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独自のSNSを作る34の(さらに)新しい方法

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数週間前、われわれは「自分のソーシャルネットワークを作る9つの道」という記事を掲載、DYI方式でユーザー独自のSNSが作れる「ホワイトレーベル」のネットワークづくりのサービスをいくつか紹介した。その記事ではSNSづくりを手助けする多くのサービスがすっかり無視されたかたちになかっていたが、これは実は意図的なものだった。最初の記事ではユーザーがセルフサービスでサイトを構築するサービスを集中して取上げたかったためである。今回の続編では、ユーザーがオーダーメードで注文ができたり、ダウンロードが可能だったりするサービスに絞って、前回紹介できなかったサービスを紹介していく。

前回NingKickAppsその他を直接テストした際には、実際に当該サービスのオンライン・ヘルプやウィザードを利用して1からSNSづくりを試みた。今回の続編の場合、すべてのサービスで主催者の企業情報やローカルでの設定情報などが要求されることもあってテストははるかに困難だった。しかしわれわれは多くのサービスについて実際にそのソルーションを用いたSNSを使ってテストができたし、いくつかのサービスについては運営者にインタビューすることもできた。

それぞれの会社の情報は右側の対話的なチャートに詳しくまとめられている。この表では詳しい情報が必要に応じてポップアップするし、いくつか特定の会社を選択して情報を比較表示することもできる。

この表に含まれる会社は以下のとおり。

Affinity CirclesAlstraSoftBlogtronixBoonexBroadband MechanicsConverdgeCrowd FactoryDZOICGoLightlyintroNetworksKwiqqLeverageLithiumLiveWorldNeighborhood AmericaOmnifusePringoProsperoSelectMindsSmall World LabsSocial PlatformSparta Social NetworksTelligentThePortVMIX MediaWeb CrossingWeb Scribble SolutionsWebligo.

Dave NetworksFive Across (Ciscoに吸収された)PHPizabiPluckVillage Engineの各社はわれわれの調査に回答がなかったので除外した。phpFoxは「調査には協力したくない」という回答があった。

この調査結果を一見した印象は、おや、この分野はたいへんな混雑だな、というものだろう。長期的にみれば価格競争の激化で多くのサービスが脱落するものと思われる。しかし、いくつかのサービスにインタビューしたところでは、「SNS構築サービスへの需要は現在、信じられないくら高い」ということだったので驚いた。ある会社の幹部は半ば冗談で「TechCrunchに取上げてもらわなくてもかまわない。今でも毎週いくつもの商談を断っている」と言っていた。ユーザーがニッチなSNSの価値を評価してさらに過熱するのか、SNSをめぐるWeb2.0ブームが幻滅に終わって需要が減退するのか、ここ数年が注目だ。

今回取上げたサービスは、伝統も資金力もある大企業をターゲットに狙っている。表を探してみると、ビッグネームのメディア企業、大学、大企業が目につく―ReutersCampbells Soup、Harvard Business School、Citrix、OracleHP、Microsoft、Fortune、CingularComcast、Land Rover、American Express、ABC News、ESPN、HotMomsClub.com(おっと、全部が全部大企業というわけでもない)などだ。

今回の特集で取上げたサービスは前回の分にくらべて、大企業を相手にした場合、優位な点がいくつかある。第一に、今回のサービスの提供者は注文に応じてクライアントの既存のウェブサイトにシームレスに統合できるような高度なカスタマイズが可能で、それによってクライアントのブランドイメージを守り、さらには強化することができる。これはSNSシステムのソフトウェア・パッケージをダウンロード提供するグループより、オーダーメードでカスタムSNSの構築を受注するサービスのグループに特に当てはまる特長だ。しかし、パッケージのダウンロード・サービスのグループにしても、クライアント側の開発者によって既存のウェブサイトのルック&
ィールにマッチするようカスタマイズすることは(理論上は)可能だ。

