要性が増してきた。 この問題に関して、ユーザーとしては複数のIMハンドルネームを使い分ければよいわけだが、Flashを利用したWablet (われわれの記事) はプロフィール設定をシステムの目玉機能としている。Wablet ではユーザーは複数の異なる人格とプロフィールを設定することができる。ユーザーはそれぞれのプロフィールに対応するチャットウィンドウをウェブサイトに エンベッドして、訪問者がどの人格にアクセスできるかを選択することができる。近い将来、Wablet はOpenIDを組み込む予定だ。ScribbleHereのようなチャットサービスは現在、OpenIDの導入に取り組んでいる。

5. Contextual Chat
いくつかの新しいスタートアップが、チャットの相手を「友人リス ト」ベースからユーザーの訪れるウェブサイトや関心のあるテーマをベースにしたものに変えるなど、IMの使われ方に変革をもたらしている。トピック別の テーマで会話する昔のIRCチャットルームと似ているが、 Me.diumGeesee、新しくローンチしたInCirclesOthersOnline3bubblesなどのサービスはユーザーが訪問しているウェブ上の位置をさまざまな程度にチャットの要素として取り込んでいる。

3Bubbles はブログの投稿記事にエンベッドされて、記事にチャットウィンドウを追加する。GeeSee はこれをさらに一歩進めて、サイト上のユーザーをタグで分類して、たとえば、テクノロジー関係と分類されたブログの全読者にひとつのチャットルームを共有 させ、結び付ける。InCirclesはここにエンベッドしてテストしてみたが、ほぼ同様の機能だが、ブログのサイドバーに設置するよう特化している。OthersOnline と Me.dium はユーザーのウェブの閲覧履歴を分析して似たような関心を持つユーザー同士を結びつける。これはどちらもブラウザープラグインだ。 OthersOnline は同じウェブサイトを訪問する似たようなプロファイルを持つユーザーを結びつけることに重点を置いており、似たようなユーザーをひとつのドロップダウンリ ストに表示する。Me.dium はそれに比べてアプローチはやや匿名志向で、関連あるウェブサイトを現に閲覧しているという点だけをベースにして、ユーザーをハンドルネームでリストする。ユーザーが閲覧中のサイトや関連あるサイトを閲覧している友人や他の閲覧者の存在がレーダー画面形式で表示され、関係がわかるようになっている。

6. リッチメディア(マルチメディア)チャット
ウェブカメラとマイクがポピュラーになってからかなりになるが、[米国で]最近ブロードバンドが普及し、VOIP の標準化が進み、SkypeGoogle TalkYahoo! Messengerなどのメインストリームのサービスがサポートし始めたことによって、こういった[カメラとマイクの]使用が拡大してきた。Skype と Yahoo! は固定回線と携帯回線との通話をサポートしている (Skype は今年いっぱい無料)。 PalTalk は数千人が一度に会話できるボイスチャットルームを作った。音声とビデオは多くのIMがユーザーにとって、現在行っているようなリアルタイムの同時的な会 話にはならない場合が多いが、マルチメディアの組み込みでテキストベースのメッセージでは伝えられない微妙なニュアンスを伝えることができるようになった。

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