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TechCrunch40 Session 5: 生産性とウェブアプリケーション

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Google、PresentlyでOfficeトリプルプレー完成

セッション5の模様をライブレポートを含め以下にまとめた。文中の意見はMark HendricksonとDuncan Rileyによるもの。

Xobni

xobni.pngXobniのサービスは、ユーザーがメールをより良く整理、検索、ナビゲート可能にすることを目指している。ユーザーがコミュニケーションを図る各個人についてのプロフィール情報を制作。ユーザーが取り組んでいる事項について、関連履歴情報を提供する。また、Xobniは、コンタクト情報、会話スレッド、添付、関連人物、メール利用データ、ウェブからの情報などを表示。

Xobniは、ユーザーの住所録にコンタクト情報が収録されており、また、ユーザーがこれまで連絡をとったことのある人物全員についてプロフィールを制作。メールクライアントのプラグインのようだ。ユーザーがメールをブラウズする間、クライアントの右側に表示される。そして、読んでいるメッセージに関連性を加える。他者とのメッセージのやり取り履歴をブラウズしたり、ポートレートや、お互いに関連性のある人たち(ソーシャルネットワーキング)を見たり、カレンダーから空きスケジュールをメールテキストにインポート、それに、人物やキーワードでメールを検索したりもできる。また、メールのメッセージから自動的に、電話番号とメールアドレスを抽出する。

また、今後のアポ、タスクアイテム、そして「連絡を途切れないようにする」エリア(以前はメールしていたが、ここしばらくメールで連絡をしていない人たち、たとえば、元カノなどを一覧にしたリスト)。

現在、Microsoft Outlook対応、その他もこれから間もなく。

主なポイント:スレッド形式の会話表示、添付の発見、メールのソーシャルネットワーク的な要素、メールと人物の検索。

2008年には複数のメールアカウント対応予定。

他企業の発表はこちらからどうぞ!

Orgoo

orgoo.pngOrgooは、「パーソナル・コミュニケーションの操縦室」を目指す。つまり、メールアカウント、IMアカウント、動画チャット、動画メール、SMSそれに音声チャットなどを、ワンストップで管理するサイトだ。Orgooは無料、ダウンロード不要、そして、どんなウェブブラウザーや携帯電話からでもアクセスできる。

プレゼンは、「メールやIMアカウントを複数持っている人は?」という参加者に対する質問から始まった。加えて、チャット、SMSアカウントも持っているなど。問題点:これら全ての会話を整理するため、一カ所からアクセスする方法が無いこと。

Orgooを利用すれば、メール、IM、チャット、SMSなどが全て一カ所に統合され、ブラウザーや携帯電話端末の種類を問わずアクセス可能になる。

メールのアドレス帳に記入されている人なら誰にでも、自身のどのメールアカウントからでも送信でき、同じワークエリア宛にIMメッセージを送信、動画チャットセッション(公開あるいはプライベート設定可能)を楽しむことも可能だ。IMあるいはメールを利用して、ファイルを相互共有したり、チャットセッションに人びとを招待したりもできる。

利用しているIMアカウントを全て一カ所にアグリゲート。IMでの会話をメールへと簡単に移動、そのまま継続できる。IMの会話はフォルダーやサブ・フォルダーで、アーカイブ用に保存可能。

メールやIMなどの種類を問わず、会話内容を検索。

プラウザー全種対応、モバイル端末、ダウンロードも対応可能。2007年第4四半期サービス開始予定。

App2you

app2you.pngApp2youは、データベースコードを書いたり、デザインをすることなくウェブアプリを制作可能にするカスタムウェブアプリ生成サービス。同サービスを利用するには、ページを一から制作するか、app2youギャラリーから好みのテンプレートを選択、カスタマイズするだけでよい。ページの骨組みが出来上がったら、あとは、ホストされたデータベース重視型のウェブアプリをapp2youが制作する。

app2youを利用すれば、コードやプログラミングの知識は必要無い。誰でもカスタムウェブアプリを構築できる。表計算式やデータベース表を越えたもの。Excelを使える人なら誰でも使える。UCSD研究室でのリサーチに由来。

デモ:理論上では、TC40のプレゼン企業を選択可能なアプリケーションを構築。カスタムフォームにドラッグ・アンド・ドロップでフィールドを制作、属性変更。ログイン、ログオン状況を知るためのフォーム制作可能(重複送信を防ぐため)。フォーム送信にアクセス可能な外部レビュアーをリスト可能、あるいは、これら送信分から一部に限定することもできる。外部レビュアーたちは、フォーム送信についてコメントできる。

app2youでは、制作過程で、フォームにフィールドをドロップする方法をすすめている。app2you.comでトライできる。共通の趣味、関心を共有するグループでの利用は無料、非営利団体での利用も尊重。

