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DRMフリー楽曲が見つかるサイト6選

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この半年、オンライン音楽業界では2003年のiTunesデビュー以来とも言える大きな変化が起こった。スティーブ・ジョブズ氏がデジタル著作権管理(DRM)に対するアップルの姿勢を明確にする公開書簡を2月に発表、大手レコード会社が著作権保護の網をかけない楽曲のオンライン販売に乗り出した。

大手レーベルで先陣を切ったのはEMIミュージックだ。去る5月、アップルと組んで全オンラインカタログをDRMフリーのミュージックストア「iTunes Plus」からリリースした。同じ5月にはアマゾンも、MP3形式の楽曲ファイルだけ専門に扱うオンラインのミュージック専門ストアをオープンする計画を発表、今年末までに大手レーベル各社からの楽曲を取り揃えて開設となる模様だ。

今週はWal-Martも著作権保護のかかっていないMP3形式でEMIとユニバーサル・ミュージックの楽曲多数をサイトで販売開始。 RealNetworksとMTVとVerizonも、3社共同で携帯電話利用者を対象にDRMフリーのダウンロードを提供する楽曲サービス「Rhapsody America」を近日公開する方向で業務提携した。 P2Pソフトウェアを手がけるLimeWareですらDRMフリー運動に参加の意向を先日発表している(今回は合法的に)。

大手ミュージック会社には慎重派も。EMIが全オンライン楽曲のロックを解除し、 DRMフリー運動に加わることを重点的に行ったのに対し、ユニバーサルはRealNetworks、Google、Best Buy、Wal-Mart、Amazon、gBoxのオンライン小売ストアを通して著作権保護のかからないアルバム、楽曲トラック数千点の発売に合意したものの、それは2008年1月までの試験導入であり、その時点で状況を見極めてDRMフリーが売上げにプラスになるか、ダメージになるか判断するようだ。Sony BMG Entertainment MusicWarner Music GroupはDRMフリー運動は傍観の構え。EMIとユニバーサルのロック解除がどう出るか様子眺めを決め込んでいるようだ。

流れはオンライン楽曲がDRMフリーになる未来を暗示している。DRMフリーの行動に待ったをかける必要はないだろう。というわけで、ここでは携帯ミュージック端末の機種に関わらず、どんなパソコンでも、どんなミュージックソフトでも高品位の音が楽しめるDRMフリーの楽曲を手がけるオンラインストアをザッとご紹介。大手およびマイナーレーベルの曲を取り扱う販売店を選んでみた。

iTunes Plus

アップルは体重800ポンドのゴリラ。そのシェアはオンライン楽曲小売市場の70%とも80%とも言われる。CEOスティーブ・ジョブズは去る5月、iTMSの販売楽曲の過半数は年内にDRMフリーにすると予言した

iTunesは今どき知らないとモグリだが、「iTunes Plus」というサブストアのリンクに気づいた人はいるだろうか? トップの“Quick Links”のすぐ下にある。この「iTunes Plus」では256kbpsでDRMフリーのAACファイルの楽曲をシングル1曲1.29ドル、アルバム1枚9.99ドル以上で売っている。普通の iTMSで買えるDRM保護のかかった曲より30セント高いレート。

アップルから楽曲は何トン分も買い込んでる? それならDRM保護のかかったコレクションをDRMフリーの曲に1曲30セント払えばアップグレードできる。アルバムは現価格の30%、ミュージックビデオは1本60セント。もちろんアップグレードできるのはiTunes Plus(訳注:iTunesの間違い?)で買ったコレクションの曲や動画だけだが。

iTunes Plusで扱うアーティストはColdplay、The Rolling Stones、シナトラ、Gorillaz、The Beastie Boysなど。

