FCCはGoogleの意見に耳を傾けるべきだ

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来年初めに予定されているFCCの700MHz帯オークションに、Googleが公然と参加表明したことを大変喜んでいる。すべてがうまく運べば、この新しい帯域はみんなの家やデバイスに繋がるオープンアクセスのワイアレスブロードバンドを作るために使われるはずだ。少し予定が狂うと、既存のワイアレス巨人たちが帯域を買って、今のアメリカの携帯電話網のような利用制限をかけて、また一段とヨーロッパやアジアに遅れをとることになる。

CEO Eric Schmidtは、FCC会長のKevin Marticに書簡を送り、プラットホームに関する4つの重要ルールが採用されれば、最低$4.6B(46億ドル)で入札すると約束した。このルールによって、落札者が提供できるサービスの種類と、第3者がその帯域を使うために必要な事項が決まることになる。

  1. オープンアプリケーション:消費者は、あらゆるソフトウェアやコンテンツ、サービスをダウンロードして利用することができること。
  2. オープンデバイス:消費者は、好きなワイヤレスネットワークでハンドヘルド通信機器を利用できること。
  3. オープンサービス:第三者(再販業者)は、700 MHzの無線サービスを卸価格で、適正、公平な事業条件で使用できること。
  4. オープンネットワーク:第三者(インターネットサービスプロバイダー等)が、700 MHz免許者の無線ネットワークと、技術的に可能な限りどの地点でも接続できること。

米国モバイル界の悲惨な状況を考えれば、FCCがこの消費者寄りのルールを採用することに抵抗はないものと期待している。ただし、AT&T、Verizonをはじめとする既得権者たちはオープンアクセスに反対していて、ルールが採用されれば参加しない可能性もある。Googleが公然と動くことによって、FCCは(そしてみんなも)、オープンソースワールドに喜んで参加する会社がある、ということを知ることになった。

Googleの書簡に対するAT&Tの返信の大胆不敵さには驚くばかりだ。

Martin会長の「条件の大半に合致すること」という提案が妥協的であると不満を表明するGoogleは、米国政府に対して、条件すべてを満たさない限り帯域オークションに参加しないという、1かゼロかの最後通達を突きつけた。Googleは政府が自社に都合よく動くことを要求して、競争入札相手を制限し、結果的に無線キャリアに対してGoogleが望むビジネスモデルに合わせることを強要しようとしている。何度でも言うが、Googleには行動するか黙っているかのどちらかにしていただきたい。入札して、好きなビジネスモデルでワイアレス市場に参入し、何がいちばんよいかは消費者に決めてもらうべきだ。

この問題の事情を知らない人にとって、AT&Tの返事は実にまっとうにみえるだろう。帯域に政府の規制を持ち込まず、どのサービスが良いかは消費者に決めさせるというのだから。しかし、実際のところはまるで違う。帯域への規制が少なければ少ないほど、落札者は、競合他社や消費者から多くの利益を得ることになる。だから、Googleが推すようなオープンアクセスルールが気に入らないのは当然だ。既得権者はGoogleがGoogleの土俵で戦って、自分たちに仕掛けてくることも望んでいない。これもまたGoogleの提案に反対する理由だ。

FCCには、入札による収入を引き上げる(規制を減らす)ことと、消費者を守る(ルールを増やして競争させる)という相反するゴールがある。Googleが提案するようなオープンアクセス要件を課すことによって、市場競争は激化し、この帯域にまつわる経済は成長するはずだ。さらに、モバイル事業者やブロードバンド業者に対しても、現行のブロードバンドやモバイルサービスに対する制約を減らすようビジネス面で圧力がかかるだろう。

Googleがいつも悪というわけではない。この件では、こと消費者向け製品となると非常に悪しき過去を持つ連中を相手に、みんなのために戦ってくれようとしている。そしてFCCにお願いしたい。これまでの失敗を反省して、どうかロビィストの言うことには耳を貸さず、もっとも大衆のためになることをしてほしい。

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