Mint

mint.pngMintは、ユーザーが、常時メンテナンスの必要や、会計知識などを持たなくても、自身のファイナンシャル情報を一カ所で追跡、モニターできるようにするファイナンシャル・アプリ。Mintは銀行、信用組合、それにクレジットカード決済などを監視し、支払い期限日が近づきつつある請求書や、口座残高が低い、あるいは、不審な支出があったなどの場合、ユーザーに警告する。

Mint.comのファウンダーであるAaron Patzer(スペルは未確認)が、われわれを取り巻くマネー管理について話している。今日(米国時間9/18)、われわれのファイナンスを整理、そしてそのついでに金銭を節約する「革新的」な方法を披露するという。サイトは1時間以内にオープン、完全無料、匿名制だ。

彼は、今、サービスデモと並行して講演中。Mintは中間レベルのデータセキュリティで3,500以上の銀行、組合、クレジットカードとリンク。彼は、同ウェブサイトを通じて、彼自身の口座情報をライブでMintに追加しているところ。必須情報をそれぞれ入力、「login」ボタンをクリックするだけ。システムはすぐ、適切な銀行に接続し、該当の情報を入手。口座残高総額、返済必要金額などが分かる。もし、残高が極端に小額の場合、ユーザー宛に(Mintから)アラートが送信される。

また、ユーザーの消費行動パターンが大幅に変化した場合、請求書の催促、それにお知らせなどを送信する(レストランでの外食による出費が過ぎるなど)。

ユーザーは、同サービス利用により、ショッピング、外食、ビジネス用サービス、旅行、各種請求書や光熱費などにどのくらい支払っているのかを見ることができる。食材購入費とレストランでの外食費比較など、特定のカテゴリーの詳細を確認可能。これら全ての情報は自動的に整理される。特定のベンダーに支払う金額を見られる(例:アマゾンなど)。

Mintでは、ユーザーに、節約方法やパーソナライズド・レコメンデーションなどを提供。利率の高い銀行、あるいは、ユーザーの消費パターンに沿い、より適したクレジットカードなどを提案。ユーザーが旅行する際には最適なマイルカードをおすすめなど。

ユーザーの請求書支払い先の会社(例:Vonageなど)でプロモーションがある場合には、特典利用するようにと、その旨を知らせてくれる。Mint内の広告は、ユーザーに節約方法を提案する内容で節約に結びつくかもしれない。

モバイルアクセス可能。

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Kerpoof

kerpoof.pngKerpoofは、子供を対象としたウェブサイトとして、リーダー的なデスティネーションサイトになることを目指している。同サイトでは、子供の持っている素質向上を促すと同時に、エンターテイメント的な楽しい一連のアクティビティを提供。子供たちは、アート、ストーリー、それにシンプルな3Dインターフェースを利用してアニメーション動画の制作が可能。完成したらギャラリーに保存して、その他ユーザーと共有、お気に入りを投票できる、といった具合。

KerpoofのCEOであるKrista Marksがプレゼン中。子供たちによるコンピュータ利用の方法を変革したい。大半の子供たちは、くだらないことをして、時間をムダにしているのが現状。Kerpoofはこの現状を変えたい。

ゴール:学習と娯楽が別々に存在するのではなく、全体として共存するサイトになる。子供たちは、サイトを通じてアートを制作、自作のストーリーを書いたり、映画制作などができる。

ブロードバンド環境が浸透するにつれて、保護者たちは、子供用ソフトウェアを購入しなくなっている。その代わり、ウェブサイトの利用に向かっている。NeopetsとClub Penguinはとても人気があるが、これらのサイトが持っている教育的なサイトとしての可能性をフルに活かしているとは言えない。同時に、CS(コンピューター・サイエンス)専攻者数は激減している。ビジネス界はこのトレンドに気付き、ウェブ利用を通じ児童教育を目指したソフトウェア制作するようKerpoofに持ちかけている。

描画の1シーンを簡単に制作する子供向けツール。ある特定の要素をシーンに追加した場合、クールな効果が現れる(月を加えたら、夜になるなど)。自分の作品は友だちと共有できる。

