Jotspot/Google批判ブログ記事、圧力により削除

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アップデート(Dec. 1):“Kevin”はKnowesysの共同設立者。CEO Kathleen Romanoが陰謀説に終止符を打つコメントここ(本家版コメント欄)に残している。

アップデート (Nov 30): JotSpotファウンダーのJoe Krausがコメントしている。(本家版コメント欄はこちら
(※日本語訳参照:下記“続きを読む”以下)

ブログ記事が何かの理由で削除されて初めてみんなの注目を欲びることがある。今日(米国時間11/30)起きたのがまさにそれで、“Kevin” というブロガーが「JotSpotのGoogleの合併」という記事を削除した。そこに書かれていたのは先月Googleがこの会社を買収した後、JotSpotがパートナーをほったからしにした、という苦情。

ブログの記事は、掲載されるとすぐにあちこちの検索エンジンにキャシュされるので、元の記事は簡単に回収できた。

JotSpotとGoogleの合併そろそろJotSpot (http://www.jotspot.com/)の合併と、それにまつわる話をここに書く時期が来たようだ。私が働いている会社ではJotSpot Wikiを大企業向けにカスタマイズしている。そしてJotSpotの最初のパートナー「だった」。われわれはJotSpotの唯一の「ゴールド・パートナー」で、これまで2年間、このテクノロジーのエバンジャリストだった。JotSpotには多大な投資をして、新しいAPIを覚え、JotSpot用に Wikiコンバーターやカスタムアプリケーションを開発してきた。

はじめに言っておくけれでも、私はJotSpotの人たちと仕事をするのがとても楽しかった。AJAX、XML、JSONやWikiの技術全般についてたくさんのことを学んだ。JotSpotの人たちみんなには、おめでとうと言いたいし、Googleでも活躍してほしい。

残念なことに、私の会社はこの合併のマイナスの影響を受けた数少ない(多い?)会社のひとつだ。私のところ以外でも、「貧乏くじを引かされた」のはパートナーや顧客たちだ。われわれから見てどうしてもわからないのは、JotSpotを一緒に作り上げてきた人たちのことを気にする人が、 Googleにはひとりもいないらしい、ということ。気にしているとすれば、大金というバラ色の眼鏡を通して見ているだけ。 これで万事解決するということなのだろう。これから書くのは、今回の経験で私が学んだことだ。

1. パートナー契約を結ぶなら、どちらが解約する時にも最低30日間(できればそれ以上)前に予告するという項を入れること。われわれは、合併を発表したその日に知らされて、顧客の対応に大わらわだった。

2. トラブルの予徴に気をつけること。合併発表の前、Jotの人たちは様子がおかしかった。アップグレードが素早く公開されて、それがほぼすべてのコードに影響を及ぼした。アップグレード前には全くといっていいほどやりとりがなかった。こんなことをして顧客のベースを困らせるよ会社があるだろうか。まあ、一番の顧客はGoogleであって、きっと買収前に修正しろと言ったのだろうけれど。

3. ホストアプリケーションサービスのプロバイダーをよく考えて選ぶこと。ウェブホスト系のアプリケーションサービスに依存するということは、私が想像してい たよりもはるかに危険だ。JotSpotのような「ソース非公開」のサービスでは特にそう。JotSpotのような会社と契約する時は、合併や買収後にも継続するようなサポート契約を結ぶべきだろう。この手の契約はあまり確実なものではないが、ちゃんとした経営陣であれば、買収契約に織り込んでくれるはずだ。

4. 買収契約にはロードマップを示す項目があるべきだ。合併した後、会社全体が闇に包まれているようでは、顧客にとってはトラブルの種でしかない。JotSpotについていえばGoogleがJotSpotのテクノロジーを使って何をしようとしているのかは誰も知らない。顧客のアプリケーションはこれからもちゃんと動くのだろうか。

私がGoogle(と、JotSpotの人たち)に聞きたいのは、どうして自社の顧客に対して、それもスタート当初からの客も含めて、こんなひどい扱いができるのだろうか、ということ。Googleのモットー“do no evil”[邪悪になるな]は都合のいい時だけなのか。こういう顧客中心でないやり方をしていると、次の「テックバブル」がまた、このシリコンバレーで見事に弾けることになるのではないだろうか。単なる意見ではあるが。

