DRMの死は不可避だ

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今日(米国時間1/10)、Appleから20億曲(すべてDRM付き)をiTunesで販売したという発表があったが、マーケットの動向としては、ほとんどの兆候がDRMは最終的に廃止される方向を示している。消費者は特定のタイプのファイルが特定の機器でしか再生できないいという不便さに今までにも増していらだちを募らせている。唯一の疑問はこうだ。DRMの廃止はいつになるのか? DRMがなくなっても、それよりもずっと悪質なシステムが取って代わったりしないか

兆候―

  • 1年前、Yahoo Musicのゼネラル・マネージャーDavid GoldbergがDRMを廃止するようレコードレーベルに訴えた
  • CDの売り上げは低下を続け、2000年から比べて少なくも15%減少している。現在のオンラインセールスはこの収入の低下を補っていない。
  • eMusicはMP3の曲だけを提供しているが、オンライン音楽販売では、iTunesに続いて2位をキープしている。
  • AmazonはMP3だけのミュージックストアを開くと噂されている。
  • Sonyの幹部は「時が経つにつれてDRMの重要性は薄れていくだろう」と述べた
  • その他

それから、このAppleという要素がある。オンライン音楽販売のマーケットは、ビッグレーベルの立場から見て、買い手独占の様相を呈し始めている。Appleだけが事実上唯一の(2位のeMusicの20倍の売り上げ)小売り業者となっている。ユーザーに楽曲と再生機器を同時に買わせるだけの臨界量を得たり、iTunesの牙城に多少なりとも食い込んだりすることは、もはや誰にもできそうにない。Apple以外の誰かがiPodで再生できる楽曲を販売しようとしたら「DRM無し」でいくほかない。レコードレーベルではこれを〔自殺的な〕ポイズンビルだと思うだろうが、Apple は絶好調であり、リードは時とともに広がっている。

私はYahoo Musicのゼネラルマネージャー、David Goldbergと製品開発担当VP、Ian RogersにDRMの将来について、Goldbergの1年前の発言(上を参照)をぶつけて、考えを聞いた。この様子は40分のポッドキャストとしてTalkCrunchに掲載されている。彼らはDRMの廃止は不可避だという意見には同意しなかったが、近い将来どんなことが起こりそうかという点については音楽業界のインサイダーとして貴重な意見を提供してくれた。Goldbergの面白い予測のひとつは、今後「DRM付き」と「DRMなし」の楽曲が同時に販売されるようになる―DRM付きはディスカウント価格で提供される、というものだ。私は違法コピー曲、あるいはグレーゾーンの曲が広く簡単に手に入る以上、そういったマーケットが成長できるとは思えないのだが、今後に注目したい。また彼らは定額制音楽購入サービスの人気が高まるだろうと予測した。

写真はLaughing SquidのすばらしいScott Bealeによるもの。

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