WalMart

アップルほどセクシーではないが、小売の巨竜Wal-Martでも実はユニバーサルとEMIのDRMフリー楽曲が買える。今週火曜(米国時間)からほぼ全楽曲を256kbpsのMP3形式で1曲94セント、アルバム1枚9.22ドルにて発売開始した。Wal-MartではこれまでDRM保護のかかったWMA形式のファイルを転送速度128kbpsでシングル1曲88セント、アルバム1枚9.44ドルで販売していたが、それにDRMフリーのオプションが加わったかたちだ。

Wal-Martのオンラインストアで痛いのは、Windows対応のみな点。Macではダウンロードできないので、これひとつでアップルに見劣りがする。

取り扱いアーティストはAmy Winehouse、Maroon 5、ピンク・フロイド、Nelly、ボンジョビなど。

gBox

おごりたい気分? ならgBoxだ。最近ここでも紹介したサービスだが、このgBoxではDRMフリー楽曲を自分だけじゃなく人様にまで買って差し上げることができる。gBox利用者は欲しい楽曲のウィッシュリスト を作成してサイトに埋め込みが可能。で、これを見た友だちや家族、恋人が希望通りの楽曲をリスト作成者に買って贈ることができるというわけだ。

gBoxでDRMフリー楽曲販売に合意した大手レーベルはユニバーサル。シングルは1曲99セント、アルバムは1枚9.99 ドル。

残念ながらWal-Mart同様、ここでもMacユーザーはツキがない。Windowじゃないとダウンロードできないのだ。じゃなければ、ソーシャ ルネットワークへのウィッシュリスト埋め込みをサポートするなど、gBoxのバイラル戦略は素晴らしいのだが、なんと興ざめなことよ。

eMusic

あんまり聞かない名前かもしれないが、楽曲250万曲以上を擁するeMusicはオンライン楽曲売上げではiTunesに次ぐ業界2番手。 創業1998年でMP3形式で楽曲を売り出した最初の企業で、今も単価買取りではなく定額サブスクリプションでMP3配信の伝統は残っている。

サブスクリプションはダウンロード最大30件の月額9.99ドルのプランと、 ダウンロード最大75件の月額19.99ドルのプランの2通り。Napsterのようなほかのサブスクリプションと違って、eMusicがすごいのは、なんといっても契約期間満期後もDLした曲はそのまま持っていて構わないことだ。しかも新規ユーザーは25曲無料でもらえる!

DRMフリー楽曲の老舗の割には大手レーベルから未だにお声がかりがないようで、ユニバーサルやEMI、Sony BMG、ワーナーの曲は探しても見つからない。流行りの歌には興味ない、そんな人にはeMusicがパーフェクト。


Audio Lunchbox

eMusic好きは、たぶんAudio Lunchboxも 好きでは? ここはDRMフリーで100%インディーの曲ばかり200万楽曲以上取り揃えている。支払い方法は定額サブスクリプションと単価ベースの2通 り。サブスクリプションは月会費9.99ドルから年会費250ドルまで各種あり、単価買取りはシングルが1曲99セント、アルバムは1枚9.99ドル。ダウンロードは全て192kbpsのVBRで、ファイル形式はMP3。


AmieStreet

AmieStreetのことはココでも何度紹介している。前出のeMusicやAudio Lunchboxと同じで、このAmieStreetもDRMフリー楽曲を大手レーベルと未契約のアーティストから仕入れている(AmieStreetではNettwerk Productionsと業務提携してBarenaked LadiesやSarah McLachlanといったビッグネームの曲も扱っているけどね)。

AmieStreet最大の面白さは価格設定のスキームにある。楽曲トラックは0~98セントの価格帯で1曲ごとに値段が異なる。サイトでは無料か ら発売をスタート。ダウンロードが増えるとプライスも上がる。あたかも競売のようなスピリットで、人気に応じ楽曲の価格も決まる仕組みだ。 AmieStreetの扱う楽曲は決まってMP3だが、入札レートの方はアーティストが直接サイトに曲を貢献することもあって曲によってバラつきも。

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