TechMemeでも、元の記事に関する話題があるが、特に目につくものはない。興味があるのはJotSpotが客を怒らせたことではなくて、いったい誰がこのプロガーに圧力をかけて、次の記事に差し替えさせたかという問題だ。

私にとって大切な人から、記事を削除するよう頼まれた。内容には議論の余地のあるものもあるので、言われたとおりにした。

-Kevin

たしかに記事には議論の余地はあるが、デッチ上げでない限り、JotSpotが買収された時にどう顧客を扱ったかの有用な情報を世界に提供するものだった。私が知りたいのは、Kevinがどの会社で働いていて、誰が記事を削除するよう圧力をかけたのかだ。

December 1st, 2006 at 12:16 am

JotSpot共同設立者で前CEOを務め、現Google社員であるJoe Krausといいます。

個人的なレベルから話を始めさせていただきたい。まず、簡潔に言えば、パートナーあるいはカスタマーから否定的な言葉を聞くのはとてもつらいということ。それ は、みんなが好意的な意見を言ってくれるだろうという期待があるせいではない。つらく思う理由というのは、Kevinのようにビジネスのスタート初期に投資してくれた人がこのように感じていると事実を私はとても親身に受け止めるからだ。これまでに築き上げてきた、あるいはサポートしてきた会社をとても誇り に思っている。だからこそ、私の会社によって人々がだまされたように感じるということは刺されたような痛みを伴う。私はKevinと特に親しいわけではな いが、わずかながら個人的に知っている。そして、JotSpotにかなりの投資を行ったという彼の意見が真実だということも承知している。Kevinそれ に彼の会社は確かに我々に投資してくれた。そして、JotSpotは彼らの投資から恩恵を得た。

Kevin、このように思われることになり、申し訳ない。

さて、これから、2つの点について説明できるかどうかコメントさせてもらいたい。

1. われわれは、サービスについての将来的な方向性を一切公表しないというポリシーを持つ一企業(google)に合流した。賛成するかどうかは別として、同 ポリシーはGoogleにとってとてもうまく機能している。しかし、このポリシーの意味するところは、いかなる意味でのスケジュールや機能について情報公 開できる範囲をとてつもなく制限するというということだ。とても、不満に思われるかもしれないことを知っているし、JotSpotの「将来のプランについ てとてもオープン」な性質に慣れていたパートナーやカスタマーにとって大きな転換だったことも知っている。

2. われわれのパートナー、カスタマーを見捨てるつもりはない。それは確かに、#1の影響下では守りがたい約束であることもわかっている。そして、私の言葉を (証拠などなしにそのまま)信じてほしいと頼んでいるということも承知の上だ。だから、もし、信用しないという選択肢を選ぶなら、それも理解できる。しか しながら、私はみなさんに以下のことについて安心してもらいたい。 a) われわれは買収以前にJotSpotサービスにサインアップされたみなさんに引き続きサービスを提供する。そして b) 我々は前述のサービス継続を、新サービスへのユーザー移動が可能(そして実現するであろう)時点まで行う。

結果的に、私はGoogleによる買収に応じたことは、パートナー、カスタマーにとって非常にポジティブなことだと確信している。同時に、すばらしいパー トナーが冷遇されたと思うようなことになったことはとても残念だ。状況を変えるように出来る限りの努力を払いたい。

最後になったが大切なことを言いたい。Kevinに記事を削除するように、と私たちのサイドから頼んだ者は誰もいない。

December 1st, 2006 at 10:52 am

私はKathleen Romano。Kevinと私はJotSpotの初期パートナーである「Knowesys」の共同ファウンダーです。皆のバブルを崩壊したくはないのだけど、自分の仕事が危険に晒され、意見を公開したことを後悔し、また“誰か”によってエントリー削除を余儀なくされたことほど、スリルあることはないのである。Kevinは彼の個人的な意見を公開した。私は彼に完全に同意するわけではなく、あれはあくまでも彼個人の見解であり、私の意見ではないと言いたい。彼は、エントリーを削除するようリクエストしたとして私のコメントを誤解した。私はそう意図したわけではなかった。彼は自分の意見を表明する完全なる権利を持っているわけだし、エントリーをそのまま残しておいても良かったのだ。

やれやれ、現実は私たちが望むほどワクワクするものではないよう。

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