第二に、今回のグループのサービスはクライアントに対してSNSに蓄積されるデータ、またSNSソフトウェアそのものに対してクライアントの権利をより強く認めている。ロックバンドのグルーピーがNingでファンサイトを作っているような場合には蓄積されたデータがNingのシステムに縛られていることを気にしないだろうが、WellsFargo〔銀行〕やErnst & Young〔会計事務所〕は自分たちのコミュニケーション・システムをもっとしっかり手元に確保しておきたがるだろう。企業は多くの場合、信頼性と法律的必要の両面の理由から、データが安全に保管され、かつ正しく管理されていることが証明可能であることを望むものだ。データもソフトウェアもすべてがクライアント側のサーバに置かれていれば、あるいはBlogtronixの場合がそうだが、ハードとソフトが一式で引渡されるようなシステムであれば、SNSデータの所有権の確保に好都合である。しかし、SNSをホスティングするサービスでも、サーバ上に蓄積されたクライアントの情報に関してクライアントの権利を絶対的に尊重するむね強調している場合も多い。

第三に、いくつかのサービスは、クライアントに対してより親密な、長期的なサポート関係を築くことをうたっている。これらのサービスでは、依頼を受けると、最初にセミナーを開いて情報を提供し、システムのデザインの過程でも密接に共同作業を行い、さらにできあがったSNSについてのプローモーション、運営が始ってからは内容のモニターや管理までサポートする。

第四に、クライアントが自分たちで独自に行いたい作業に関して、きわめて柔軟に対応が可能である。全てのサービスがSNSの完成したパッケージを提供するが、多くのサービスでは、それにとどまらず、そのSNSの機能をウィジェット化して提供し、クライアント企業が既存のウェブページにSNS機能をエンベッドできるようにしている。CrowdFactoryのような一部のサービスはSNSのバックエンドの上にクライアント企業が自由にアプリケーションを構築でくきるようプログラミングAPIとプラグインを提供するところもある。

今回紹介した会社はもちろんすべてがSNS機能を提供するわけだが、それぞれに独自性を出すべく努力している。AlstraSoft、Blogtronix、Boonex、BroadbandMechanics、DZOIC、phpFox、PHPizabi、Telligent、Web Scribble Solutions、Webligoの少数派グループはホスティング・サービスを提供していない。(ただしBlogtronixとBroadbandMechanicsはSaaS〔ソフトゥエア・アズ・ア・サービス〕によるソルーションも提供している。また他の会社サービスの中にも、クライアントが利用している既存のホスティングサービスのプラットフォーム上に自社のシステムインストールするサービスを喜んで提供するところはあるだろう。)

Crowd Factory、Prospero、Neighborhood Americaなどはメディア企業向けサービスに特化している。AffinityCirclesは同窓会や業界団体を通じた求人・求職ネットワークづくりが専門だ。SelectMindsはある企業の従業員だけで構成されるプライベート・ネットワークづくりを専門にしている。Kwiqqはクライアント企業に対して長期にわたってテクノロジー面で助言するパートナーの地位を得ることを目指している。

一部の会社は一般的なSNSでは見られない機能をセールスポイントにしている。LeverageとintroNetworksは双方とも不思議なくらい良く似た方式でビジュアル化を行っており、自分と興味や背景が似た他のメンバーが一見して分かるようになっている。DZOICの「Handshakes Professional」というサービスでは、メンバーの検索条件を保存しておくことができ、その条件に合致したメンバーが加入した場合に自動的に通知が発せられる。ThePortは1999頃に創立された老舗だが、自社のニュース・アグリゲーションとスタート・ページのカスタマイズ・サービスと連動させてニッチなSNSコミュニティーを作るのを得意としている。

古いとえば、この分野にはたいへん長い歴史をもった(少なくとも他のWeb 2.0企業にくらべて)会社が少なくない。たとえば、いちばん古い会社のひとつはWebCrossingで1986年、Web 1.0の時代に、創立されている。LiveWorldの創立は1996年、Neighborhood AmericaとSpartaSocial Networksは1999年だ。Prospero (2000年創立)の幹部が語っていたが、こういったの古い会社はここ数年、〔ウェブ開発などの〕「me」型テクノロジーから〔SNSのような〕「we」型テクノロジーへと努力の焦点を移し変えねばならなかったという。しかし彼らは同時に、それまでの経験やクラアントに対するコネ、整備された社内組織などが新しい分野でも成熟したサービスを提供するのに大いに役に立っている、としている。

これらのサービスについては、さらに詳しい情報をチャートにまとめてみた。読者がこれらのサービスを利用した経験があるようだったら、コメント欄で情報提供をお願いする。

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