Sphere、静かにビジネスモデルを確立中

次の記事

ベルギーの裁判所、ISPの著作権保護義務を認める

ブログ検索エンジンのSphereはここしばらくローキーな姿勢を保っている。2005年後半のプライベート・ベータのローンチに続いて、2006年春、プレスに華々しく告知して正式運用を開始して以後は、おおむね沈黙を守ってきた。

ブログ検索エンジンの改良 (最近Technoratiが重点を他に移して以来、これはGoogleが優勢な分野となっている)に向かう代わりに、 Sphereは、ユーザー が現在見ている記事がなんであれ、それに関連したブログ記事を自動的に探し出す技術の開発に取り組んできた。このサービスはSphereItと呼ばれるが、約2万のブログ(TechCrunchも利用中。各記事の末尾を参照)に利用されており、ユーザーが読んでいる記事やテーマに関連した情報を提供するのに役立っている。SphereITはWordpressベースのブログのプラグインとしてトップ50位に入っている。

CEOのTony Conradに率いられるSphereはマーケットシェア獲得のために、多数のブログを集めるというボトムアップのアプローチだけに集中しているわけではない。Sphereは、アメリカ最大のニュースサイトと提携契約を結ぼうとしている。最近Sphereの公式ブログに発表されたところによると、提携の対象となるサイトには、Wall Street Journal、CNN、The New York Times(Tech & Science sections)、AOL News、TIME、Dow Jones Market Watch、CBSNews、AOL Entertainment、NBC Access Hollywood、Media General Affiliates、AOLSports、ZDNet Blogs、DWELL、About.com などが含まれる。

これらの大型ニュースサイトと2万のブログのページにはSphereによる関連記事検索が提供されている。たとえば、CNNのこの記事〔訳注 記事末尾のFrom the blogs をクリックする〕参照。Wall Stree Journalの例はスクリーンショットを上に載せた。これらのリンクと検索結果のページビューはトータルで毎月ゆうに10億を超えている。

ライバルのTechnorati もSphereが提携したサイトや他ののサイトとの提携を狙っている。しかしTechnoratiの場合、単に特定の記事へリンクしている記事だけを示すので、往々にしてもっとも関連性の高い記事が無視されてしまう。これに対して、Sphereはブログ記事に索引をつけてテキストの意味論的解析を行い、関連性を判定している。その結果はというと、驚くほど的確な結果が得られる―WSJがTechnoratiを止めてSphereに乗り換えたことでも優秀さはわかるだろう。

Sphereは提携先に料金は支払っていない。その代わり、検索結果を表示する際に広告を挿入し、その収益を提携先に分配している。

Sphere社は、ほんの$4M(400万ドル)のベンチャー資金と9人の従業員でこれだけのことをなしとげている。この技術が提携パートナーに大いに役立っていることを見ても、近い将来、同社が買収の対象になる可能性は高い。すくなくともSphereがすぐにdeadpool入りするようなことはあるまい。

[原文へ]