Google、Readerにコメント機能を追加?

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「Google Blogscoped」は人気の「Google Reader」の開発チームが将来の計画を検討している内部ビデオを入手した。

これには興味ある情報が多数掲載されている。Googleは、サイト運営者がGoogleにアップデートを通知する新しい方法や、現在購読しているフィードをベースに新たなフィードを推薦するといったソーシャル機能の追加、Facebookスタイルの「Activity Streams」によるGmailとの統合、Readerに広告を導入してフィードを収益化する新しい方法、などを開発中だ。

統計数字も面白い。このビデオによると、全フィードのうち3分の2は購読者がたった1人しかおらず、この場合にはアップデートの探索は3時間に1回行なわれる。複数の購読者がいるフィードの場合は1時間に1回更新が探索される。(つまりGoogleは意図的に探索頻度を下げている)。GoogleReaderシステムは10TB(テラバイト)のデータを800万のフィードから蓄積しており、Feedburnerの統計によれば、Google Readerはもっとも利用者の多いリーダーで、MyYahooがこれに次ぐという。

たいへん興味ある内容で、Readerがこのサービスをより良いものにすべく新機能提供への努力を継続している様子には感心した。しかし一つ好ましくないことを発見した。Googleは、この機能の実装の優先順位は高くないがようだが、共有されたアイテムに対してユーザーがコメントできる機能を検討しているらしい。

お願いだから、Googleはこんなことを止めて欲しい。

GoogleがGoogle Newsを巡ってニュースメディアと一連の戦いを繰り広げてきたことは有名だ。この問題に対する影響という観点からするとニュースフィードにユーザーコメントを追加するのは戦略的に誤っていたようだ。正式にライセンス契約を結んだ相手からの記事は全文が掲載されるが、それらの記事を除いて、ニュース記事はごく一部だけが表示される。これはRSSの「部分フィード」に相当する。結局、読者は全文を読むためには元のサイトを訪れる必要がある。このような場合であれば、Googleによる見出しの抽出は「公正な引用」に当たると一般的に認められている。

ところがGoogle Readerの共有ツールは、ブログの運営者の許可を得ることなく記事全文を誰でも読めるように表示する。現在でもReaderのリンク・ブログはいささか著作権を侵害し、ブロガーやコンテンツの制作者に損害を与えている気味がある。もしGoogleが共有された記事にコメントを投稿できるサービスを始めたとすると、これは実質的に他のブログの著作権を侵害する新たなブログを始めたのと同じことになる。たとえすべての機能を備え、フルにカスタマイズできるブログではないにしろ、投稿されたコメントが時系列で表示されれば、それはブログにきわめて類似したものになる。

配信されたコンテンツはどんなものでも無条件に再利用してかまわないという主張も一部にある。しかしこれはスパム・ブログの運営者の好む弁解だ。RSSフィードというのは個人として閲覧・利用するためのもので、(特に許可されていない限り)GoogleReaderであれBlogger、WordPressであれ、他人がそれを自分のサイトに全文再掲載してよいものではあるまい。

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