Y Combinatorのヨーロッパ版無認可クローン

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yeuropelogo.png「模倣は最高の賞賛である」というのが本当なら、Y Combinatorは大いに誇ってもよいだろう。若い起業家による多数のスタートアップに対して広く薄く、小額ずつを投資するというY Combinatorの手法はすでにコロラドのTechStarsなどのプログラムに影響を与えている。

そして、今週、今度はヨーロッパでまたひとつY Combinatorのクローンが生まれた。YEurope (Y Combinatorと提携しているわけではない)はヨーロッパのインターネットとコミュニケーション業界を対象に同様のプログラムをローンチした。この名前はY Combinatorのニュースサイトで一騒動を起こしたが、それももっともである。YEuropeは、Yという文字やトップページのスライドショー (皮肉なことにこれがY Combinatorの投資先のスタートアップのサービスだった)ばかりでなく、投資プログラムも丸ごとコピーしている。

しかし、ヨーロッパで起業家精神を奨励しよというこの会社のもくろみに対して、こういった[紛らわしい名前などの]細部は残念ながら好ましい影響を与えない。Paul Böhmは過去にソーシャルソーティングサービスのスタートアップを立ち上げて失敗した苦い経験( コメントで詳しく述べられている)を元にこのプログラムを始めた。フィンランドの元首相を委員長とするAhoグループによる最近の研究も、ヨーロッパにおけるベンチャー投資の現状について Böhmが述べているような懸念を裏付けるものとなっている。彼自身のスタートアップを閉鎖した後、Böhmはコンピュータセキュリティーに関するコンサルティングの仕事に戻り、起業家精神に富んだ小人数のコミュニティーのためにメンバー間の交流の場やセミナーなどを提供するMetalabという非営利組織を創立した。

Y CombinatorやTechStarsと同様、YEuropeは各スタートアップのファウンダーに1人あたり(最大3人まで) 5000ユーロを投資し、見返りとして会社の2%から10%の権利を得る。当面8組のスタートアップを受け入れる計画で、採用されたスタートアップはウィーンに移動して会社を設立する必要がある。今回のスタートアップ募集の締め切りは5月15日。

われわれはこの試みを賞賛したい。もっとも、もう少し本家と紛らわしくない名前をつけたほうがよかったのではないかとは思うが。

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