Justin.TV、On2と提携、ネットワークを作る

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justintvlogo.pngわれわれはライブでストリーミング配信を行なうサービスをしばらく前から紹介してきた。録画されたビデオのソーシャル共有サービス(つまりYouTube)の成功(つまり買収)に刺激されて数多くのビデオを扱うスタートアップが始められた。その中には録画でなく、ライブのコンテンツを扱おうとするビデオサイトが混じっている。現在活動中のもおのでは、たとえば、Ustream.tvStickamBlogtv.comOperator11MogulusVeodiaJustin.tvなどだ。

Justin.tvは携帯電話へ「ライフキャスティング」を行なった最初のサイトだが、最近2ヶ月ほど実験の準備のため閉鎖されていた。今日(米国時間10/2)、より優れたビデオの圧縮テクノロジーを求めて「On2」と提携して、ついにサイトが一般向けにオープンされた。新しいコーデックは今までより優れた動画圧縮を達成し低速な接続環境でも高いパフォーマンスを発揮するものと期待されている。ベンチマークテストによると、On2は従来のSorensonビデオ・コーデック(FlashとQuicktimeで普通に使われている)に比べて30%のパフォーマンス向上が見られるとされている。Justin.tvのストリーミング品質の改善が効果があったようだ。

それではどうしてこれまで時間がかかったのかというと、Justin.tvはスタート当初、かなり凝った「ライフキャスト」のモデルを用意していた。つまり、ノートパソコンとウェブカムをバックパックに入れて持ち歩ければ、ユーザー全員が誰でも自分の生活の「ライフキャスト」中継をできるとしていた。悪質なイタズラに悩ませられたりしたが、この試みは評判となり、メディアでも大きく紹介された。しかし結局一般ユーザーにとってハードウェアへの要求水準がいささか高すぎることが判明した。

これ以降、Justyn.tvはビデオキャスターのためのMySpaceといった方向に向けてモデルを変更した。サイトにはAppleの「カバーフロー(coverflow)」スタイルで全てのビデオキャスターのディレクトリが設けられ、アップロードされているビデオクリップのリストが表示される。それぞれのビデオキャスターは、カスタマイズできるチャンネル・ページを割り当てられ、ライブのビデオキャスト、チャット・ルーム、プロフィール、twitter、その日のハイライト、などが掲載できる。Justyn.tvでは「OneTree Hill」のメーキング・ビデオのようなプロフェッショナルによるコンテンツの配信も始めた。視聴者は番組を再生して、そのビデオを評価して格付け投票ができる。投票の結果、人気のあるコンテンツは〔Diggのように〕トップページに表示される。ビデオキャスターはこのモデルを気に入っているようだ。

私が前にも言ったように、ビデオのライブ・ストリーミング・サービスはまだまだ発展途上にあり、成功を収めるまでには大いに改善の余地がある。広くマスに利用されるメディアになるためにはいくつか超えなければならないハードルがある。まずユーザー生成タイプのコンテンツはビデオとしてあまりレベルが高くない。またライブコンテンツというのは本質的にこれから何が起きるかわからないわけだから、YouTubeがあれほど成功を収めた「人気コンテンツをさまざまなサイトにエンベットする」という戦術が利用できない。(その後、結局、ほとんどのサイトは録画されたビデオクリップを配信するようになった)。ライブ・ストリーミングが真価を発揮するのはユーザーとの対話が可能という点だ。多くのスタートアップがトレードショーやイベントの中継でこの利点を生かそうと務めている。Ustreamはテクノロジー系コミュニティー向けに多数のショーやイベントのビデオキャストを提供している。またライブ・ビデオではないが、Kyte.tvの「最近ライブで配信されたビデオ」を中心とするコミュニティーづくり、という戦略も面白い。しかし、2005年にローンチしたStickamはMySpaceに似たいささか退屈なルック&フィールだが、CompeteとAlexaによるとこの種のビデオサイトのトップを走っているという。オープンなJustin.tvモデルがこのモデルで成功収めることができるかどうかは、今後に注目だ。

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