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HotorNot、思い切った改革を実行

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James HongとJim YoungがHotorNotを2000年10月に始めた時点では、「友だち数人に楽しんでもらえるサイト」ということ以外に、これといった真面目なプランは何も無かった。etradeアカウントを設定した際に貰い受けたローエンドのコンピューターをウェブサーバーに利用してCalifornia州、Mountain View市の自宅からサイトをローンチ。その旨を知らせるメールを友人40名に送信。同日中に4万人がサイトにアクセス。ページロードに30秒が掛かるほどだった。

同サービスをRackSpaceでホストするようになり、他ユーザーの写った写真を1から10のランクに評価づけしようとユーザーたちがサイトに殺到するようになるまでそう時間はかからなかった。2001年1月にはシンプルさに徹したデートサイトを追加。プロフィールを延々と読む代わりに、表示された写真の「Yes」、「No」を決定するだけ。もし、「Yes」とレーティングした場合は、そのユーザー(「Yes」と評価を受けたユーザー)が次にプロフィールを閲覧した際に、あなた(「Yes」と評価付けしたユーザー)の写真が表示されるというわけ。両者ともお互いを気に入ったら、コネクション成立だ。


現金流入

先月までHotorNotは、ユーザーがお互いに「会いたい」という決定的な段階に至るまでは無料だった。その時点で、メンバーどちらかが(通常男性だ、とHongが話してくれた)月額6ドルというサブスクリプション費用を支払う有料メンバーである必要がある。「同サービスのコンバージョンレートは極めて高く、アクティブユーザーのうち15%が最終的には有料アカウントにアップグレードする」とHongは言う。

サブスクリプション収入に加え、広告料、バーチャルフラワー料金による収入はすぐに月額60万ドルを超えた。その収入のうちほぼ全額がファウンダー二人の利益となり、その後数年で$20M(2000万ドル)程度を手にしたとされている。外部からの資金調達は皆無だ。

Hongは「HotorNotでの出会いがきっかけで結婚した」というメールをユーザーから一日につき2-3通は受け取ると言う。

昨年、ライバルがいくつか出現し(ビジネスモデルを真似たyesnomaybを見てほしい)そして多数の無料デートサイトがトラフィックに食い込むようになった。(その影響で)トラフィックが下降をたどるようになり、サイトのメンテナンス以上にこれといってすることが無い状況にディベロッパーたちは退屈し始めた。


無料ビジネスモデルへ

そのような状況を見て、HongとYoungは従来のビジネスモデルを放棄、「お互いに話をするためには、有料メンバーでなければならない」という利用条件を削除。一ヶ月前に、利用条件は取り消され、月額50万ドルという収入は一晩にして消え去った。また、ファウンダーたちは「C(Corporation)」へと組織を法人化。全従業員対象にストックオプションを初めて発行した。

(もし、これまでにHotorNotが資金をVCから調達していたら、今回の決定に対し役員会の了承を得ることは無かっただろう、と考えずにはいられない)

Hongはこれで会社が活気づいたという言う(現在、会社は数百万ドル程度あるこれまでの現金の貯えで運営されている)。これまでのところ状況は良好に思える。トラフィックは60%以上増加、先月のビジター数1000万、その前の月のビジター数600万からアップしている。広告、バーチャルギフト収入とも急増。従来、最大の収入源(であったサブスクリプション)を廃止しても、収支が合うようになった。

HongとYoungのプランはこれにとどまらない。サイトを大規模に拡大するとともに、この先数週間の間に新サービスのローンチを計画していると言う。

はたして長期的に見てうまくいくかどうか、というのはまだ分からない。しかし、同社は何か新しいことにトライすることを望んでいる。それにファウンダーたちはこの先、金銭的なことを思い煩わなくても良い程度の現金を同サービスから得ている。アントレプレナーたちというのはリスク評価についてめちゃくちゃな指針を持つ傾向がある。「リスクが大きければ大きいほど良い」というのだ。そして、HongとYoungの二人もその例にもれない。

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