ウィジェットのJS-Kitがシードラウンドで$1.2M調達、ガレージ脱出

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jskitlogo.pngウィジェットプロバイダーJS-Kitは、ファウンダーLev Walkinが休暇中、趣味の片手間で始めたコメント用ウィジェットから順調に発展してきた。たった1個のウィジェットから始まったものがCEOにKris Louxを迎え、Filmloopのエンジニアを12人引き入れ、本日(米国時間8/8)はEntrepreneur’s Fund IIIがリードインベスターとして$1.2M(120万ドル)の調達を完了、晴れて会社となった。

JS-Kitのウィジェット・ライブラリは自分のサイトにインタラクティブな機能が死ぬほど簡単に追加できるのが特長。コメントはもちろん、評価レーティング、読者投票(poll)、評価トップのコンテンツ、各コメントへの評価レーティングもコンビで加えることができる。ウィジェットはCSSで丸ごとスキンが変えられるし、サイトへの追加は数行コードを加えるだけ。各ウィジェットではjavaスクリプトを使っており、ページURLやカスタマイズしたidプロパティでページエレメントにリンクしている。

ここが出してるウィジェットを追加したサイトはもう5000件を超え、毎月1000サイトずつ増えている。サイトへのトラフィックを総合すると月間7000万インプレッションという人気ぶり。そのトラフィックから利益を生み出す方法についても既にアイディアが何通りかあるようだ。ひとつは ウィジェット内に広告に出す道で、これはウィジェットに片っ端から入れるのではなく、むしろ「評価トップのコンテンツ」のウィジェットだけ選んで出す。パブリッシャーは広告を残して広告収入を50:50の折半にするか、外したかったらウィジェットの月間PV100万件につき40ドルを払う仕組み。

The Chronicle of Higher EducationもJS-Kitの顧客だが、ここは単にお金を払って広告を外す方を選んだ。彼らの場合、そもそもサイトにウィジェットを追加したのは開発にかかる無駄な時間をセーブしたいから。確かにうちもCrunchBaseにJS-Kitの評価用ウィジェットを追加した際、同じようなオプションを選んだ。

ホワイトレーベルのサイト機能として使えるウィジェットという考え方は、車輪を一から発明し直したくないパブリッシャーにとっては大助かりなコンセプトだ。Kickappsもこれと同じことを、ソーシャルネットワークのような手法で実現した。ただしJS-Kitにはまだちょっと、大手クライアントも使えるようなウィジェットにするという課題が残っている。

JS-Kitのウィジェットは本当に簡単に使えるが、だからと言って大企業にホスティングやユーザー情報のコントロールをJS-Kitに引き渡すようお願いするのは無理な要求だろう。こうした機能を一番頼みにしている(従って一番お金を出してくれる)企業は、ウェブサービスに頼って将来のリスクをしょいこむぐらいなら、これと同じ機能を社内で時間をかけて開発する方を選ぶかもしれない。

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