Apple、DRMの終焉を公然と支持

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Steve Jobsは自らDRMとの戦いのマウンドに立って音楽業界にオープンレターを送った。いずれDRMが終焉を迎えるだろうという話を私たちが先月書いたばかり。Bill GatesもDRMについての考えを12月に書いている。

Appleは合法的音楽配信ではほぼ独占状態にあるが、DRMなどが推進される中、いかにして今に致ったかについてを語っている。レコード会社は昔も今も自分たちが所有している音楽の保護を求めている。そしてAppleも、独自のDRM、FairPlayを作った。

JobsはDRMとの戦いがいつも継続中であることについて語っている。世界には時間を持て余し、曲を保護するための「秘密」を解き明かすのが好きな賢い人がたくさんいる。DRMがハックされるとAppleはすぐにiTunesのソフトやハードウェア(iPod)の中のソフトをアップデートする。Jobsによれば、AppleのDRMが破られた時に対応する時間は数週間しかない。それができなければレコード会社はAppleとの契約をすべて止めてしまう。こうしたセキュリティのアップデートをたった1社で浸透させるのは困難なことだが、Appleが自社のDRMを多くのソフトウェアやハードウェアのベンダーにライセンスするとなると、それも悪夢のようなことでAppleにとって考えたくないオプションだろう。

同じやり方を続けるという道もある。ソフト/ハードのベンダーそれぞれが独自のDRMを作り、消費者は特定のソフト/ハードでしか聞けない曲を買う。Jobsが持ち出したのは、Microsoftが独自のDRM技術‘PlaysForSure’を捨て、新しい(独自の)ものをZune用に作ることにした、という話題。

3番目で、ちょっと驚かされるのがJobsがDRMフリーの楽曲を推進すること。Jobsは、iPodが9000万台売れているのに、楽曲は20億曲、即ちiPod1台につき22曲、1台に1000曲入れられるのに、と話す。Appleの調査によると、iPodにはふつうフルに曲が入っている、即ち、iPod中3%の曲がDRMで保護されていて、残りの97%は保護されていない(音楽CDからのコピーや、違法ダウンロード)という。

Jobsはレコード会社の売上の90%は何十億枚ものCD、それもDRMで保護されていない(消費者が自宅でコピーできる)CDから来ている、ということにも言及する。2006年、DRM保護で売られたのが20億曲、DRM保護なしで(CDとして)売られたのが200億曲。

鋭い指摘だ。JobsはiPodの中のたった3%を占めるだけではなく、Appleならもっと多くのデジタル音楽を売れると思っているのだろう、保護のない曲を売ることで。誰もが疑問に思うのは、オンラインでDRMフリーの堰が切られた後、音楽業界が果して年間200億曲以上売れるのだろうかということ。インディーズレーベルによるDRMフリーMP3販売の申し子はeMusicだった。Amie Streetも、私たちが好きなモデルの1つだ。
編集者より: この記事を書いたのはゲスト執筆者のSteve Poland。SteveのブログTechquila Shotsではウェブのスタートアップのアイディアについてブレーンストーミングしている。

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