映画を制作するには、まずシーンを選んでから、背景を選ぶ。CEOは、映画製作を通じて子供達はオブジェクト指向プログラミングを学ぶ、と言う。まず、シーンにオブジェクトを配置、そして、そのオブジェクトにある行動を起こさせる(オブジェクトとメソッド)。ごくベーシックなFlashアプレットクリエイターのように見える。だが、それでもかなり印象的だ。バックグランドに音楽も追加できる。映画全編をつうじて複数のシーンを追加可能。

もし、インタラクティブ性を加えたい場合には、映画の進行を変更するプロンプトを各所に設定可能(子供たち製作による、よりゲーム性の高いものになる)。

エキスパートパネル

その場ですぐ資金提供したいと思う企業は?とEsther Dysonに質問が飛んだ。「Xobni」と彼女。しかし、彼女の課題は:Eudora、あるいは、せめてGmailサポートは?(outlookは好きでないそうだ)。EstherはまたWasabiへ出資している投資家一人であるにも関わらず、Mint利用にも興味を示した。

Guy Kawasakiへの質問:印象に残ったサービスはどれか?Kerpoofとは、会ってみてもよい(彼は4人の子供の父でもある)。Xobniも利用してみるかもしれないが、名前が間抜けていると言う(イタイ)。

Roelofは「Mintはとてもうまく実現されたサービス」だと思う。また、Xobniにも感心させられた。しかし、クライアントに依存する点を憂慮。クライアントに依存しないという点でPlaxoのほうが優れているという。Xobniサイドは、消費者たちは従来の習慣を変えたがらないものだとして自サービスの方式を弁護した。

Michaelへの質問:5年以内に買収あるいは、スタンドアローン企業として存続する企業はどれか?「別の質問」との答え。同セッション参加企業全て気に入っていると言う。Mintはほんとうに、上出来。KerpoofのCEOは、3年生担当の教師たち全員がKerpoofを利用してテクノロジーを流暢に利用する、ということを教えるようになってほしいと願っている点について説明。EstherはKerpoofでは、互いに関連するオブジェクトが無いこと点について少々批判的。Guyからは、Kerpoofはプレゼンで「プログラミング」ということばを使用すべきでない、Kerpoofは「エデュテイメント(教育とエンターテイメントをかけたもの)」なもの(全体的にみて少々批判的)との意見。EstherとGuyは、意見の調和を形成しつつあるようだ。

各社のビジネスモデルについて:

Mint:リード生成

Kerpoo:サービス利用料
Xobni:バーティカルソリューション
Orgoo (?):広告、有料サービス

RoelofからKerpoofの共有機能について:Kerpoofのサービスの大部分はソーシャルではない。ソーシャルな要素を増やした方が良いのでは。Guyは、同サービスがソーシャルでなくても構わない(子供たちにとって、その方が安全)。

Mintの代表者が、Cake Financialを話題にし、Cake Financialは投資関連、一方、Mintはプライベートファイナンス。Mintでのソーシャルな部分を抑えている。会場から、Mintは5年10年前に比べ、技術面でより適したサービスになり得る現在というタイミングで登場した、とのコメント。

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MikeはSalesForceの新Forceリリースについて取り上げた。(SalesForceと)同じ課題を解決しようとしているTC40参加企業の多数をForceは押しつぶすかもしれない。app2youの代表者は、SalesForceのサービスはより高レベルの専門性を要する。そしてapp2youはそれをより徹底してシンプルしようとしている。そのため、Forceについては心配していない、と述べた。Calacanisは、一般にワークフローでのExcel利用がどれだけ面倒なものかに触れて、Excelの代わりにapp2youを利用できるのではないか、と話した。

Roelofは、ツールベースのビジネス経営がどれほど困難かについて述べた。これら企業の存亡を決めるのは、機能性ではなくマーケティングと広告にかかっている。この点についてapp2youからもう少し聞いてみたい。EstherもRoelofと同意。Mintとapp2youの両サービスとも、ユーザーに混乱を生じさせるのではないか、そしてMintの場合、ユーザーアカウントに課金するであろう多数のビジネスを知らないことから、成功するためには魔法のような(非現実的な)手段が必要とされ、結果的には失敗するのでは、と述べた。

Guyは、Mintが節約に役立つという要素を強調すべきか、それとも、ファイナンスを整理するという要素を強調すべきかと疑問を投げかけた。どちらの要素がより重要かについては意見が少々、分かれた。Calacanisは、会場の大半を占める人びとより、経済的にそれほど富裕でない層はMintの持つ節約という要素がより魅力的ではないか、と話した。

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