Glamは詐欺師なのか?

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Glam Mediaの本業は広告ネットワークだが、女性向けサイトをいくつも所有しており、このほどプライベートラウンドで$200M(2億ドル)を調達しようと積極的に動いている。同社は2006年12月に、$18.5M(1850万ドル)調達している。

Glam Mediaはこの契約でAllen & Companyを代理人に立て、 出資の可能性のある相手に私募書類を配っている。実際少し気前よくばらまきすぎたようで、ここにもコピーが回ってきたので記事の最後に貼り付けておいた。

Glamは意欲的に売上げを伸ばし今年度$21M(2100万ドル)、来年度は$150M(1億5000万ドル)を見込んでいる。今年度の損失見込みは$3.7M(370万ドル)。

しかしこの会社を売上げを支えているのはパートナーのウェブに販売している広告であって、自社サイトのページビューではない。ビジネス構造をちょっと見るだけで、この会社が広告ネットワークであってコンテンツサイトではないことがわかる。

Glamは私募書類の書き出しの一文にこう書いている。「Glam MediaはWeb 2.0分散型メディア会社であり、comScore Media Metrixによると女性へのリーチでは第1位です」。これは「Web 2.0」ということばを曲解(下記参照。ここまで深くSEO詐欺にかかわっている会社はweb 1.0の度合いがきわめて高い)しているし、インターネット最大の女性サイトでないことも間違いない。売上げの伸びはよさそうだが、Glamはコンテンツサイトとはいえない。広告ネットワーク以上の何ものでもなく、全パートナーのトラフィックをもって、巨大な女性ネットワークサイトのふりをしているにすぎない。

無意味なトラフィック

この会社があれほど大きなラウンドを仕掛ける基盤にあるのは、過去12ヶ月のすさまじい増収だ。自分たちの伸びはMySpace以上であると豪語し、女性の月間ユニークユーザーが1910万人で、インターネットの女性ウェブサイトの第1位だと称している。

Glam Mediaは2006年6月の78万2000ユニークユーザーから、200年7月には1910万人へと成長しました。ちなみに、MySpaceは2005年6月にNews
Corporationに買収される前の1年間で160万から1560万ユニークユーザーへと伸ばしました。GlamはcomScore Media Metrixの過去6ヶ月のトップ100ウェブの中で最大のトラフィック増加をみせました。2007年5月には、comScore Media Metrix女性部門の(トラフィック)1位となり、スタートからわずか20ヶ月で、それまで9年間トップの座を占めてきたiVillage/NBCを追い越しました。Glamは引き続き女性部門のトップを守っており、iVillage/NBCを23%、AOL Livingを85%、CondeNastの全ウェブサイト合計を185%引き離しています。

問題は、これがすべて全く無意味だということ。comScoreの数字の伸びは、Glamのウェブサイトのトラフィックが増えることとは何の関係もない。どういうことかといえば、Glamが何社もの巨大なパートナー(上位のリストを右に示してある)に広告を販売していて、comScoreではその数を自分のユーザー数として数えることができるからだ。つまり、ユニークユーザー数1900万という数値は、MyYearbookやKaboodle(最近買収された)、Meezなど多くのサイトのcomScoreの数値によって支えられていることになる。

Glamは他にもfree-beauty-tips.com、celebrity-hairstyles.orgなどの純然たるSEOサイトも所有している。こうしたサイトも検索エンジンの検索語から、大量のトラフィックを生んでComscoreの数値を大幅に向上させているが、オリジナルコンテンツはいっさい提供していない。

数値のふくらませ方はひどいもので、同社のメインサイトのGlam.comの月間ユニークユーザー数は65万4000人で、この会社が言うところの1900万人のわずか3.4%にすぎない。

この1900万ユーザーが実際どこから来ているのかを見るために、Glamネットワーク全体の6月のComscore値をアップロードした。GlamのComscoreの内訳はこちら

この会社が私募書類に書いてあるようなユーザー数を、良心の呵責なく口にすることなど考えられない。会社が他社のトラフィックを「奪って」本来よりも大きく見せることを許していることについて、comScoreは以前から批判されてきた。今回の件は、そのようなデータを使って世間や将来の出資者を誤った方向に導こうとする典型的な実例だ。Glamは広告ネットワークであり、非常に優れたSEO運営をしているが、女性のためのインターネットサイトのナンバーワンではない

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