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FIQL、お見事。ミュージックビデオに関する著作権の落とし穴を回避

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Business 2.0―最後の表紙

FIQLはミュージック・プレイリストに注目したニッチ・ソーシャルネットワーク。同サービス利用により、ユーザーは自分のプレイリストをアップロード、分類、それに他ユーザーと共有できる。プレイリスト閲覧者は、iTunesやその他音楽サービスから楽曲購入可能だ。しかし、大半のケースでは、オンラインで簡単に楽曲鑑賞できない。その代わり、少々面倒だが、制限付きながら無料で楽曲鑑賞できるNapsterやRhapsodyへのリンクをたどるようになっている。

プレイリストの楽曲を聴くための制限があまりにも煩雑で同サービスは、大した伸びを見せていない。2005年にサービス開始して以来、登録ユーザー数は50,000、プレイリスト数は、ほんの15,000。

しかし、9 AM(アメリカ西海岸時間)に、「FIQL TV」という新サービスをリリースしてから、新ユーザーとプレイリストの急増を見るのではないか、と思っている。というのも、同サービスは、あからさまと言われればそうかもしれないが、素晴らしいアイディアを実現したからだ。音楽をその場で直接、すぐに再生するのを制限する著作権法の裏をかく方法だ。YouTubeのような外部サービスの動画サイトにホストされているミュージックビデオを再生する、というのだ。

ミュージックビデオが動画共有サイトで見られるというのは、周知の事実だ(一部は合法的に配信されている)。事実、YouTubeやその他サイトのミュージックビデオ動画検索のみを手がけるMiddioのようなサイトが登場し始めている。また、動画をハードドライブにダウンロードするサイトも多数存在する(われわれのYouTubeダウンロードツールをチェックしてほしい)。そして、これらをiPodフォーマットに変換するには、ほんの少し余分に手間ひまかけるだけでよい。

著作権保有者から(コンテンツの取り下げを求める)クレームを受ける都度、動画はサイトから取り下げられる。しかし、他のユーザーからすぐにまたサイトに追加される。つまり、動画をブックマークしても、しょちゅうリンク切れになってしまうという結果になる。しかし、検索エンジンで調べれば、あっという間にお目当ての動画コンテンツを見つけられるだろう。


FIQL、著作権のワナを回避するために動画コンテンツを利用

FIQLのとった手段はコレだ。ユーザーは、FIQLでプレイリストを制作、あるいはiTunesやその他サービスの既存プレイリストをインポート。それから、FIQLは外部の動画サイトからコンテンツを引っ張ってきてプレイリストに追加。プレイリストの作成者、それに、その他ユーザーもプレイリストをチェックしてから、動画再生できる。

FIQLは、また、MySpaceやその他のソーシャルネットワークや外部サイトに貼付けたり、Facebookアプリに追加できるプレイヤーを制作。もし、iTunesのお気に入りリストがある場合は、そのリストをFIQLにエキスポートすることで、お気に入りのミュージックビデオを全て再生する埋込み可能なプレイヤーを入手できることになる。新サービスの概要説明スクリーンキャストはここ

問題解決、だ。

というか、ほぼ解決、だ。理論的には、FIQLは依然として著作権のクレーム対象となり得る。しかし、著作権を侵害しているコンテンツを実際にホストしているサイトに注目しがちなコンテンツオーナーたちと、直接に接触する立場から一歩距離を置いている。同分野での判例はまだまだ展開を続けているが、実際に訴えられるような危機に陥いる可能性はわずかだろう。

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