Slacker、(とてつもなく)大きな野心を持つ新ミュージックサービス

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今朝(米国時間3/14)ローンチした、新しいミュージック・サービスSlackerの設立チームには、音楽ビジネス分野でのCEO経験者3人が含まれる。Dennis Mudd(Yahooによって買収されたMusicmatch)、Jim Cady(Rio)、それにJonathan Sasse (iRiver)。そして、Slackerは、たしかにこのような経験を持つ3人と彼らの持つコネクションが必要になるだろう。というのもSlackerはただ単なる新しい音楽サービスというだけには収まらないからだ。幅広いサービス内容をゴールに掲げる同社は、iTunes/iPodそれにSirius/XMといったサービス、またLast.fm、Pandora、それにこの種のあらゆるサービスのスタートアップ企業との競争に直面するだろう。

基本となる音楽サービスはPandora日本語記事)に非常によく似ている(記事の終わりにあるスクリーンショットを見てほしい)。ある曲に対してのユーザーの好き嫌いに基づいて、ユーザー好みのステーションをカスタム化するというウェブベースの音楽プレイヤーだ。Pandoraのように、特定の曲をリクエストするということはできないが、好みのジャンルの音楽を聴くことはできる。Slackerは、音楽を関連づけることも試みていて、限られた範囲ではあるものの、試してみた限りでは良くできている。もっとも、Pandoraほどの出来ではないが。基本サービスは無料で、広告によってサポートされている(広告は視覚的にスクリーンに表示されるものにかぎられる)。

面白くなるのはここからだ。Slackerは今日ウェブベースの音楽プレイヤーのみをスタートするのだが、PCベース、iTunesのようなソフトウェア(リリース)もこの先予定している。このPCベースのサービスはユーザーのコンピュータ上の音楽を整理するのに加え、ウェブベースのバージョンと同じラジオステーションもプレイする。ユーザーが月額$7ドル50セントを支払えば、ユーザーがラジオステーションで聴いた「お気に入り」の楽曲全てをコンピュータに保存でき、広告は掲載されなくなるようになる。

サービスがこれにとどまらないということも、みなさんにお知らせしたい。Slackerはまた、ハードウェアに関する野望も抱いている。iPod同様、wifi利用可能、そして4インチというたいへん大きなスクリーンを備えたポータブルデバイスのリリースを予定している。同デバイスはwifiを経由してSlacker PCソフトウェアと同期、そしてまた、保存されたラジオ局でプレイするよう楽曲をキャッシュする。価格はメモリー容量に応じて$150から$300を予定。

そして最後になるが、ユーザーがどこにいようともSlackerが利用可能なようにサテライト対応のカーキットも開発中だ。

現在利用可能なサービスはウェブプレイヤーのみなので、レビューの対象になることはそれほど多くない。しかし、私が考えつく範囲のメジャーなオンラインミュージック企業全てとSlackerは競合関係にある。Zuneとこの先リリースされるバージョンの(と私は思っているのだが)iPod(それにMusic Gremlinも忘れないでほしい)といったポータブルデバイスもwifi対応。SlackerのPCベースソフトウェアはiTunesにとって直接のライバルにあたる。それに、現在すでに提供されている非常に多数のサブスクリプション制音楽サービス全体とも競争関係にある。サテライトサービスはSiriusにXMといった(サテライトラジオ)から、利用者を引きつけるかもしれない。

この分野での既存のサービス企業は、固定客獲得をめぐって、ありとあらゆる手段を尽くして必死に競いあうだろう。SlackerはSevin Rosen、Austin VenturesそれにMission Venturesから$13.5 M(1350万ドル)を調達。おそらく、事業を成功させるにはこれよりはるかに多くの資金が必要になるだろう。

SlackerはSan Diegoに拠点を置いている。

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