敵を潰す新手法「動画で謝罪を求める」

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電子フロンティア財団(Electronic Frontier Foundation)を敵に回すぐらいならMPAAやRIAAとやりあった方がまだマシだ。あのMichael CrookがEFFにボコボコに叩かれたのだ。Crookというのは人気掲示板Craigslistにセックスの偽告知を出し、それに飛びついたユーザー多数の個人情報を洗いざらいサイトに発表した張本人。Crookはこの事件で本人の期待通り“時の人”となりFoxニュースなんかにも出演した。

このFoxニュースの映像からとったCrookの画像はその後あちこちのサイトに流出し、Crookは見つけ次第ニセのDMCA削除勧告を送ってきた。そしてとうとうニセ通達を受け取ったサイト「0zenmonkeys」の代理を務めるEFFに訴えられてしまった

訴訟は和解で解決したが、その和解の条件としてCrookには謝罪ビデオの録画が求められた。しかも著作権法講座受講義務のオマケつき。

本件はどう見てもCrookの分が悪い。Craigslistにデタラメの告知を出して、それに釣られた大勢の人たちの人生を狂わせたのだ。これぐ らいの屈辱、受けて当然だろう。ただ同時に気がかりなのは、著作権法や知的所有権法を破る一般ユーザーたちの権利を守ろうとするあまりEFFがちょっと姑 息になっているように思えてならないことだ。抑圧された側が実は抑圧している側、そんなことにならぬようEFFは今一歩下がって、冷静に見直すべきではないだろうか。

こんなビデオの録画を要求することでEFFは、まるでCrookと同じレベルまで自らを貶めているような気がする。公共の場で完全にまつられ放題の男というのは秀逸なコンテンツかもしれないけれど、EFFはどこまで介入していいか慎重に判断する必要があるだろう。巨大企業相手に個人を守ることと、人 間の尊厳を傷つけることはまた別問題だ。

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