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Adobeの「Buzzword」と「Share」のリリースでウェブ・ドキュメント戦争いよいよ過熱へ

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picture-138.pngウェブ・ベースの無料ワープロを提供する会社のリストは長くなるばかりだ。今日(米国時間9/30)、Adobeはこの「ウェブトップ」戦争に(ご用心、Microsoft Office)Buzzwordを提供しているボストンのスタートアップ、Virtual Ubiquityを買収するという発表で参戦した。買収条件は明らかにされていないが、Adobeはすでに同社の$100M(1億ドル)に上るベンチャーファンドからVirtual Ubiquityに投資していた。Adobeは、この新しいブラウザー・ベースのワープロ(Buzzwordは現在、公開ベータテスト中)で、Google DocsZoho WriterGlide WriteajaxWriteThinkFree、その他が混戦状態となっているマーケットに参入する。

しかしこれほどの激しい競争があってもAdobeは自信満々だ。「現在のWeb 2.0アプリはまだまだ不満足な出来だ。対応するデスクトップ・アプリのレベルに達してはいない」とAdobeのプロダクト・マネージャーErik Larsonは言う。その点ではBuzzwordも同じことだが、ギャップを縮めるためにいくつかの新しい手法が取られている。AdobeのFlex開発プラットフォーム(ウェブ上に遍在するFlashプレイヤーが利用できる)は多様なフォントとフォントの正確なレンダリングで優にMicrosoft Wordに迫れる。(ただし、まだベータ版ではWordほど多数のフォントが利用できないが、この点は、Adobe が容易に改善できるだろう)。さらにAdobe AIR版はオフラインでも作動するようにできるはずで、これは来年にもリリースされるものと見られる。(Google Docsも同様のオフライン機能をGoogle Gearsとの統合によって実現するはず。Zohoはすでにオフライン機能を実現している)。

picture-141.png元Lotusの幹部で、現在Virtual UbiquityのCEO、Rick Treitmanは「BuzzwordはHTMLベースのエディタではない。ウェブベースとしてはページネーションができる最初のワープロだ。これはレイアウトができ、行の適切な処理ができる」としている。Buzzwordはまた表や画像を挿入することができ、文書の修正の全記録を見ることができる。また他のユーザーを閲覧者として招待し、コメントを残してもらうこともできるし、共同で編集に当たることもできる。それからもちろん、スペルチェック機能もある。

Buzzwordの欠点は完成されたデスクトップ・ワープロに比べればスピードが遅い―タイプ入力はそれほど遅くないが、カット&ペーストなどの操作が遅いことだ。またリンクをサポートしていない(ウェブベースのアプリケーションとしてはお話にならないが、この機能の追加はTreitmanの改善予定のリストに入っている)。さらにブログその他のウェブ上に文書の内容をエクスポートしようとしても、コピー&ペーストする以外に簡単な方法がない。

picture-139.pngしかし、Buzzwordは近く、今日ベータ版が発表されたAdobeのもう一つのサービス、Adobe Share と統合されるはずである。こちらはファイル共有サービスだが、文書の共有サービスを目指している。ユーザーには無料で1ギガバイトのストレージが提供され、ユーザーはどんなウェブ・ページにもFlashによるファイルのプレビューをエンベッドすることができる。まただれでもここにアップロードされた文書をダウンロードし、あるいはPDFを印刷することができる。(ScribdDocStoc をステロイドで強化したようなサービスだ)。Microsoftでさえ、「Office Live Workspace」というオンライン文書共有サービスのベータ版に今日、登録受付を開始することでこの競争に参戦した

デスクトップとウェブの世界は日ごとに相互に入れ替え可能なものになりつつある。これでAdobeがウェブ・ワープロで作成された文書をそのままウェブのページに変換する手段を提供してくれさえすれば、われわれは文書をウェブ・ページにエンベッドして表示すうなどという迂遠な手間をかけずにすむようになるのだが。

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