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LicketyShipはKozmoと違う道をたどれるか?

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こんなバカなこと、誰かが止めさせなくては

新しいスタートアップLicketyShipKozmoに似たeコマースサービスだ。注文後数時間で商品を届けるのが売りで、このクリスマス休暇シーズンに名前を挙げようと狙っている。この会社が今年の1月に設立されたときにわれわれは最初にレポートし、その後9月にはサービスのローンチをカバーしているが、最近メインストリームのメディアにもずいぶん取り上げられている。現在(米国時間12/22)、クリスマスイブまで9.99ドルで〔特急配達の〕サービスを提供している。大規模なeコマースサイトでは、もうすでにクリスマスイブの配達は間に合わないわけだが、Lickety Shipは順調に受注を続けている。ただし即日配達サービスの提供地域はサンフランシスコのベイエリアに限られる。

LicketyShipはこの9.99ドルの配達料金では損をするはずだ。同社は配達を、余裕のある地元のクーリエサービス(宅配サービス)に外注しているが、これは 高くついているはずである。eコマースサイトにとって休暇シーズンは新しい顧客を獲得するのにいいチャンスだとはいえ、 LicketyShipが取っている大幅な料金割引政策はマーケットに間違った信号を送っている可能性もある。

1時間以内の配達を約束したKozmoは、2001年に$280M(2億8000万ドル)の資金を使い果たし、ものの見事に火ダルマになって倒産した。リアルタイムの配送 は高価だ。数時間で配達してもらいたいという要望が多いからといって、必ずしも儲かるビジネスモデルがそこにあるとは限らない。 LicketyShipはユーザーが数時間以内の配達のために20ドル(これが原価だという)以上を払う気になることを証明しなければならない。同社によれば、Amazon の注文の30%は翌日配達が選択されており、この場合、送料が商品の値段を超えることも珍しくないという。これが本当なら、LicketyShipの未来 は明るいかもしれない。しかし、それならそれで、この会社はマーケティングの努力を、クリスマス直前のかけ込み需要などではなく、〔消費者が高額な配達料 金をいとわない〕ような分野に集中すべきだろう。

【日本語版コメント】
lick(舐める)には俗語で「素早い」の意味があり、lickety-split(全速力で、大急ぎで)という表現がある。

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