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Jobster、Monsterに攻撃をかける

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Monster.comはでかいターゲットだ。株式時価総額は$7B(70億ドル)に近く、年間$1B(10億ドル)も稼いでいる。この収入の大部分は1件475ドルから始まる求人広告の掲載料だ。Hotjobsやその他たくさんの似たような求人広告サービスが競い合っているが、すべて有料だ。〔基本的に無料の〕Craigslistでさえさまざまな分野で求人広告は有料としている。

シアトルのJobster$50M(5千万ドル)近くのベンチャー資金を調達しているが、 従来は同様のビジネスモデルだった―雇用者に適切な人材を供給する見返りに多額の料金を請求していた。しかし昨年末、Jobsterは別の戦略を採用する決断をした。今年に入ってレイオフを実施した後、劇的なビジネスモデルの転換を行った。今日(米国時間2/7)から、Jobsterの求人広告はすべて無料となる。(それ以外にも新機軸がいろいろとある。)

Jobsterの目標はPlentyOfFishがMatch.comに対して行っているような挑戦だ。PlentyOfFishはMatchとよく似た出会い系サイトだが、利用にあたって料金を取らない。PlentyOfFishはそれでも広告料金だけで大いに順調に運営を続けている。そして有料の出会い系サービスにとって目の上のタンコブになっている。求人広告の料金をゼロにすることでJobsterもMonsterの10億ドルの売り上げに大きく食い込もうとしている。

JobsterはまたSNSでもあり、性格としてMonster.comなどの求人サイトよりFacebookとかLinkedInに近い。LinkedInのように、ユーザーは求職中でなくても、ここに恒常的にレジュメを公開しておくことができる。ユーザーは自分自身にタグづけすることができ(トップ5のタグはスーパータグと呼ばれる)、Jobsterはユーザーのプロファイルにマッチしそうな求職があった場合、通知を送ってくる。例として、CEOのJason Goldbergのプロフィールページを参照。タグをベースにした求人のマッチングはJobsterが去年買収したJobbyという会社が行っている。タグはまたユーザー同士を結びつけたり、その他の情報を得るのにも役立てられている。

雇用主は、いつでも即座に求人広告を無料で掲載できる。求人広告の書式は(下のスクリーンショット参照)はたった5項目(会社名、職名、住所、職の記述、タグ)しかない。雇用主はタグに合致する候補者が見つかれば即時に通知される。同時に候補者のプロフィール中に求人のチャンスが出来たことが表示される。Jobsterはまたこの求人リストをRSSその他の方法で外部に公開、配信するので、Simply HiredやIndeedなどの求人検索エンジンは、ウェブのその他の部分からの情報と合わせてデータベースに追加することができる。Edgeio (私はこの会社の共同ファウンダーの一人)は、いち早くJobsterの求人データを自社のリストに取り入れることを決めた。

Jobsterはすでに求人広告の分野で相当の存在になっている以上、これは単なる実験というというようなものには止まらない。これはMonsterのビジネスモデルに対する正面から総攻撃だ。ユーザーがレジュメや照会先などの情報を掲示するのにJobsterがよいと考えるようになったら、間接的にLinkedInにも影響が及ぶかもしれない。Monsterは間違いなくJobsterの動向を観察しているはず。Monsterはおそらく古びてきたビジネスモデルと料金体系を見直すことを強いられることになるだろう。一方で、この動きは雇用者にとっても求職者にとってもこれは朗報だ。

新しいサービスを発表したプレスリリースで、JobsterはFacebookと求人広告の分野で(Monster.comその他のライバルを退け)独占提携の契約を結んだというを確認した。新機能はこの春にも稼動開始の予定。

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