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オーケー、OK。動画オーバーレイ広告を「最初に」発明したのは(YouTubeも含む)君たち全員、だ

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今日(実際は、米国時間8/22の昨日)早くに、「オンライン動画の広告にFlashオーバーレイを利用したのはYouTubeが初めてではないのでは」と書いた時には、誰がこの広告フォーマットを発明したかについて、これほど多数のメールとコメントが寄せられるとは思わなかった。

VideoEggが1年間程にわたってオーバーレイ広告を採用しているのは確かだ。しかし、その記事のコメント欄で、YouTubeに以前勤務していたという(未確認)ある人物は、「その広告形式は、YouTube内部でずっと以前から検討されてきた」と述べ、続けて以下のように書いている。

YouTubeが登場したころ、その他の動画共有サイトはまだQuicktimeあるいはWindows Mediaを利用していた。それなら、YouTubeだってFlashビデオプレイヤー利用のアイディアを盗んだとしてVideoEggを非難することだってできるだろう。

さて、次はAdbriteファウンダーのPhilip Kaplanだ。彼は私に宛てたメール中で「Adbriteは独自のオーバーレイ広告をほぼ一年に渡り提供している」と述べた。また、 私がそのことを以前にエントリとして取り上げた事実もメール内で指摘している。広告自体の洗練度ではやや劣るが、確かにFlashビデオオーバーレイからなる広告だ。

そして、最後にBrightcoveのCEOであるJeremy Allaire。長文からなるメールには「同社のオーバーレイ利用の動画広告提供は、2005年10月にまで遡る」とある。また、「同形式の広告が、広告主の間で特に人気があるというわけでは無い」とも述べている。

YouTubeの最新の広告サービス紹介に対して、VideoEggが動画オーバーレイ広告を開発したというTechCrunchサイトのエントリを拝見した。

まず、はっきりさせておきたいのだが、われわれが(オーバーレイ広告を)「発明」したと言うつもりは無い。しかし、われわれが市場に先駆けてビデオオーバーレイを提供し始めたのは2005年10月にまで遡る。YouTubeが海賊版の「The Sopranos」放映分を最初に提供し始めたころだ。同年秋のWeb 2.0コンファレンスで、Brightcoveはベータサービスデビューを果たした。そして、その中で、ユーザーにとって押し付けがましく無く、かつユーザーの関心を引くような新広告フォーマットを使って、動画界とテレビ界の広告にどう改革をもたらすことができるかデモとディスカッションを行った。また、同時にマーケター達の関心をかき立てるオプトイン形式の「スポンサーシップ獲得型」の広告ユニットにしたいと思っていた。その際、ちょうどスタートしたばかりの、MTV Networksチャンネルに流していたCoca Colaのオーバーレイ広告のデモを行った。The New York Timesがその模様を掲載している。

その後、この広告フォーマットを同年秋にNew Yorkで開催されたAdTechでも改めて紹介している。もし、このイベントの主要コンテンツオーナー、ブランドパートナーたちと話をすれば、それ以来この形式の広告ユニットは動画広告フォーマット、ポリシー、そしてターゲティング・メカニズムなどと併せて、われわれのプラットフォームの一部だというだろう。

興味深いことに、この発表は18ヶ月以上も「市場に先駆けた」ものであったにも関わらず、残念ながら広告業界からの理解は限られたものであった。その原因の背景には次のような理由が含まれる。

– オンライン動画分野での、動画広告買い付けにあたり、広告業界は既存のクリエイティブ/購買パターンの利用を非常に重視
– コンテンツパブリシャーとメディアオーナーの大半は、提供サービス内容の「ベーシック」部分の立ち上げと運営に重点を置いていた。また、ほぼ100%ベーシックな短い動画コマーシャルのみを視野に入れたマーケターと広告主からのRFPに応えることに集中していた。
– 主要なブランドとコンテンツにとっては、ベーシックなプレロールとバナー広告共用というスタイルの広告で大変魅力的なCPMを得ていた。15秒間の広告は、エンドユーザーの視聴行動にネガティブな影響を与えるという証拠は僅かしか存在しなかった。事実、われわれ独自のデータでも、広告無しのサイトと15秒間のプレロール広告それにバナー広告を共用したサイトにおける(ユーザーによる)コンテンツ利用状況とパフォーマンス(例:広告を理由にユーザーを失うなど)に、殆ど差異は見られなかった。

それにもかかわらず、ユニークであると同時に、ユーザーが煩わしく思うこと無く、かつ訴求力に富み、より深みのあるマーケティング体験を実現する「合成的」な動画広告フォーマットに関して、われわれは強気な姿勢を維持。数年間にわたる取り組みを経て、いま、取引先であるパブリシャーとメディアオーナー達は、同フォーマットに興味を示し始めている。私がこのように考えるのは、コンテンツ企業が自社のコンテンツから利益と収益を最大化する方法を模索している段階に入ったからだ。また、コンテンツ企業各社は(コンテンツの長さとして)中ぐらいのものから長時間のものを視聴者に提供し始めている。経済的な必要性として、良いユーザーエクスペリエンスを提供するために異なる広告フォーマットが必要になる。

というわけで、結論としてはどうだろう?おそらく、これらのスタートアップ企業はいずれもオーバーレイ広告の発明はしておらず、全ては昔ながらのテレビによるものだ、とOmは言う。VideoEggの特許申請が独自のものであると認められるかどうかは、これから分かることになるだろう。しかし、VideoEggはすでに、他社による類似サービスを積極的に阻止するために特許を利用することは無いと言っている。市場がすべてをふるいにかけるだろう。

イラストは素晴らしいHugh MacLeodによるもの。

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