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「Web 2.0 Summit」のスタートアップ速報

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Googleの第3四半期―なんと46%の増益

launchpad.jpeg今日(米国時間10/18)、「Web 2.0 Summit」の最後を飾って、6社のスタートアップがそれぞれ6分ずつ聴衆とベンチャーキャピタリストのパネルに向けてプレゼンテーションを行なう「LaunchPad〔発射台〕」セッションが行なわれた。 ここで私の第一印象のメモをご報告しておこう。(本物のベンチャーキャピタリストの視点からの詳しい解説は、Christine Herronの記事を参照

CleverSet:最優秀賞はCleverSetが受賞した。これはシアトルの会社で高度な統計処理に基づくレコメンデーションと個人別カスタム化を提供するサービスだ。CleverSetは無名のスタートアップとはいえない。同社のテクノロジーはすでにSephora’s、Wine Enthusiast、Overstockなど85のサイトで利用されている。(私自身も 昨年の夏Business 2.0で紹介記事を書いている)。CleverSetは高度な数学的手法を利用してレコメンデーションの精度を高めており、このテクノロジーを利用したウェブサイトの収入を平均18から30%も高めていると主張している。これが事実なら最優秀賞も当然だ。CEOのTodd Humphreyとセッションの後ロビーで立ち話をしたが、Sam’s ClubはCleverSetとライバルのAggregate Knowledgeの間で同一のデータセットを利用してコンペをやらせる計画だという。しかし私はその後NetflixのCEO、Reed Hastingsにも出会って話を聞いた。彼は「Netflixのレコメンデーション・システムを改良してくれる相手には$1M(100万ドル)出す」と言っていた。しかし同時に、統計的アプローチの効果についてはやや懐疑的なようだった。Hastingsによれば、映画のカテゴリーにだけ絞ってみても、たとえばあるユーザーのホラーフィルムの好みがわかったからといってそのユーザーのドラマの好みはまったく分からないという。だから統計によって幅広いアイテムの間に相関関係を見つけるのはさらに難しいだろうという。

TripIt:この会社はTechCrunch40でもプレゼンしている。TripItは航空機のチケットなどの予約メールからユーザーに個別の旅行日程表を作成してくれるサービスだ。旅行ツールとして有用だろう。Mikeの紹介記事参照。

G.ho.st:データもアプリケーションも、あらゆるものがオンラインに向かって動いているのだから、オペレーティング・システムがオンライン化してもよいはずだ。G.ho.stは一種のWeb OSで、ユーザーがさまざまなサイトで利用するデータやアプリケーションを単一のパスワードとURLを通じて利用できるようにしようというもの。コンセプトとしては良いと思う。しかし人々の習慣をすっかり変える―いままでデスクトップにあったデータやアプリケーションをすべて捨ててブラウザだけに頼らせる―のはたいへん困難な仕事だ。(G.ho.stはTechCrunch40のDemo Pitに参加

SpiceWorks:広告ベースのエンタープライズ・ソフト。すでに16万のITのプロがSpiceWorksをネットワーク管理に利用している。SpiceWorksは管理下にある特定のデバイスをターゲットに新しいニュースフィードと製品広告を送りこむ機能がある。いわばエンタープライズソフトの大衆版だ。広告バブルが破裂するまではうまく行きそうだが…。

ClickForensics:同社のCEOはクリック詐欺の率は16%近いと語った。(しかもAdSenseやYahoo Publishers Networkのように分散的な広告ネットワークで不正の率は25%に上るという)。ClickForensicsは広告主と広告掲載者の間で中立的な立場から、特定の広告キャンペーンにおけるクリックのトラフィックを監査する。深刻化する問題をコミュニティーの力で解決しようとする試みだ。しかし、一方では、不正クリックは広告料金にいわば織り込みずみであり、広告主はその問題を認識して料金を支払っているのだから、解決はマーケットに任せればよいという考え方もある。

Realius:気軽なゲームと不動産についての覗き趣味をかけあわせるとRealiusができあがる。これはファンタジー不動産サイトで、 2週間後にベータ版がローンチ予定(TechCrunch40のDemo Pitに参加)。このサイトはプレイヤーが家屋の価格を当てるというゲームで、他のプレイヤーがどんな価格を投票しているかを示すスライダーが用意されている。収益は広告や掲載料、このゲームを研修に使う不動産業者などから得る予定らしい。ゲームは実際の不動産情報に基づいている。しかし同社のCEOの話に私は面食らってしまった。なんとプレイヤーは自分の推測が正しかったかどうかその場では分からず、後になって正解のメールが送られて来るのを待たねばならないのだという。(このメールのリンクからまたゲームに戻れる)。失礼だが、どんなゲームにせよ、その場で結果が分からないようなゲームは死んだも同然だと思う。正解だったかどうかメールをチェックしろとは! ジャンク・フォルダー行きに決まってる。

その他、最終候補に残らなかったスタートアップには、Castfire、Kango、Footnote、Lemonade、Search-to-PhoneWooMe (これもTC40参加社)、Sprigley、GoXDMLなどがあった。

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