Second Lifeがオープンソースに~ 非営利化は是か非か?

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Second Life が本日(米国時間1/8)、クライアント側のソフトウェアをオープンソースにした。もうコアのユーザーは異様な興奮状態だ(ここのブログについたコメントの山をご覧あれ)。

この件では発表の最初2段落を丸々割いて、この決定がいかに避けようのない宿命だったかについて説いている。セカンドライフをMosaicやMozillaと同一線上で語る熱の入れようだ。

私もSecond Lifeのファンには違いないが、その盛り上がりには時折ちょっとついていけないものがある。なるほど、同サービスには常時最大2万人からのユーザーがログインしている。だが、それだけでLifeをMosaicやMozillaと同じ文脈で語るのは気が早い。

今はまだ、ほんの一握りのハードコアなユーザーの遊び場に過ぎない。サーバーのラグも我慢すれば、ユーザー同士ペニスを投げ合って喜んでる、そんな人々の集まりだ。Second Lifeは娯楽主体のホスティング事業である。アイランドなどの不動産を購入する人にサーバーを貸し付け、これを収入源の柱としている。

でももちろん、今の成長傾向でいけばSL(Second Life)はあと数年もすれば有力な経済勢力となるだろうし、ある段階を過ぎたらSL自体がプライベートな閉じられたインターネット空間というか、プライベー トなバーチャル国家のようなものになる可能性もある。何百万人という人々が起きてる時間の大半もしくはその全部をSLワールドで過ごすようになったら、今ここで述べたことが現実になった証拠と考えていいだろう。

しかしそうなった時点で市民は(国家も)ややナーバスになっていくような気がする。SLが株主とユーザーの両方を優先させるということは考えにく いし、歴史を紐解けば分かるようにこうした場合、冷や飯を食わされるのはいつもユーザーである。となると世界中の法廷でこれまで考えられなかったような妙な裁判が争われるようになるかもしれないね。

長期で見ると、やはりウィキペディアのようなアプローチをSecond Lifeにも応用する方が懸命という気がする。つまりオープンソースのソフトウェアは非営利団体に運営を任せてしまって、みんな自分の居間にあるサーバーや自分が 選んだホスティングプロバイダのサーバーにプラグインするだけでアイランド(島)が追加できるようにするのだ。これなら、そういう環境が構築できる人、あ るいはSL体験に匹敵するオルタナティブを実現できる人が誰でも世界に貢献できるだろう。少なくともWikipedia並みにはそれが可能なはずだ。

民間企業は大好きな私だけども、次の世界をかたちづくるなら実際に住んでいる人たちの利益優先で株主の利益は後回しにしなくてはならない。それじゃなくても バーチャルな世界にはモノポリーの形成を促す属性が多いのだ。運営を非営利団体に任せる方が、いろんな意味で理に適っていると思うのだが。

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