TC40 基調講演―「Humble Beginnings(はじめはみじめだった)」

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TechCrunch40 基調講演「Humble Beginnings」[はじめは、みじめだった]のライブブログ。まず講演者の紹介。

SequoiaのMichael Moritzがゲストの3人を紹介、Marc Andreessen、David Filo、Chad Hurley。

超豪華なメンバーだ。AndressenはNetscapeのCTO兼共同設立者、最近ではホワイトレーベル・ソーシャルネットワークのスタートアップNingを共同設立した。DavidFiloは、最初にして最大のインターネット企業、Yahooの共同設立者。Chad HurleyはYouTubeのCEO兼共同設立者…で、この会社の話は繰り返す必要はないだろう。

続きは、下記からどうぞ!

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Chad Hurleyの最初の仕事は子どもの頃に絵を売ろうとしたこと。フィラデルフィアではあまり大きな市場ではなかったようだ。

David Filoはスタンフォード出身で、スタンフォードを選んだ理由はコネクションと可能性。

Marcの出身地はアメリカ中部のウィスコンシン州。最初の仕事はレモネード売りで、これが幼稚園のとき。しかし流通手段を誤って、街から10マイルのところに店を構えた。:-)イリノイ大学に行き、ビジネスのことは何も考えなかったけれども、運よくシリコンバレーに来ることができた。

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再びDavid Filo。質問: Jerry Yangといっしょにスタンフォードを離れたのはなぜ? DF:Yahooを始めた時は誰もそれがビジネスだとは思っていなかった。始めて6ヵ月たっても新しいプロジェクトをビジネスにするアイディアを練っていて、つまり誰もYahooをビジネス計画に入れていなかった。

David Filoは早くからMarc AndressenやNetscapeと仕事をしていた。Netscapeは、Yahooがスタンフォードを離れた時にデータスペースを提供した。

再びMarc。質問: みんなは、Netscapeが何をやろうとしているのか知っていたのか。 Marc Andressen:バカげたアイディアだったし、1994年にそんなことやっている人は誰もいなかった。アイディアなんて99%はバカげていて、失敗するもの。何が本当にうまくいくかなんて、誰にもこれっぽっちもわからなかった。

質問: Netscapeの最初の60日間で、キーになることはありましたか。 Marc Andressen: 思いきった流通モデル。第1にパーソナルユースを無料にしたこと。

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Chad Hurley(CH)に質問: YouTubeを作って動かすのにどのくらいかかったか。 Chad Hurley: まずみんなで課題についてよく話しあって、何ヶ月かしたらワーキングモデルが出来あがった。12ヶ月後には資金を調達して規模を大きくした。スケーリングがいちばんむずかしくて、YouTubeがここまで大きくなるとは思ってもみなかった。

David Filoに質問: 成長したことに驚きましたか。 David Filo:さっきも言いましたが、Yahooをビジネスにしようとは考えていなかったので…だから驚きました。

David Filoが、最近業界のイベントで見かけないがYahoo(*1)では何をやっているのか、と聞かれる。場内爆笑。David Filoいわく、データセンターや、事業拡大などを担当しているとのこと。
(*1) 原文では "Filo" となっているが、おそらく"Yahoo"の誤り。

Marc Andressenに質問: 組織のトップに立つというのはどういうものか。 Marc Andressen: わけがあって私はCEOではない。会長をやっている(笑)。Marc Andressenが、会社経営にまつわるストレスと仕事について語る。続けてDavid Filoが、YahooがうまくいきそうだとわかってすぐにCEOを雇ったことを話す。Chad HurleyはYouTubeの経営はチャレンジだと考えている。

Marc Andressenに質問: やり直すとしたらどうやるか。 Marc Andressen: 昔とは事情が違う(Red Herringについてのジョークを言う)。会社を変わる時には、たくさん人を連れていかないこと。新しい人を入れる方が健全。

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Chad Hurleyに質問: 大きく成長する時どうしたか。 Chad Hurley: 最初のホスティング会社では、自分たちでデータセンターを作るはめになって、それは「恐ろしい」ことだった。YouTubeは運よく大きなトラブルにあわずにすんで、定期保守のための停止も必要なくなった。

Marc Andressenに質問: これまででいちばんの危機は。Marc Andressen: LoudCloudを始めて60日後、お金を使いすぎていて、破綻した。

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3人に質問: 最悪のビジネスデシジョンは。 Chad Hurley:もっと人を雇えば、もって早く成長に対応できたはず。David Filo:チャンスを低く見積りすぎた。だからYouTubeと同じで、Yahooでも早くから人を増やしていればよかった。あと、長期展望がしっかりできていなかった。MarcAndressen: 検索のお金を、タダだと思っていた。VCが検索会社に渡したお金は、トラフィックのためにNetscapeに渡された。今になって思えば、Netscapeはサービス会社としてより、コンテンツ会社としての方がうまくいったのかもしれない。

質問: 自分の会社以外で、すばらしいと思う人はいるか。 David Filo: Steve Jobs。 Chad Hurley: SteveJobs。 Marc Andressenも、Steve Jobs。

3人に質問:いちばんいい思い出は? David Filo: どれかひとつというのは難しい、いつでも楽しかった。インターネットを形作ることができたのはエキサイティングだった。Chad Hurley: 始めたばかりのころがよかった。YouTubeが、これから何が起こるのかも、どうやって勘定を払ったらいいのかも知らなかったあの「特別な時」の体験を再現することはできない。

実に面白いセッション。会場からの質問。

Q:スタートアップへのヒントを。 Marc A: CEOにはファウンダーがなるべき。CEOを連れてきてはダメ。プロのCEOを会社を食い物にするかもしれない。第2のヒント:急いで人を雇いすぎないこと、お金を使いすぎないこと。 Chad Hurley: 小さなチームがうまくいく。意志の疎通がよくなって問題も早く解決する。製品を自分で使うこと、これが重要。David Filo: 自分のやっていることに情熱を持つこと。たとえ失敗しても、みんながその体験を喜んでくれる。

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質問: トラフィックの60%がグローバル。どうやってオーディエンスに対応したらよいか。 Chad Hurley: YouTubeでは当初はほとんどアメリカ国内からのトラフィックだったが、今は範囲が広がっている。Googleに買収されたので、海外からのトラフィックに対応できるようになった。言語のサポートやタグ付けなど。

質問:会社にまつわる伝説とか何かで、真実ではないものはあるか。 Marc Andressen: Al Goreは自分がインターネットを発明したとは言っていない。

好きなサイトは? 3人とも「TechCrunch」と言ったあと、まじめになって、 Chad Hurleyは「Facebook」、Marc Andressenは「Amazon」、David Filoは「Sequoia」。

セッション終了。これだけのスピーカーを呼べるカンファレンスは他にはないだろう。

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