アリーナの男

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Yossi VardiはTechCrunchを始めてこのかた知り合った中でも、本当に知り合えて良かったと心から喜べる一人だ。世界中のテクノロジー関連のイベントを飛び回っている人なので、会場で人垣に囲まれてニコニコしているモシャモシャ頭の男を見かけたら、それがヨシだ。

彼の業績を知りたい人は、wikipediaのエントリが参考になる。ICQの最初の投資家として有名だが、それ以外にも60社を超える企業に出資している。

先月もわざわざ専門家パネルとしてTechCrunch40参加のために時間を割いてくれた。 スタートアップ各社と討論中、ヨシはセオドル・ルーズベルト大統領の1910年パリにおける演説を引用し、今の起業家に重ね合わせてこう語っている。:

重要なのは批評家ではない。ものごとを成し遂げるのに人がどこで躓いたか、どうすればもっとうまくできたか、そういう粗探しはどうでもよい。名誉はすべて、実際にアリーナに立つ人にある。その顔は汗と埃、血にまみれている。勇敢に戦い、失敗し、何度も何度もあと一歩で届かないことの繰り返しだ。そんな人の手に名誉はある。なぜなら失敗と弱点のないところに努力はないからだ。常に完璧を目指して現場で戦う人、偉大な熱狂を知る人、偉大な献身を知る人、価値ある志のためなら自分の身を粉にして厭わない人…結局最後に勝利の高みを極めるのは彼らなのだ。最悪、失敗に終わっても少なくとも全力で挑戦しながらの敗北である。彼らの魂が眠る場所は、勝利も敗北も知らない冷たく臆病な魂と決して同じにはならない。

今週ヨシと話す機会があって、彼流の投資のアプローチについて尋ねてみた。彼が投資するのは大体が若い起業家で、普通株式しか受け取らない。一度失敗した経験がある起業家が相手だと、ますます投資の確率は上がる。「(一度負けると)勝ちたいという欲がもっと湧くようになるからね」とヨシ。彼はビジネスプランには全く目を通さず、ただ人に投資するだけなのだ。

私はルーズベルトほど雄弁でもないし、ヴァルディほど頭も良くないが、それでもこの言葉は真実として心に響いた。今回カンファレンスでヴァルディがこれを語った瞬間は私にとってかなり特別なものとなった。もし今これを読んでいるみんなが起業家(自称でも構わない)なら、もう批判なんか忘れてしまえと言いたい(ついでにわれわれの書いたことも)。文句付ける連中などお構いなしに、ただ心の命じるままにやるべきことをやればいい。時間を無駄に遣っているだけかもしれないけど、少なくともみんなはアリーナ(円形闘技場)に立っている。それで失敗しても“全力で挑戦しながら”の失敗かじっくり考え、そして失敗から学んだら、またアリーナに戻るんだ。

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