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EchoStarがSling Media買収、その狙いとは?

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Sling logoEchoStarが$380M(3億8000万ドル)を投じてSling Mediaを買収したことで巷では「テレビ端末の会社はスタンドアローンの独立経営で存続できるのか?」という疑問が再び持ち上がっている。スタートアップの分野から参入を図る企業に対し歴史はとても冷たい。 Akimboは誰か使ってるだろうか? TiVoもTiVoなりに浮き沈みが激しい(専ら沈んでばかりだが)。テククノロジー大手もテレビとコンピュータの融合には取り組んでおり、Apple TVもそうなら、マイクロソフトも何年も前からやっているが消費者にはあんまり広く受け入れていない。市場は相変わらず家電大手とケーブル各社が牛耳っている。そんな状況の中、EchoStarに身売りを決めたことはSling Mediaにとっても精一杯のベストな選択だったかもしれない。

具体的な買収額は公にされていないが、Sling Media広報の話では同社が過去2年間で販売したSlingboxの売上台数は「数十万台」という。つまりユーザー数は最低20万人(買収価格はユーザー1人当たり$1900)から最高90万人(同$422)の間となる (編集メモ:最初の計算はひどいので訂正した)。

EchoStarがいつも買収価格の裏付けに使う計算式とは一致しない。EchoStarは既にこのスタートアップに小額だが投資実績もある。おそらくSling Mediaの既存顧客が目当ての買収ではなく、「プレースシフティング」のテクノロジーが欲しかったのだろう。これは自宅のテレビで放映中の番組を出先のラップトップからどこでも見れるSlingMedia独自の技術。これでEchoStarも自社セットトップボックスにこの技術を統合できるし、Sling Mediaが単独でやるよりはユーザー数100万人の大台突破のチャンスも大きいだろう。

買収に関係あるかどうかは分からないが、その背後にはあと一つ、Sling MediaをEchoStarの技術(セットトップボックス、サテライト)に統合してテレビ技術グループ部門を強化し、別会社として分割し、さらにテレビ購読サービスをドレスアップしてAT&Tに売却する動きがあるようだ。これが実現したら独立経営のEchoStar TV技術事業会社からプレースシフティングのセットトップボックスを競合他社にも自由に販売できるようになるだろう。

DirecTVとEchoStarが自社が抱える顧客に押し付け出すまでDVRがブレイクしなかったように、Slingboxもきっと同じことになりそうな気がする。EchoStarはSlingboxより劣るバージョンをわざわざ設計して自社のテレビ購読利用者に配るのではなく、DVRの時と違って今回は少なくとも公正にベストなテクノロジーを買い付けてのスタートとなった。

関連:EchoStar、IPTV新興企業のSling Mediaを買収 – CNET Japan

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