ユーザーよ、永遠なれ

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Podtechで何が起きているか?

gunuser.jpg近ごろ巷で妙なミームが広まっている。”ユーザー”という言葉は死んだ、という議論だ。要するに世の中の人は今やみんなユーザーなので、それを殊更にユーザーと言うのは言葉として繰り返し語になる、というのだ。食器洗い機を使う人のことはユーザーと呼ばないではないか、ならばコンピュータを使う人もユーザーではない、単なる人々(people)と呼べばいい、と主張するのはJosh BernoffMax Kalehoffはユーザー全体を指す言葉(the users)は死語でも、ユーザー(a user)は何かということになると定義はない、と言う。Thomas Vander Walは、ユーザーと言う言葉があるせいで企業は人間を個人個人の人として見ない、と思っている。

僕はユーザーだ。それを誇りに思っている。僕は単なる”人々(people)”ではないし、また、そうなりたいとも思わな い。もしこのエントリを読んでるんなら、みなさんも100%の確率でユーザーだ。人々(people)という言葉は複数形だ。僕らみんなを羊の群れのよう に扱う言葉だ。ユーザーという言葉は個人を指す言葉だが、一人のものであると同時にまた複数の人を指すこともできる。ユーザーである限り僕らは、みんな一 人一人の個人として扱ってもらえる。そういう呼び方なのだ。

Web 2.0 はユーザーであること、これが何よりも先にくる。僕らはインターネットをただ使うのではない。個人の満足のためにもインターネットを使う。利用は諸刃の刃 だ。ユーザーはテクノロジー単体の利用者であるばかりでなく、他の人々のことも利用している。僕らは自分の考えを共有し、創造の成果なるべく多くの人に見 て、読んで、聴いてもらうことで満足を得る。ユーザー中毒(ジャンキー)の世代にドラッグを提供している人たちは今や、ほとんど一方的にアテンションを得ることばかりを期待している。

僕が分からないのは、なぜユーザーに代わる、もっと良い言葉がないのか? という部分だ。これが個人のブログなら“users can(ユーザーができる)” と書くより、“you can(みんなができる)”と書く方がウケはいいのに、それ以外の領域では、それほどうまく受け入れられていないようだ。Web 2.0にどっぷりなジャンキーには口の利き方が横柄なタイプが多い。通じる相手にはそれで大体通じるだろうけど、Youse(おまいらの)とかY’all(おめえら)とか言っても通じるのはクィーンズランドか米南部の一部の州だけだろう。 もっと他のみんななら、もっと当意即妙な言い回しが思いつくかもしれないけど。

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