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Facebook、悪玉アプリ退治に乗り出す

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いちばん普及しているFacebookアプリケーションのいくつかは、バイラルなプロモーションにきわめて疑問の多い手管を使っている。実際、これに気付いたユーザーから多くの苦情が出ていた。今日(米国時間8/16)、Facebookはそのうちの最悪な例に対して阻止行動に出た。

アプリケーション開発者が新しいユーザーを獲得するためのインチキな手口には2通りある。1つは、ユーザーがアプリケーションをインストールすると、そのユーザー本人からはある見え方をするが、実は第三者に対しては違った見え方をさせる、というもの。ユーザーがあるアプリケーションがかっこいいと思ってインストールしたのに、他のユーザーには大きな黄色いボックスに「皆さんもこのアプリケーションをインストールしてください」というメッセージが表示されていたりする。

2番目の手口は、さらに悪質だが、最大のインストール数を誇るアプリケーションの開発者の多くが使ってきた。これは一種の「メッセージ詐欺」だ。典型的なやり口は、ユーザーがアプリケーションをインストールすると、そのユーザーは何もしていないのに、友達全員にウォール・メッセージとか、あるいは何かアンケートの依頼のメッセージが送られるというものだ。相手がそのメッセージを読もうとするとしかじかのアプリケーションをインストールしないと読めないという表示が出る。アプリケーションをインストールしてみると、本来のユーザーからのメッセージなどはなく、アンケートというのも「最初デートでキスするのはOK?」といったくだらない出来合いの質問があるだけ、ということを発見する破目になる。

Super Wall (RockYou製、 450万ユーザー)、My Questions (Slide製、69万ユーザー)、FunWall (Slide製、36万ユーザー)といった大所が皆この手を使っている。(そしてユーザーはこれらのアプリケーションに対するコメント欄で強く抗議している―このページに飛んで、下へスクロールしてみるとよい)

Facebook、反撃に出る

今日、とうとうFacebookはこの種の行為を阻止する措置を取った。第1の手口に対しては、アプリケーション構築のためのFBML〔Facebookマークアップ言語〕を今回1.1にバージョンアップした。これによって開発者はインストールしたユーザー自身が見えるのとは別の見え方をアプリケーションにさせることができなくなった

Facebookプロフィール・ページのデザインの成功のカギの一つは、ユーザーが自分のページが訪問者にどう見えるか、常に正確に把握できるようにしておいたことにある。ユーザーが自分のプロフィールページにインストールしたアプリケーションが外部に対してどう見えるのか、開発者が設定した見え方と内容が把握できなければ、そのアプリケーションを正しく評価できず、ユーザーは外部に対して自分がどのような情報を発信しているのかを理解することができない。

ユーザーがプロフィールページの外部への見え方を信頼できなくなる原因となるようなFBMLが現在いくつかサポートされている。すなわち、fb:if-user-has-added-appなどを始めとする一連のfb-ifタグである。このようなタグがユーザーが知らないままに外部へメッセージを発信するために用いられている。大きな黄色いボックスに「このアプリケーションをインストールしてください!」などと表示されるのは、その例である。

本日以降、上記のタグはプロフィール用アプリケーションに用いることはできなくなる。われわれはFBMLをバージョン 1.1に統一していくつもりであり、下記のように新しく一連のfb:visible-to-というタグを追加した。

fb:visible-to-owner
fb:visible-to-friends
fb:visiible-to-user
fb:visible-to-added-app-users
fb:visible-to-app-users

Facebookは開発者に対し、ユーザーに誤解を招くようなメッセージの送信をブロックすることを表明した。 これによって SlideやRockYou、その他大勢によるニセのメッセージを使った大量のスパムがブロックされることになる。

この何週間か、われわれは一部の開発者がリンクのクリック、アプリケーションの追加その他の行動を取らせるためにユーザーに誤解を与えるような手段を用いていることに気付いていた。 大多数の開発者はルールに従って正当な手段を用いているのに、一部のものはルールを無視して、結果としてスパムを送信している。これに対し、ユーザーにニセのメッセージを送るなどして、さもなければ取らなかったであろう行動にユーザーを不当に誘い込んでいるような例を発見した場合、われわれはそういったニセのメッセージをブロックすることとした。つまるところ、アプリケーションが発信するメッセージが実際に発信者のユーザーの意思に基づくものであり、受け手を欺くことなく、自由な意思決定による行動を導くような性質のものであるかぎり、なんら心配する必要はない。 しかしながら、あるアプリケーションの発信するメッセージがブロックされるようなら、今で述べたような条件を満たしていない可能性が高い。このような場合、われわれは、他の開発者が採用している正しい手法について説明する用意がある。

Facebookはアプリケーション・プラットフォームをオープン化して以来、その管理を良くやってきたといえる。Facebookはアプリケーション開発者を育成する必要がある一方で、ユーザーの利益とサイト全体のセキュリティーを守られねばならない。今回行なわれた決定は、一部のアプリケーション開発者にはマイナスになるだろう。しかし、そういった開発者が行なってきたスパムの撒き散らしから一般ユーザーを守ろうとして取られた手段であることは明白だ。

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