Aviaryの超野心的アートプロジェクト

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aviary.pngWorth1000Plimeの仕掛け人たちが、Aviaryという新ベンチャー旗揚げ準備を進めている(CreationOnTheFly.comでホストしているところが、ややこしいが)。

New Yorkベースのチームが目指すのは、マルチメディアのアートワーク売買市場の創出、そしてアーティストがオンラインで作品が制作できるオンラインの堅牢な共同アプリケーション・スイートの実現。極めて野心的な事業目標といえよう。

となれば当然疑問は「なぜツールと市場の両方なのか?」ということだが、ファウンダーのAvi Muchnickは自社プラットフォームで作った作品の著作権を獲得・維持するためにはどちらも必要、と考えている。自分の作品を売ったり、ツールの使用を推奨するためにもクリエイターには市場が必要だし、プラットフォームで制作した作品の著作権を獲得・維持するためにはツールも必要だ。

残る問題は、市場で販売できるようなコンテンツが作れるほど、オンラインツールの品質は十分なのか、という点だが、これまでの兆候を見る限り答えはYESを指している。

ツールが完成するとAviaryには、複雑なもの単純なもの含め14種の多彩なオンラインツールが揃うことに。その内訳は、イメージエディター、カラースワッチ生成ツール、パターン生成ツール、ベクトルベースのエディター、3Dモデラー、音声エディター、楽曲生成ツール、動画エディター、デスクトップパブリッシング専用ツール、ワープロ、描画シミュレータ、カスタム画像プロダクト作成ツール、写真分析ツール、そしてこれら全てを保存するファイルシステム。各アプリケーションはFlexでプログラムされており、Adobe AIRのパブリックリリースでデスクトップに合併できる。ツールに鳥の名前をつけているのも凝った趣向だ。

以上のようなプログラムで作られた作品は全て、Rookryという各自のファイルシステムに保存され、そこからアーティストは自作作品を市場で売り出すことができる。パターンやサウンドエフェクトのような小さな作品も販売OK。Aviary内で作った作品については、買い手もオリジナルの作品を買い取っていることが分かるので安全だ。外のコンテンツと合わせた作品には目印のフラッグがつく。アーティストはAviaryのプラットフォームから派生作品を制作することも可能で、これは販売時点で帰属・版権を維持する流れ。

チームではツールが完成し次第リリースの予定だ。既に良好な結果を出しているイメージエディター(Phoenix)とベクトルエディター(Raven)、3Dエディター(Hummingbird)の概要は以下の通り。

Phoenix

phoenixsmall.pngPhoenix は、Photoshopの座を奪う気のないPhotoshopだろうか。ブラシ、パターン、スタンプ、スマッジング、シェイプ、ブレンディング・オプショ ンなど、お馴染みの機能がてんこ盛りだ。AviaryのチームではPhotoshopの熱烈なファン集団にWorth1000で投票を行い、 Photoshopでみんなが最もよく使う機能を選んで、それをコア機能とした。このエディターはサイズ最大2880×2880ピクセルの画像で使用が可能だ。一般的なファイル形式の画像のインポート&エキスポートもできる。ただしAviaryスイートで作成した作品は別として、インポートした画像が入っているAviary制作作品は市場で断り書きのマークが出る。これを見れば買い手も一目で、当該作品の全著作権が製作者に帰属しない恐れもあることが分かる。

Raven

ravensmall.pngRavenはチーム初のベクトルベースの線描プログラムである。Phoenixのデザインをベースした部分も多いが、アーティストはベクトルベースの線描ならではの柔軟な機能が活用できる(つまり拡大縮小が簡単で、転回しても質が落ちない)。 RavenはPhoenixと繋げると、Raven上で作成したイラストもPhoenixでラスタ化・編集が可能になる。右の画像をクリックすると拡大ビューがご覧いただける。

Hummingbird

hummingbirdsmall.pngHummingbirdは全てFlexでデザインした3Dエディター。現在は基本的な編集用ツール(要素選択/削除)が備わった3Dモデルのレンダラーに過ぎないが、新モデルをゼロから作成できる堅牢なUIの実現を急いでいる。右のハミングバードはメタリックな金のスキンを被せて、りアルタイムのエンジンでレンダリングしたもの。その3Dレンダリングのエンジンのデモは、画像クリックでリアルタイムのものが見れる。

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