SNSは流行りもの―Steve Ballmerが正しいかも

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steveballmer.jpg今日のTechmemeのホットな話題は、MicrosoftのCEO、Steve BallmerがFacebookのようなサイトへユーザーが殺到する現象を「一時的な流行りものではないか」と評したことをめぐるものだった。当然ながら大勢がこれほど真実から遠い考えはないと批判したし、Ballmerに対する反論としてはRobert Scobleが書いた議論がマシな方だろう。

しかしBallmerが正しいとしたら?

まずは前後関係を考えながら正確に引用してみよう。

私はこれ[ソーシャル・ネットワーク]に地に足のついた部分があることは認めるが、それでも流行りもの―基本的に若者に受けるものに共通の流行りもの臭さがある。

これは全く正しい指摘だと思う。一部のSNSはたしかに堅実なもので長い間続くだろう。しかしそうでないものが大半だ。MySpaceは2年前にはホットだったが、今はそうでない。今ホットなのはFacebookだ。明日にはまた新たな流行が待っているのではないか?

辞書で「流行(fad)」 の定義を見てみよう。

「短期間、熱狂的に支持されるファッション、ブーム(craze)」とある。

われがちにFacebookへ殺到する現象はやはり「ブーム」だろう。Facebookに先を争って登録するユーザーのありさまはまさに「熱狂的」だ。そこで問題はこのブームが長く続くか短期間で終わるのかということだ。たとえばFriendsterなど誰も覚えていないはず。

Ballmerの引用を続ける。

Facebookのテクノロジーには10人ほどのチームが2年かけて作れないような独創的なものは何もない。これは間違いない。

1999年のドットコム・ブーム時代にYahoo!に$3B(30億ドル)で買収されたGeocitiesには現在Facebookにあるような機能はすでにすっかり備わっていた。

Geocitiesとの比較は完全に正確とはいえまい―私自身、1995年から1998年にかけてユーザーだったのだが、当時のGeocitesには強力なSNS機能は存在しなかった。それでも「お隣さん」と情報をやりとりする方法はいくつかあった。しかし、やはり広い意味でいえば、Geocitiesは「流行りもの」だった。いっとき超新星のようにトラフィックを引きつけて輝いたかと思うと、他社が同様の(多くの場合より優れた)機能を提供するようになると、あっという間に流行の焦点からすべり落ちてしまった。

Ballmerの発言はテクノロジー面でも正しい。Facebookのバックエンドは時間が経つにつれて間違いなくコピーされるだろう。果たしてFacebookは新しい流行のサイトに対して自らの地位を守れるだろうか。

この質問にはまだ答えが出ていない。

私はおおむねFacebookに好意的だったが、これはMySpaceと違って、私自身がFacebookに魅力を感じ、使っているからだ。とはいえ、毎日お勤めでもするように使っているわけではない。私はFacebookは相当長時間に渡って時の試練に耐えられると思う。しかしそれも100%確信しているわけではない。

間違いなく言えることはFacebookの経営陣はFacebookの長期的な価値についても考えているはず、ということだ。特に過去12ヶ月のような急成長が今後も永遠に続かないことははっきりしている。Facebookは過去の失敗の歴史から学べるというメリットはあるが、それでも往々にして歴史は繰り返すものだ。今日、Facebookの最大の課題は、現在のブームを長期的に維持可能なビジネスに変えていくことだろう。

Ballmerの述べたことで本質的に間違っているものはない。特にビジネス的観点から見た場合はそうだ。BallmerのMicrosoftでの投資と買収の責任者としての大きな仕事は勝者をいちはやく見定めることだ。またそこで重要な課題は、果たしてどの(あるいは全部か)SNSが一時的な流行りものなのかを知ることにある。ひとつだけ確かなことがあるとすれば、過去に多くのサイトがそうだったし、これから出てくるいくつかのSNSだってそうであろう。

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