SmugMug、(アンチ?)Web 2.0企業

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SmugMugのCEO、Dan MacAskillは過去に「Web 2.0なんて用語はどうも理解できない」とコメントを寄せていたが、彼のSmugMucgはWeb 2.0の専門家であるはずのわれわれにも、Web 2.0とは何かについていろいろと教えてくれる存在だ。同社は今夜(米国時間1/22)、いくつかの素晴らしい機能をローンチした。

SmugMugが最初にユーザーを受け入れたのは2002年の末だったが、以来、本格的な写真家の愛好するサイトになっている。有料サービスを契約しているユーザーが10万人おり、1億枚の写真がアップロードされている。従業員は19人、十分に利益を上げており、過去一度も外部資金を調達したことがない。収入は年間$10M(1千万ドル)の大台に乗っているとMacAskillは私に語った。

このサービスには無料版は存在しない。ユーザーはこのサイトにアップロードするためには最低40ドルの年間料金を支払う必要がある。プロ版の契約は年間150ドルで、作品にすかしを入れるなどのツールが提供され、写真家は作品のプリントアウトやダウンロードを販売することができる。上級のアカウントになると、ユーザーはテンプレートを利用して自分のアルバム(SmugMugでは「ギャラリー」と呼んでいるが)のルック&フィールを完全にカスタマイズすることができる。またユーザー独自のドメイン名も利用できる。

このサイトには典型的なWeb 2.0サービスであるFlickrにあるような、RSSフィード、タグ、コメント、オープンAPI、その他の機能を網羅している。Flickrの親会社であるYahooはSmugMugチームと定期的にミーティングを行っており、Yahooのユーザーインタフェース担当チームは最近YahooのブログのひとつでSmugMugを賞賛している。多くの(もちろん全部ではない) 真剣な写真家にとってSmugMugは自分の写真をプロモーションするための強力な手段となっている。

SmugMugはまたAmazonのS3ストレージサービスの模範的ユーザーでもある。このサービスに乗り換えることで年間最低50万ドルが節約できたという話は有名。

SmugMugの新機能

今夜、SmugMugはいくつかの新機能を追加すると同時にシステムのアーキテクチャにも変更を加えた。実質的には完全なリニューアルに近い。SmugMugの95%のページが何らかの影響を受けている。

バージョンアップの中心は、サイトの写真閲覧のインタフェースを(部分的にAjaxコンポネットを導入した)HTMLから、完全なダイナミックjavascriptに書き換えたことである。写真をクリックすると、従来のようなページの再読み込みは一切起こらず、ナビゲーションが大幅にスピードアップされた。また新しい写真をクリックするたびにページのトップに飛ばさることもなくなった。

またYahoo Mapsと同様、SmugMugは訪問者がサイトを閲覧する際に、非常な手間をかけて、URLをアップデートする機能を追加した。これはリッチ・インターネット・アプリケーションに付き物の問題点で、FlashやAjaxアプリを利用してサイトを閲覧すると〔ページ再読み込みが行われないため〕URLが自動的に更新されない。SmugMugはこの問題を、Safariについてまで解決した。( Yahooでは依然として、Safariについては解決されていない)。

SmugMugはまたデザインを変更して、ユーザーコメントを写真と同一のページに掲載することにした。(クリックが省ける)。さらに写真のメタデータや、表示オプションなどの大部分をマウスのフライオーバーによる表示とした。これによって多数のデータやリンクでページが散らからず、内容の写真が強調されることとなった。

SmugMugの将来

MacAskillによると、彼は常にベンチャーキャピタリストや買収希望者にアプローチされている。しかし彼は今後とも外部からの干渉なしに収益を上げる会社を運営していきたいとしている。彼は「私はプロの写真家のためにベストなサービスをこれからも提供し続ける。会社を売るつもりは全くない」と語った。もちろん、これによってベンチャーキャピタリストや買収希望者にいっそうSmugMugは魅力的に映ることになる。

ところでSmugMugはWeb 2.0企業だろうか? あらゆる点から答えはイェスだが、MacAskillがそれを認めることはあるまい。少なくともここ当分は。

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