Blockbuster、苦しまぎれにカスをつかむ

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Blockbusterは今夜(米国時間8/8)、映画のダウンロードサイトMovielinkを買収したことを発表した。買収価格は発表されていない。(つまりBlockbusterの株主にとって「重要な問題」となるほどの額ではなかったことになる)。WallStreet Journalは$20M(2千万ドル)以下だっただろうと 報じている

Movielinkは2002年に大手ハリウッド・スタジオ、Metro-Goldwyn-Mayer Studios、Paramount Pictures,

Sony Pictures Entertainment、Universal Studios、Warner Brosの共同で創立された。創立には$100M(1億ドル)かそこらの金がかかったはずである。

買収価格が2千万ドルでは上記スタジオらの投資家にとってMovielinkというプロジェクトは8千万ドルの赤字ということになる。この資金はもっと利回りのよい投資に―顧客を訴えるとかの―振り向けられたかもしれない

今回の買収は明らかにBlockbusterがリスクを回避しようとした動きである。同社は もっと安くて、もっと便利なNetflixとの競争という泥沼にはまりこんで苦闘している。Netflixは今年に入って映画の無料オンデマンド配信という手ごわいサービスを開始している。(Netflixはこれの運営資金に他の儲けのかなりの部分をつぎ込んでいるようだ)。現在のところ、Blockbusterはなんら対抗策を打ち出せていない。

Movielinkはどう見てもBlockbusterに効くシルバーブレット(奇跡の薬)にはなりそうもない。われわれは去年の10月、オンライン映画配信業界を幅広く紹介した。その際に取り上げたライバルには、Netflixを始めとして、iTunes、CinemaNow、Guba (そして本当のことをいえば、BitTorrent)などがある。Movielinkは非常にたくさんの映画をライブラリに持っているが、すべてガチガチのDRM付きで、しかも映画スタジオはDVDの販売より高い値段で配信させようとする。

Blockbusterの成長期は2002年に終わっている。株価もそれから着実に下降線をたどっている。Blockbusterはもうながらく「儲かる会社」ではなくなっている。家で映画を見たいときに、消費者には現在多くの選択肢がある。Blockbusterの最大の財産、かつ最大の問題、は全国9千軒もの店舗の長期リース契約だ。BlockbusterはNetflixに対抗することに気を取られるのをやめて、この店舗網の有効活用策を考え出さないといけない。そうでなければ、長期的展望はひとつしかない。Deadpool入りだ。

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