Joost vs Babelgum―総合比較

次の記事

Desktop Tower Defenseがスタートアップを作る

Babelgumは昨日(米国時間6/8)、サービスを一般公開した。一見すると有名なライバルのJoostによく似ている。どちらもP2PによるIPTVアプリケーションで、ユーザーはさまざまなチャンネルから好みの番組をストリームで視聴することができる。またどちらの会社もビッグネームがファウンダーで資金力も豊富だ。JoostはSkypeとKazaaを開発したNiklasZenstrom、Janus Friisの2人がファウンダーで$45M(4500万ドル)を調達している。BabelgumのファウンダーはFASTWEBのファウンダーSilvio Scagliaで、$13.2M(1320万ドル)が投資されている。

対象とする市場や会社の背景はそのように似ているものの、それぞれのサービスの具体的な内容は異なる。

コンテンツ

いちばん目に付く相違はそれぞれのサービスがストリーミングしようとしているコンテンツだ。Joostは幸運にも立ち上げの時点で大きな評判になり、Viacom、CNN、Sony、NHLなどメジャーなコンテンツ供給者と契約をまとめることに成功している。JoostはまたCBSとViacomという巨大メディア企業からの投資を受けることができた。Joostがローンチしたときの状態に似てはいるがBabelgumが現在確保できたコンテンツはAPやNationalGeographicのように平凡なものだ。最近の目だったコンテンツ配信契約といえば、Spike Leeが映画をいくつか配信するのに同意したというもの。

インタフェース

どちらも中心的な機能はよく似ている。ユーザーは好みの番組を選んで自分だけのカスタマイズされたチャンネルを持てる。しかしどちらもデスクトップへストリーム配信を行なうところまでは同じだが、Joostは早送り、巻き戻しができるのに対してBabelgumは電波による放送と同様、再生しかできない。さらに大きな差として、SNS的機能があげられる。Joostにはウィジェットを利用したツールボックスにチャットルームや掲示板などの機能がサポートされているのに対してBabelgumにはそのような機能はまだひとつもない。

Babelgumのインタフェースは Joostに似てはいるものの、もっとこみ入っている。細かいことだが、ビデオクリップ上でダブルクリックしても再生が始まらないなど、使い勝手でいらいらさせられる点が多い。再生の画質はまずまずだ。私自身は再生時にバッファが間に合わなくて画像が不安定になるなどの現象は経験していない。Joostも同様だが、22インチのモニタにビデオをフルスクリーンで再生すると、画質にはあらが目だった。コンテンツがTVIPプラットフォームの普及のカギだとするとBabelgumにはあまり多くを期待できそうにない。インタフェースとして、コンテンツの選択はナビゲーションと同様貧弱だ。ビデオにタグが付けてあっても、画像をクリックして選択できないのでは意味がない。

総合

Babelgum全体としての印象は「貧乏人のJoost」というものだ。なんであれ競争は革新をもたらし、消費者には良いことのはず。がBabelgumの技術は2006年のもので、驚くような革新は見当たらない。大々的に「Babelgumはテレビを見るまったく新しい方法」と宣伝してみたものの、ひいき目に見てもJoostの後追いにしかなっていない。

われわれのデータベースにおけるJoostBabelgumの会社概要。

Babelgum:


Joost:

[原文へ]