MySpaceからFacebookへの乗り替えは始まっているのか

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ソーシャルネットワークの市場シェアがハイプだけで決まるものなら、Facebookの圧勝ということになるが、いくらみんながFacebookがすばらしいと言っていても、未だにMySpace一番人気のソーシャルネットワークであることに変わりはない。

これまでソーシャルネットワーク市場では、通常の市場原理が否定されるようなことが起きてきた。ユーザーがどれか1つサービスを選ぶのではなく、両方を選んでいるのだ。これまでのところ。

HitWiseが発表した最新のデータによると、少なくともオーストラリアでは、MySpaceがFacebookの勢いに押されてシェアを失いはじめている。オーストラリアでのMySapceへのトラフィックが5%減少したのに対して、Facebookは10月13日までの10週間で3倍に増えているとSydney Morning Heraldが伝えている

Facebookのプラットフォームが優れたソーシャルネットワークを提供しているからだ、と言う人もいるだろう。これは当たっているところもあるが、他の理由を2つ見逃がしている。第1はMySpaceの方向性。トップに立った状態でトラフィックを増やすのは容易ではないから、残された道は現状維持かダウンのみ。MySpaceはオープンプラットホームを導入して、現メンバーに新サービスを提供しようとしているが、新しいことはあまり起きていないのも確か。ユーザーがMySpaceに飽きてくれば、トラフィックが落ちるのは当たり前だ。第2の理由は、今のFacebookの驚異的なクチコミ力だ。今のところ誰がFacebookのことを話す時もプラットホームには関係がないし、話はハイテク系の集まりだけのことではない。20年会っていなかった学生時代の友人に、Facebookで声をかけられたことがあるし、私の友人リストの大半はいまやハイテク以外の人たちだ。ハイテク業界以外の人と話していても、しょっちゅうFacebookが話題になる。一般の認知度という意味では第2のYouTubeという感じだ。

乗り替えのデータは、今のところオーストラリアだけのことだが、これが新しいトレンドの始まりだとしても不思議ではない。英語圏では特にそうだろう。ソーシャルネットワークを複数使うような市場には限りがある。Facebookに入る人が増えれば、その人たちにとってFacebookがメインの、あるいは唯一のオンラインソーシャネットワークになる可能性は高い。

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